letter music

日々更新される音楽情報を雑談を交えて文字化するWebzine

「原爆・核・放射能・歴史」をテーマにした『Atomic Bomb Compilation vol.8』を聴く

f:id:fantasydub:20200817164933j:plain

毎年、8/15の終戦記念日にリリースされるCRZKNYとGnyonpixによる「原爆・核・放射能・歴史」をテーマにしたコンピレーションアルバム『Atomic Bomb Compilation vol.8』が、今年も同日にリリースされました。

 

2020年度は全19曲が収録された「原爆・核・放射能・歴史」コンピ

CRZKNYとGnyonpixによって2012年からスタートした本コンピ企画も今年で8作目に突入。2020年度版には、先述のCRZKNY、Gnyonpixほか、jue6ons、FUKAFUTA、ヘントナー大佐、Asohgi、ish10 yow1r0、iRespozy、Yasuji Morita、The Killing Force、lililL、Y.a.M.A、TEACHI、外間建次とDJ盲目、lits、そして、以前「T4CKY」名義で活動を行なっていた際に、当Webzineでも紹介したことがあるYu Takimotoも参加。全19曲が収録され、現在はbandcampより無料ダウンロードできます。

本作のリリースに関連したCRZKNYのツイートおよびbandcampの作品ページには、広島・長崎への原爆投下日時、2020年時点での原爆死没者名簿記載も表記されています。

 

音楽に込められたメッセージが何を意味するのか? を改めて考えさせられる

コロナ禍以降、これまで可視化されずらかった社会の様々な不均衡が目に見える形で露呈し始めました。またそれに伴い、国際社会の情勢もどんどん不安定になり、きな臭い感じが漂う昨今。個人がそれぞれに色々と思案することもあるかと思いますが、本作が問いかける「原爆・核・放射能・歴史」というテーマも、やはりその思案するべきことに含まれると思います。

戦後75年。時代は昭和から平成へと移り変わり、今は2年目の令和に。時に現実がハードすぎて、ふと厭世的になりたいという邪心に駆られながらも、現実と向き合いつつ、ここより前進していくために今を生きる2020年。

本作は音楽に込められたメッセージが何を意味するのか? ということを改めて深く考えさせられるコンピレーションアルバムです。

全曲聞かせて頂きましたが、個人的には4曲目、FUKAFUTA「Okuribi and Mukaebi」が、1番響きました。まだ未聴の方は、是非、収録された全19曲に耳を傾けてください。

▶︎Follow letter music Twitter! 

Top Image via bandcamp