コロナ禍以降、進む芸能人によるYouTube進出。最近はその流れが大御所やベテラン歌手にも及んでいるようでディグっていると、公式YouTubeチャンネルに巡り合うのですが、意外な人物がYouTuberになっていてなかなかおもしろいです。
八代亜紀の情念が込められたBillie Eilish「bad guy」カバー
というわけで今回は最近、私がハマっているベテラン歌手YouTubeチャンネルをご紹介したいと思います。
まず最初に紹介したいのがすでに話題になっているとは思いますが、Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ)の人気曲「bad guy」カバーを公開した八代亜紀の公式YouTubeチャンネル「八代亜紀ちゃんねる」。
そのカバー動画では、本家の気怠い感じのウィスパーボイスは意識しつつも、ウィスパーでも声に厚みを感じる、演歌らしい情念がこもった「badguy」が披露されているのですが、オーバーサイズのTシャツ(Billie Eilish x 村上隆コラボUTと思われるデザイン) を着用するなどファッションもBillie Eilishに寄せる八代亜紀御大の姿も印象的です。
また同チャンネルにはカバー動画本編以外にもカバー公開の経緯を解説する動画と熊本弁カバーもあり。ちなみに熊本弁「bad guy」は、今夏、記録的な豪雨で被害を受けた地元を励ます意味が込められているとのこと(本編でも途中から熊本弁カバーになります)。
あと、チャンネルでは中島美嘉「雪の華」カバーも「badguy」と同じく原曲とはまた違う、演歌の情念を感じる八代亜紀節が効いたカバーになっていて必見です。
「フライディ・チャイナタウン」を泰葉本人がカバー&解説
次に紹介したいのは、「金髪豚野郎」というかつてのパワーワードでも知られる泰葉が今年7月末に開設したYouTubeチャンネル「泰葉チャンネル」。昨今のシティ・ポップ人気を受けて開設された同チャンネルでは、その界隈で人気の「フライディ・チャイナタウン」、「ブルーナイト・ブルー」のピアノ弾き語りセルフカバー動画などが公開されています。
その中でも特に「フライディ・チャイナタウン」の熱唱ぶりは必見ですが、「泰葉チャンネル」のセルフカバー動画の特徴は、動画中に本人自ら曲の解説するシーンが含まれているところ。
例えば「フライディ・チャイナタウン」動画では、同曲がコード進行から先にできた”珍しい曲”であることが本人の口から語られるなど、貴重な情報もあり。開設して間もないため、まだまだ知る人ぞ知るといったチャンネルですが、今後、英語字幕がついたら海外のシティ・ポップファンの間でも広がっていきそうですね。
ちなみに今回、ご紹介した両チャンネルでは、歌モノ以外にも本人の趣味的なコアなファン向けコンテンツも用意されています。
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