letter music

日々更新される音楽情報を雑談を交えて文字化するWebzine

CRZKNYが自身監督によるコロナ禍をテーマにした新曲MVを公開! 全編刺激強過ぎて某フラッシュも霞むレベル

f:id:fantasydub:20200709001827j:plain

名作漫画『将太の寿司』レベルのドラ息子、『モテキ』の藤本の妄想レベルの女子同士のマウント合戦、『ハチクロ』並みのメインキャラクター全員片思いに加えて『ワンピース』ばりの伏線回収…。

 

基本的に漫画脳の私にとって、最近、脳を刺激する劇薬コンテンツになっているものといえば今話題の『梨泰院クラス』なのですが、このほど公開された超絶重低音の化身、地獄大使ことCRZKNYによる映像作品「CGW-20 : CRZKNY (2020)」が、それすら凌駕するレベルで刺激的でした。

『クラブ』という場所で生まれては消えていく、人々の焦燥感と諦念と少しの希望を描くMV

これまでにも常に文字通り刺激的な作品を驚異的な制作ペースで世の中に発表し続けてきたCRZKNYですが、なんと本作では音楽だけでなく、CRZKNY自ら映像も制作。所属するDJ/コレクティブ集団GOODWEATHERが今年名古屋新栄にオープンさせた「club GOODWEATHER」が舞台となったMVは、冒頭から不穏なノイズ、真っ暗な画面、うすぼんやりと浮かび上がる”GOODWEATHER”という文字のジェットストリームアタックが炸裂。

そこからCRZKNYらしいダークでヘヴィーなキックとそれにあわせて「club GOODWEATHER」店内の様子やCRZKNYのアー写、伝説的なCRZKNYの3rdアルバム『MERIDIAN』のアートワークなどがストロボにあわせて明滅するように映し出される映像は、コロナ渦におけるクラブの再定義と本来のあるべきクラブの形の間で蠢く情動をテーマで、深夜に無人のクラブで開かれる“記憶と妄想の一夜の記録”として製作されたとのこと。

youtu.be

 

また本作がMV監督デビューとなったCRZKNYは以下のようなコメントを発表。

この作品は、世界で同時に起こった事象によって強制的に変革を迫られた世界の片隅で、しかし確実に存在する「クラブ」という場所に関わる人々の残留思念や情念を、極私的に切り取ったものとして残したい、という思いからスタートしました。
また、自らが監督をするという経緯に関しては、映像やテーマに関しての全責任をアーティストとして負うという思いで、務めさせていただきました。出来上がった作品は、今も、そしてこれからも続くこの状況下の『クラブ』という場所で生まれては消えていく、人々の焦燥感と諦念と少しの希望を、俺の脳内で燃え上がる妄想のクラブの中でシャイニングの舞踏会とエンターザボイドの浮遊感に乗せてソナチネのラストのマズルフラッシュの照り返しで映像に焼き付けた悪夢版のメトロポリタンミュージアム (みんなの歌)、という、とてもわかりやすいものに仕上がったかと思います。全編刺激の強い映像になっているため、小さいお子様がいる場合にはご一緒でのご視聴はお控えいただければと思います。また、ポ●モンフラッシュに近い効果が全編続くため、体調の優れない方は部屋を明るくして画面から離れて視聴してください。それ以外の方は部屋を暗闇にして音量MAXで、どうぞ。

個人的には”『クラブ』という場所で生まれては消えていく、人々の焦燥感と諦念と少しの希望”という部分に非常に感銘を受けました。それにしても音だけでなく、映像も交えることでさらにCRZKNYの世界観が明確に可視化されるというのは予想以上にやばいですね。ポ●モンフラッシュに近いどころか、霞むレベルと言っても過言ではないでしょ、これ。

club GOODWEATHERが7月23日より本格的な公演営業開始

そんなCRZKNYですが、7月23日(祝日・海の日)には、今回のMVの舞台となったclub GOODWEATHERに出演決定。またclub GOODWEATHER自体も、4月より愛知県からの新型コロナウイルスによる営業時間短縮及び公演営業の自粛要請を受け変則的な営業を続けてきましたが、いよいよ同日より本格的な公演営業を開始するとのことです。

初日は「Theater 1」の復活ライブも

その記念すべき初日には、CRZKNYのソロライブのほか、本を代表するfootwork/JUKEのプロデューサーであるD.J.Fulltonoによるスペシャルな内容のDJプレイが予定されていますが、この日の目玉はなんといっても”ミニマルテクノとしてのフットワーク”を提唱し、2016年に名作『fin』をリリースした後、惜しまれながらも活動を休止した、CRZKNYとD.J.Fulltonoによるユニット「Theater 1」の復活ライブ。4年ぶりに本格的に活動を再開する彼らがどのようにclub GOODWEATHERという空間を精神的にも物理的にも揺らすのか? ”圧倒的な逸脱の実験音響の夜”、めちゃくちゃ気になります。

soundcloud.com

 

さらに翌日24日には「haruru犬love dog天使」、翌々日の25日には「HARUKA(Protection/Future Terror)」と、GOODWEATHER presents VIRTUEとしての3日間のイベントを予定。ちなみに同ベニューでは、新型コロナウイルス対策のステイトメントに沿って、入場者数50名の限定チケットはCGWのオフィシャルストアにて電子チケットが販売されるようなので、発表を逃さないようにSNSやWEBでの情報をこまめにチェックしておくのが吉。

あと公式LINEアカウントをフォローすることでいち早く情報をゲットできるだけでなく、入場時の記帳をせずに確認のみで入場することができるそうなので、イベントに参加予定の方はこちらもお忘れなく!

私は未だclub GOODWEATHERは未踏ですが、噂のランチも体験してみたいので、泊りがけで近いうちに遊びに行ってみたいです。あとそんな気持ちを増幅させる私が発見した罪深き飯テロ記事を貼っておくので、それを読んだ音楽と食に飢えた亡者どもよ、club GOODWEATHERに足を運ぶがいい!!

 

GOODWEATHER presents VIRTUE DAY1

7月23日 木曜日(祝日)
GUEST : Theater 1(D.J.Fulltono & CRZKNY)
他追加アーティストは追って発表。
問い合わせ
club GOODWEATHER
info@goodweather.org
052-252-7163(担当:藤内)
公式WEB https://www.goodweather.org/
公式チケットショップ https://www.goodweather.shop/
公式LINEアカウント https://lin.ee/VVKTuLC