先日、リーク情報が出ていたNative Instrumentsのグルーヴ制作システムシリーズ「MASCHINE」初のスタンドアローンモデル「MASCHINE +」が正式にリリースされることが発表になりました。
”サンプラー、ドラムマシン、シンセサイザーにもなる、ステージ上の秘密兵器”ことMASCHINE+
昨今、音楽制作機材界隈では、AKAIのMPC ONE、MPC X、MPC LIVE、ForceなどPCいらずのスタンドアローンモデルが人気を博していましたが、ついにNIもこの市場に参入。ざっと公式サイトでMASCHINE+の情報を見ているとなかなかエグい仕様で今後、かなり人気が出てきそうな予感がします。
そんなMASCHINE+では、これまで定番だった定番のグルーヴボックスワークフローに加えて、”MASCHINE+ Selection”という機能が搭載され、9種類のシンセとサンプリングされたインストゥルメント、35種類のエフェクト、7つのエクスパンション (お好みの2種類を含む) からなる専用パッケージで、スタンドアローン・モードでもシームレスに動作するそうです。
さらにMASSIVE、FM8、MONARK、PRISM、MASCHINE Factory Selection、RAUM、PHASISなどNIの人気プラグインが付属。このあたりはちょっとしたKOPLETEシリーズ感があるというか、現行製品ではエントリーモデルの「KOPLETE Selection」相当のプラグインがハードにぶち込まれた印象を受けます。
そして、16個のパッドは、ダスティーなビンテージドラムキット、歪んだウェーブテーブルリード、オーガニックなモーダルシンセなど、サウンドデザインのスキルを磨けば、無限にサウンドを生み出すことが可能とのこと。MASCHINE初心者には使い込みが必要かもしれませんが、既存ユーザーなら意外とサクッとマスターできるかもしれませんね。
さらにMASCHINE+では、MIDI、LINE、MIC INPUTを使って、その他のセットアップをコントロール、ミックス、操作し、すべてを瞬時にまとめることができるほか、PCでの音楽制作作業時も定番のMASCHINEコントローラーとして機能するとのこと。これまでのユーザーにとっては、このあたりもありがたいのでは?
あとスタンドアローンだけあって、Wi-Fiにも対応。また現行MASCHINE同様、Ableton Linkも搭載のため、他の音楽アプリやDAW、互換性のある機材との同期も楽チンです。
新機能として搭載されたCLIPS
現行のMASCHINEとの比較表を見ていると機能的にはまさしくPCいらずのスタンドアローン版といった感じですが、MASCHINE+には新機能としてCLIPSという機能が搭載されています。
この機能では”アイデアをさらに自由にアレンジでき、シーンの間にトランジションを作成したり、パターンにユニークなバリエーションを加えたり、フルアレンジにMIDIを直接レコーディングしたり、必要な場所にオーディオを自由に加えられる”とのこと。これは実際に触って試してみたい…。
AKAIのスタンドアローンモデル各種より、コンパクトな印象
搭載されている2基のディスプレイも高解像度。寸法は322x301x51mm、重さは2.50kg、先述のAKAI Force、MPC LIVE 2と比較してもコンパクトな印象を受けます。スペック的にもクアッドコアCPUと4GBメモリ搭載のため、ある程度快適に動きそうだしボディも”強固なアルマイト仕上げのアルミデザイン”とあり、堅牢そうなイメージ。MIDIコントローラーと外付けHDD用のUSBポートx2なところも良いですね。
64GBのSDカード付属 (1TBまで対応)、大型ライブラリにはUSB経由での拡張も可能だそうで、お値段は14万9800円で現在、プレオーダー受付中で入荷予定日は2020年10月1日になるようです。
”サンプラー、ドラムマシン、シンセサイザーにもなる、ステージ上の秘密兵器”ことMASCHINE+。スタンドアローンだけあって、現行のMASCHINEの倍くらいの値段ですが、AKAIのスタンドアローンモデルを見ているとまあ、相場的にそんなもんかという気がしなくもない…。いつかはゲトりたい…。
なお、MASCHINE+はコンピューターなしで使用可能ですが、設定にはWi-Fi環境とNative IDが必要とのことです。
MASCHINE+のスペック
以下、MASCHINE+のスペックです。
主な特徴:
・制作に集中できるスタンドアローンモード:ビートやメロディーの作成、サンプリング、トラックのアレンジ、ステージでのパフォーマンスやスタジオでの作業に最適
・MASCHINE+ Selection付属:業界をリードするインストゥルメント、サウンド、エフェクト、および定評のあるDrum SynthとBass Synth、エフェクトを収録
・クアッドコアCPUと4GBメモリ搭載:素早くシームレスな作業を実現
・プログレードの44kHz/24-bit オーディオインターフェイス*搭載:¼”TRS ライン出力 x 2、¼”TRS ライン入力 x 2、¼”ダイナミックマイク入力、ステレオヘッドフォン出力、MIDI IN/OUT x 1、フットスイッチ x 1、MIDIコントローラーと外付けHDD用のUSBポートx 2
・長期間のツアーやスタジオでの使用にも耐える、強固なアルマイト仕上げのアルミデザイン
・MASCHINEを象徴する機能とワークフロー:ベロシティー対応のパッド、MASCHINE エフェクトとプラグイン、スウィング、パッドリンク、ノートリピート、ステップシーケンサー、ビンテージサンプラーのエミュレーションを装備
・スタンドアローンモード、およびコントローラーモード:スタジオではコンピューターと接続しコントローラーモードとして使用し、ライブパフォーマンス時のようなDAWを省く環境ではスタンドアローンモードとして使用可能
・Wi-FiとLinkに対応:製品のインストールやアップデート、友人とのコラボレーション、他の機材との同期をワイヤレスで実行可能
ハードウェア仕様:
・4コアプロセッサー
・4GB デュアルチャンネル DDR3L メモリー
・32GBのeMMC内蔵フラッシュメモリー (OSとファクトリーコンテンツに利用)
・2つのカラーディスプレイ (480 x 272)
・64GBのSDカード付属 (1TBまで対応)
(大型ライブラリにはUSB経由での拡張も可能)
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All Images via Native Instruments
Reference: https://www.native-instruments.com/jp/products/maschine/production-systems/maschine-plus/