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Aphex TwinとNovationがコラボした最新モノシンセ「AFX Station」、お手頃価格で発売決定

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最近、世界各地におなじみの謎のロゴが現れたことが報じられていたAphex Twin(エイフェックス・ツイン)。今回は機材メーカーのNovationとのコラボ機材のリリースか!?というのが大方の予想でしたが、かねてからコラボ相手とされていたNovationが予告していたとおり、両者のコラボの詳細が明らかになりました。

 

「Bass Station II」が進化! Aphex Twinとのコラボモデル「AFX Station」登場

結論からいうと先述の予想どおりの展開で、NovationはAphex Twinとコラボしたハードウェアシンセ「AFX Station」のリリースを発表。こちらは2013年にリリースされ、昨年はAphex Twinとコラボした「AFX Mode」機能も追加されていたアナログ・モノシンセ「Bass Station II」を"リミックスした"オルタナティヴVer.という位置付けでリリースされる限定モデルとのことです。

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機能面で特徴として挙げられるのは、「Bass Station II」に追加された「AFX Mode」がプリインストールされている点、7つの新しいオーバーレイ(AFX Modeで使用できるパッチ)が加わり、合計8つのオーバーレイが使用可能になった点、Noyze Lab、Richard Devine、Lightbath、rbeny、Perplex Onらアーティストがサウンドデザインした128個のプリセットが使用できる点の3点かと思います。

 

「AFX Station」ではAFX Mode」の使い勝手が向上!?

興味深いのは「Bass Station II」に比べて「AFX Mode」の使い勝手が向上している点です(Aphex Twinとのコラボモデルである以上、当然と言えば当然ですが)。

「Bass Station II」に昨年追加された「AFX Mode」を使うには”隠しコマンド”のような起動を方法を覚えておく必要がありましたが、engadgetによると「AFX Station」ではその必要なく簡単に起動させられるとのこと。このあたりはさすがAphex Twinとのコラボモデルといった感じですね。

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その「AFX Mode」では、Aphex Twinっぽい音ごとに変化するグリッチなリードやベースラインを作れたりするほか、本格的なドラムマシン化させることも可能。

以前、「Bass Station II」に「AFX Mode」が追加された際には、以下のようなフレーズを作るためのチュートリアル記事も公開されていました。

 

soundcloud.com

「AFX Station」には、先述のとおり、こういった音作りができる「AFX Mode」用のパッチがあらかじめ8つ用意されているので、それらをロードしてイジっているだけでもおそらくAphex Twin風の変わった音作りを楽しめるはず!

筐体のパネル部分にはAphex Twinの公式ストアサイト風フォントも

また「AFX Station」では筐体のカラーリングも「Bass Station II」とは異なり、黒ベースに変更されたほか、細かい点ではパネル部分に記載されている”Arpeggiator”、”Porta”、”LFOs”のフォントがApex Twinの公式ストアサイトに合わせたものになっています。このフォントはNovationの「AFX Station」商品ページでも採用されていたりするので、こういう見た目のこだわりからも”コラボ”らしさを感じますね。

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さらに箱のデザインにもこだわりが! Aphex Twinのビジュアルコラボレーターとして知られているWiredcoreが手がけた箱のデザインはこんな感じになっているようです。

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シンセにしろ、PCにしろ、iPhoneにしろ、スニーカーにしろ、開封の儀が済んだ後は、箱を捨てるか捨てないは意見が別れるところかと思いますが、「AFX Station」に関しては開封後も捨てずに取っておくが吉なんじゃないでしょうか? 

 

気になるお値段は「Bass Station II」とほぼ同じ価格で5万円以下

AFX Stationの商品ページにリンクされている販売サイトによると、発売日は10月末で販売価格は4万9380円とお手ごろ。「Bass Station II」が現在、4万5000円くらいで販売されていることを考えると買い替えを検討していたり、「Bass Station II」購入を検討していた人はいっそのこと「AFX Station」を選択してみてもいいんじゃないでしょうか?

10/22 追記:
先述した販売サイトでの発売日が11月に変更に。しかしながらAphex Twin公式ストアには10/30発売という表記も。どっちの発売日が正しいのか気になりますね。

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AFX STATIONのプリセットのサウンドデザイナーの1人、Perplex Onがデモムービーを公開。公式のPVとはまた違ったスタイリッシュな映像を楽しめる内容になっています。

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Images via NovationRichard Devine
Reference:
https://novationmusic.com/en/synths/afx-station

https://www.engadget.com/novation-afx-station-handson-bass-station-aphex-twin-synth-synthesizer-limited-edition-150007569.html