今月、サニーデイ・サービスがSpotifyで展開しているプロジェクト「the SEA」に、日本アングラ音楽界における最強かつ最狂なノイズ魔神、MASONNA(マゾンナ)による「すべての若き動物たち HAIR STYLISTICS REMIX(MASONNA Remix)」という、"至高のスカムノイズリミックス"が追加されたことは、私にとってはとにかく胸アツな出来事だったのですが、今週、また新たに新作リミックスが追加されていました。
「完全な夜の作り方(DJ MAYAKU Remix)」を聴くと完全にMAYAKU中毒になる
追加されたのは、「ジュース feat. bonstar(平賀さち枝 Cover)」「ザッピング feat. 高城晶平(cero)(藤井洋平 Remix)」「完全な夜の作り方(DJ MAYAKU Remix)」という3曲のリミックスなのですが、その中でDJ MAYUKUによるリミックスが群を抜いて私好み。「もうね、完全にMAYAKU中毒なんだよね〜、ははは」と言いたいほどにドンピシャで、まさに音楽という名の麻薬という感じです。
サンプリングコラージュの巧みさにシビれる
特に注目したいのはサンプリングコラージュの巧みさ。同リミックスは、原曲の「完全な夜の作り方」にエレクトロニックさを加えただけでなく、小出し小出しにちょうど良いアクセントになるように声ネタや音ネタがコラージュされていくのですが、レフトフィールドなネタ使いなどそのコラージュのネタ選びやエディット感が、Daedelus(デイデラス)の名作アルバム「Exquisite Corpse」を彷彿とさせるため、そういった音源が好きな人にとってはクセになるし、何より最高にシビレる仕上がり具合だと思います。
DJ MAYAKUはトラックメイカーとしてめちゃくちゃ優秀
そして、途中で声ネタが超早回しになるパートがあるのですが、そこはこれまでのDJ MAYAKU作品でも時折使われていた、言わば、「DJ MAYAKUシグネチャーサウンド」的な部分で、以前からの彼のファンなら思わずニヤリとしてしまうかつポイントです。
音楽としてもレフトフィールド系ビートものとして楽しめますし、IDMやそっち系ヒップホップ周りの音源制作に興味がある人にとってはリファレンス音源としても非常に優秀。めちゃくちゃアイデアフルなリミックス作品だなと。
そして、DJ MAYAKUはトラックメイカーとしてめちゃくちゃ優秀。それを物語るのがこの「完全な夜の作り方(DJ MAYAKU Remix)」なのだと改めて実感しました。
私的にはDTMに夜な夜な勤しむものの、深夜ついに煮詰まってしまった。そんな時に聴くとテクニック面でも”完全な夜の作り方”を示してくれるんじゃないかなと。
以上、お後がよろしいようで。
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Top Image via Rose Records / DJ MAYAKU Twitter