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BehringerがTR-606クローン「RD-6」リリース、全10色スケルトンカラーもありでほとばしる往年のiMac感!

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Roland(ローランド)が”808の日”に凝った特設サイトを今年も発表して、ああ、もうそんな時期か〜と思ってたら、クローンシンセ界の巨人 aka Behringer(ベリンガー)が、今年のNAMM 2020で発表していたTR-606クローンドラムマシーン「RD-6」のリリースをアナウンスしていました。

 

Behringerが、TB-303の兄弟機TR-606クローン「RD-6」リリースを発表!

TR-606といえば、アシッドハウス、テクノの名器「TR-303」とセットで1981年に販売されたドラムマシン。この2つは、元々はギタリストがベース、ドラムの伴奏付きで自宅で練習することを想定して販売された兄弟機と言える機材ですが、ご存知の方も多いようにTB-303は、本来の使い方とは違う形でトリッピーなサウンドが作れることに注目が集まり、今日では”アシッドの神器”化。

そのため、知名度でいえば正直、TB-303とは比べものにはならないのですが(発売以降先に人気が廃れたのはTB-303でTR-606は細々と売れてはいたようですが…)、現在ではTR-606もドラムマシンの名機のひとつとして、ご多分に洩れず、中古市場では高値がついているアナログ機材のひとつです。

 

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via zzounds.com

 

「RD-6」のカラーバリエは全10色、ほとばしる往年のiMac感!

そんなTR-606の特徴をまず挙げると、外見がTB-303とそっくり。これは先述のとおり兄弟機的なことが関係していますが、今回Behringerが発表したRD-6も、ご丁寧にTB-303クローンの「TB-3」でもラインナップしていたスマイルマーク付きのイエローモデルをカラーバリエに加えています。

また基本のシルバーほか、こちらもTB-3にあったブラック、レッド、ブルーに加え、パープルを追加。さらにスケルトンカラーを4色も用意! 往年のiMacばりの色展開でコンシューマー層の心を鷲掴みにしようと攻めてきています。

販売価格はTB-3と同じくらいだったうれしいな

現段階では工場から出荷が整った状態とのことで公式サイトには購入できる各種ECサイトのリンクがありますが、現時点では前年ながら、それらの悋気先には商品として表示されず…。しかしながら、Behringerのことですし、TB-303の兄弟機のクローンということを考えると販売価格もTB-3にあわせてくるのでは? と勝手に予想。ですので、日本での販売価格も1万6000円前後になってくれたらありがたいなぁと…。某漫才師ではないですけど、こんなんなんぼあってもいいですからね。だからその価格で販売されるとうれしい限りです。

youtu.be

 

RD-6の主な特徴は?

そんなRD-6の機能ですが、オリジナルのTR-606が7つのアナログドラムサウンドを搭載していることに対し、こちらは1音色増えて8つになっていることがまずひとつポイント。オリジナルの画像とTD-6の画像を見比べると音色ノブの”6”のところが、オリジナルが”CY”のみになっていることに対し、TD-6では”CY/CP”になっており、ハンドクラップが追加されていることが確認できます。また同じく各パート(ボイス)のボリュームノブでも”CYMBALL/CLAP”になっていることが確認できますね。

 

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via Midas Wouters

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via Behringer

これは余談ですが、NAMM 2020でサンプル機を実際に見たミュージックハウスフレンズのブログによるとハンドクラップの音は、BOSS DR-110のクラップ音だそうです。

あとオリジナルにはない64ステップシーケンサー(オリジナルは16ステップ)、ディストーション、LEDインジケーター、MIDI、USB付きという点が主な機能的特徴かと思います。それと私はTR-808のBehringerクローンのRD-8を所有していますが、そちらと同じくRD-6も各パートをパラ出しできるようになっているところが個人的には魅力的だと思います。

 

パッとRD-6主な機能的特徴を挙げてみて思ったのは、いわゆる改造版のTR-606、またはそれにインスパイアされたクローン版に通じるものがあるということ。そもそもが廉価版のドラムマシンとして販売されていたTR-606ということを考えると先述の価格予想もあながち間違いじゃないのかもなぁと思えてきました。

RD-8開封の儀を購入から数ヶ月立って行なった私だけに”使う使わない”は正直怪しいのですが、価格によっては購入しても損はない。そんな印象がこのRD-6にはある…気がします…。

追記:Synthtopiaによると、販売価格は未定なものの、一部のベンダーには2~3週間の間に届けられるとのこと。引き続き販売価格、発売日が気になるところです。

またBehringer日本国内向けTwitterでも国内販売開始については日程が確定したら追って案内するとツイートしています。

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Top Image via Behringer

Reference:
https://www.facebook.com/behringer/photos/a.10152059078118914/10158705379903914/
https://www.mh-friends.com/blog/2020/02/03/%E3%80%90namm-2020%E3%80%91behringer%EF%BC%88%E3%83%99%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%BC%EF%BC%89%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%83%B3tr-606%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC/