「ロンドン発ポップのアンチテーゼ」、「ラリった初音ミク」などの異名を持つ、UKを拠点に活動するアーティスト、Ashnikko(アシュニコ)が、今年1月にリリースした最新ミックステープ『DEMIDEVIL』リリースを記念して、配信ライブイベントを行うことを発表しました。イベントは、Ashnikkoの独特な世界観を堪能できる内容となっているとのことで、ミックステープリリース以降初のフルパフォーマンスは必見です。
自分をエンパワメントする楽曲が余すことなく詰められた『DEMIDEVIL』では、セクシュアリティーの問題に切り込み、家父長制に毅然とした態度で立ち向かうスタンスを示しているAshnikko。同作では、自身が敬愛するKelisをはじめ、Grimes、Princess Nokiaら確固として自立している女性アーティストを客演に招いています。
Kelisとのコラボ曲「Deal With It」は、厳密にいうとコラボというより、Kelisの「Caught Out There」をサンプリングした曲ですが、公開されているMVも見もの。某有名海賊映画風の映像はまんま過ぎる感じもありますが、その辺りもビジュアルにもただならぬこだわりを持つAshnikkoの「ポップのアンチテーゼ」さが表れた部分なのかなとも思ったり思わなかったり...。
ちなみにこの曲は最近、Mykki BlancoとFaltyDLを迎えたリミッックスほか、2曲のリミックスを収録したリミックス盤もリリースされていますが、ここでFaltyDLを抜擢するのは中々シブいなぁと。
Princess Nokiaとのコラボ曲「Slumber Party」は、現在、Spotify Global Viralチャートで急上昇中、2100万回再生を突破するほど、アルバム中屈指の人気曲になっています。往年のThe Neptunes仕事を思わせるビートから00sのポップスの影響を感じます。
同性愛のセクシーな夢を歌った同曲ですが、こんな感じで2人がリリックについて解説する動画も公開されています。
また、『DEMIDEVIL』には00年代のポップロック・クイーンAvril Lavigneの代表曲「Sk8er Boi」のあのフレーズをモロ使いしてトラップ化した「L8r Boi」のような取っつきやすい曲も収録されています。このMVでは、Ashnikkoのなりきりぶりも必見です。
現在、多くのポップスヒットは、TikTokでのバズがきっかけになって生まれていますが、Ashnikkoも2019年にリリースしたEP『Hi It's Me』収録曲の「Stupid」がTikTokでバズったことで、一気に知名度を上げました。また、過去には自身の異名でもおなじみの初音ミクとコラボ。全世界で2億回再生された「Daisy」のリミックスバージョン「Daisy 2.0」という曲もリリースしていますが、このMVもサイバーパンクかつシュールな内容でAshnikkoの独特な世界観を堪能することができます。
さらにDoja Catのヒット曲「Boss Bitch」にも作曲で参加するなど、ソングライターとしても活動しています。
配信イベントのチケットはヨーロッパ公演(日本時間5月1日4:00AM)、US公演(日本時間5月1日10:00AM)の2通りのため、日本からリアルタイムで見るには、US公演がまだ視聴しやすそうです。チケットはどちらも10ドルとお手頃価格なので、気になった人はこちらのリンク先でご購入ください。
なお、Ashnikkoによると、配信ライブは「文字通り自分史上最高の内容になっていて、みんなきっとめちゃくちゃ気に入ると思う」とのことです。現在、トレイラーが公開されていますが、こんな感じで漫画『寄生獣』っぽいビジュアルも登場するようなバーチャルライブ要素が強いものになるんでしょうか? 当日がかなり楽しみです。
DEMIDEVIL: THE LIVESTREAM😈APRIL 30th😈🍄💦
— ashnikko (@ashnikko) 2021年3月23日
tickets: https://t.co/sfDpKky4cc pic.twitter.com/gfywifLDAi
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