B級映画じみた本文のタイトルは、今年の「Fuji Rock 2017」にも出演するファーザー・ジョン・ミスティの新作アルバム『Pure Comedy』に収録されている「Total Entertainment Forever」という曲のMVの内容です。
まず曲自体が、テイラー・スウィフトとのVR SEXをモチーフにした「果てなき快楽に溺れる現代社会」について歌う曲になっていて、映像はバイアグラを飲んでVRゲームでマコーレー・カルキン扮するカート・コバーンを操り、最後にはクリントン元大統領とともにマクドナルドのドナルドおじさんに寄生されたクック船長によって十字架に磔にされるという摩訶不思議なものとなっています。
MVの制作は、マコーレー・カルキンもメンバーに名を連ねている「Four Gods and a Baby」という映像ディレクターチームが手がけ、ダンボールを駆使して作った超低予算のDIYな映像作品になっているのですが、それが先述のとおり、なんとも摩訶不思議でサイケな世界観を見事に演出しています。
ちなみにファーザー・ジョン・ミスティは、以前、LSDを使用してからテイラー・スウィフトのライブを観に行った時には、彼女によって魂にイデオロギーを注入されたと語ったり、ライブをカルト宗教の集会に例えたり、その時の経験を彼が出演したラナ・デル・レイのMVにフィードバックしてみたり、はたまたライアン・アダムスによる彼女のカバーをさらにカバーするというシニカルなジョークを試みたりと、何かとテイラー・スウィフトを揶揄の対象としていることでも知られています。(カバー事件では、ライアン・アダムスに対するからかいだと認めているそうです。また、そのカバーを削除したのは、夢の中でルー・リードにやめろと言われたからだそうです。)
皮肉なことにそれはこれまでの彼に関する話題の中で1番大きなものになったそうですが、今回も”テイラー・スウィフト”をネタにしたことでまた、予想外の注目を集めているようです。
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