今週もドラマ『モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―』の主題歌だったディーン・フジオカ「Echo」が、Mステでも披露されるなど、最近では普通にテレビの音楽番組でまだまだアンダーグラウンドな音楽ジャンルである「Wave」がかかるという現象が起きている日本。
ディーン・フジオカ「Echo」のブートレグリミックスがついに登場
このことについて冷静に考えればとんでもなくヤバい、しかしとんでもなくWave愛好家の私にとっては幸福な状況と言えるのですが、ついにそんなJ-POPのヒット曲となった同曲をブートレグリミックスする猛者も登場した模様。
#鳥肌った🐥 #ハオい‼️ https://t.co/93nF2tL8Sg
— Dean Fujioka 藤岡靛 (@DeanFujioka) July 6, 2018
そのブートレグリミックスを手がけたのは日本のインディーズ・トラックメイカーのSynapseで、現在はSynapseの「Echo」がYouTubeやSoundCloudで視聴可能です。
EDM系スタジアムダブステップ化した「Echo」
リミックスの内容は、残念ながらオリジナルを踏襲したWaveではないものの、うまくボーカルパートを2ミックス音源から抜き出し、"Echo"にひっかけたリヴァーヴ処理ボーカルでエコー効果を演出していたりと、なかなか技あり。オリジナルとはまた違った、まさにリミックスという感じに仕上がっています。
Nero好きには特に刺さるかも
全体的にはオリジナルの耽美さよりは、EDM系のスタジオダブステップといった感じなので、Neroの曲とかが好きな人に特におすすめ。
最初のダブステップパート終わりがUKGビートになっていたりするところなんかも、UKが本場であるWaveの文脈につなげるという意味の解釈なのかなと勝手に思ったり。そういやNeroもUK拠点だったような…。
Waveは耽美なシンセ、声ネタ、トラップビートというパブリックイメージ的な基本形はあるものの、UKG、ダブステップ、グライム、ドラムンベースなど様々なベースミュージックの要素を持つ、キメラ音楽という面もあるので、そういう意味では、先述のような要素を使って「Echo」をリミックスしているのはおもしろいなと思いました。
個人的には例えば、Vaporwaveやウィッチハウス化した「Echo」なんかも聴いてみたいと思います。ですので、今後、またどこかのトラックメイカーがブートレグを公開するのに期待したいなと。以上、お後がよろしいようで。
▶︎あわせて読みたい記事はこちら
Follow letter music Twitter!
Top Image via Synapse