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仮想のプラヤを動き回って楽しめる「砂漠の奇祭」バーニングマンのVR版がおもしろそう *追記あり

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毎年8月の最終月曜日から9月の第一月曜日までの1週間に渡り、アメリカ・ネバタ州ブラック・ロック砂漠で行われる「砂漠の奇祭」ことアートイベントのバーニングマン(Burning Man)ですが、今年はコロナ禍の影響を受けてリアルイベントは開催中止。その代わりに現地時間8/31から9/6までの1週間に渡り、オンライン上でバーチャルイベントとして開催されます。 

 

10個のプラットフォームが用意されたバーチャル・バーニングマン

バーチャル版として行われるバーニングマンでは、今年のテーマ『The Multiverse(多元宇宙)』に沿った10個のバーチャルプラットフォームが用意されており、参加者は、それぞれのプラットフォームで従来のバーニングマンで展開されるようなアートインスタレーションやライブパフォーマンスなど仮想体験することができます。

これらのほとんどのプラットフォームはモバイル、PCからアクセス可能(プラットフォームによっては不可)ですが、中には仮想空間への没入感を高めるためにVRヘッドセットの使用を推奨するプラットフォームもあります。

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『フォートナイト』のようにアバターを使って参加する3D系プラットフォーム

そんなバーチャル版バーニングマンで注目したいのが、『フォートナイト』のようにアバターを使って仮想のバーニングマンを体験できる3D系プラットフォーム。

「写真のようにリアルに再現されたプラヤ(塩類平原)」が特徴の「Infinite Playa」、過去の会場データを元に再現する「BRCvr」といったプラットフォームでは、仮想の会場内を動き回ることができますが、中でも「史上最大のライブバーチャルアートと音楽のイベント」を謳う「Multiverse」では、2020年の公式名誉アートプロジェクトを含むBurning Manの大規模なインスタレーションやイベントが行われるほか、様々な音楽イベントやワークショップなどが開催されます。

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有名DJらの出演もアナウンスされている「Multiverse」

ちなみに先述の「Infinite Playa」、「BRCvr」などでも同じようなコンテンツが用意されていますが「Multiverse」では、特に音楽系のラインナップが充実。仮想空間内に設けられた70ヶ所以上のバーチャルステージには、Luciano、Dj Tennis、Rampa vs &Me、Red Axes、Roman Flugel、Giegling、Axel Boman、Carl Cox、UMEK、Dubfireなど有名DJらも出演することが決定しています。

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メタバース『セカンドライフ』内でもバーニングマンを再現

また3D系プラットフォームでは、2000年代に注目されたメタバース『セカンドライフ』内でバーニングマンを再現する『BURN2』というプラットフォームもあり、そちらでは、DJテクニックを説明するウェビナーも行われていました。



プラットフォームによっては事前登録が必要なものや有料のものも含まれているので詳細はこちらでご確認ください。

  追記:
バーチャルプラットフォームのうちのひとつ「Multiverse」のアプリをダウンロードしてみました。

Android版アプリは"Multiverse"、iOS版アプリは"Multiverse IIR"という名称でそれぞれのAppストアからダウンロード可能です。

実際にアプリをスマホにインストールするとこんな感じのティーザー画面が登場します。

その後、バーニングマンの"十か条の根本理念 (10 Principles)"テキストが以下のような形で表示されます。

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それを読み進めていくと、次にアプリ内課金に関する注意書きが表示されます。

「Multiverse」のバーチャルワールドに参加するには、最安で1人分の7.99ドル(日本のiOS Appストアでは980円と表示されました)をプラットフォームの開発者に寄付するという名目で支払う必要があります。(開発者が立て替えたプラットフォーム開発費や設備投資費を参加者のみんなも負担してねという意味合いかなと)

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この辺りは、バーニングマンの"十か条の根本理念"に則った"GIVE & GIVE"の精神が反映されている部分かと思われます(ただリアルのバーニングマンではお金のやりとりはNGのようですが、商業的な意味でなく、あくまで投げ銭という解釈ならOKなのかもしれません。

追記2:

ここまで書いて数時間にアプリを開くとなぜか先述のアプリ内課金の表示なく、プラットフォームに入って、仮想空間に足を踏み入れることができました。ただ、バーニングマンに対する寄付は別口で受け付けられています。そのことと先ほどの追記に書いた開発者への投げ銭ですが、そのあたりの理由はこちらの記事に答えがあるように思います。

砂漠の奇祭「バーニングマン」のバーチャル化から学ぶ、魅力的なオンラインイベントの条件とは | TechCrunch Japan

プラットフォーム内ではこのような感じでDJによるパフォーマンスが行われたり、3DCGによるアートインスタレーションが展示されていました。

ちなみに本編で紹介したツイートにあった"Play ground"ステージはこんな感じで3DCGで再現されていました。

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Top Image via BRCvr

Reference:
https://journal.burningman.org/2020/07/news/official-announcements/new-universes-discovered-in-the-multiverse/
https://www.sfweekly.com/culture/burning-man-2020-goes-virtual
https://clubberia.com/ja/news/11239-burning-man-multiverse/