今年5月に世界中を席巻した俳優ドナルド・グローヴァーことChildish Gambino(チャイルディッシュ・ガンビーノ)の「This Is America」が本年度のMTV VMAにて7部門ノミネート中、見事3部門を制覇しました。
大ヒットしたChildish Gambino「This Is America」が賞レースでも強さを発揮
「This Is America」は、そのMVに込められたメッセージ性のある様々なオマージュが話題になり、音楽以外のメディアもこぞって考察記事を公開したり、ファンの間でも色々な推測が行われるなど、衝撃のMV内容だけでなく、ちょっとした謎要素がある点も大いに注目されました。
その結果、バズりにバズり、公開後10日ほどで、MVのYouTube再生回数が1億回を突破するなど、記録的なヒットになったことも記憶に新しいですね。(ちなみに現在は3億7000再生を突破)
ただ、その後、Kanye West(カニエ・ウェスト)、Drake(ドレイク)、最近だとTravis Scott(トラビス・スコット)といった人気アーバンミュージック系アーティストのリリースで、ちょっとその伝説的なバズり方も風化してきたように感じます。そのことはまあ、ストリーミング全盛時代の業のようなものなのかもしれませんが…。
「This Is America」パロディ作では炎上騒ぎも
あと「This Is America」と言えば、その人気に便乗? あやかったパロディー作品も多数ネット上で公開されました。ただ、例えば、女性版の「This Is America: Women's Edit」や、日本のリアルを世界に訴えようとして爆死した「This Is Japan」など制作費をかけて、大人が真剣に取り組んだものほど炎上するという現象も巻き起こしていました。
MTV VMAでは3部門制覇した「This Is America」
そんな多方面に影響を与えたChildish Gambino「This Is America」ですが、MTV VMAでは、最優秀ビデオ賞(Video of the Year)を含む7部門にノミネート。そのうち、最優秀ビデオディレクション賞、最優秀振付け賞最優秀メッセージビデオ賞の3部門制覇が発表されています。こうなってくると気になるのは来年のグラミー賞です。
3 VMA awards for Childish Gambino
— Kay (@kyzellrafanan_) August 21, 2018
2 VMA awards for Cardi B pic.twitter.com/cHrUDAneSb
Childish Gambinoは日本でいえば福山雅治のようなもの
Childish Gambinoは、今年のグラミー賞では、アルバム『Awaken, My Love!』関連で主要2部門「年間最優秀アルバム賞」、「年間最優秀レコード賞」を含む全5部門にノミネートされ、見事「最優秀トラディショナルR&Bヴォーカル・パフォーマンス賞」を受賞したものの、個人的な印象としてはまだその時点では、あまり日本では話題にならなかった印象があります。
私の中ではドナルド・グローヴァー=Childish Gambinoは、俳優面でも売れっ子ですし、音楽面での実績も十分なスターであることを考えると、日本のスターでいえば、"ましゃ" aka 福山雅治みたいな存在。ですので今年はただの個人的な願望で恐縮甚だしいのですが、もし、グラミーにノミネートなんてことがあれば、大いに盛り上がって欲しいなと。そして、『Awaken, My Love!』収録の「Redbone」はマジエモすぎな名曲なのでそっちももっと注目されて欲しい。そう勝手に思っています。
なお、Childish Gambinoは、先月、夏の色気漂う艶っぽいサマーソウル2曲入り『Summer Pack』をリリースしています。夏の終わりが少し近付いてきた感がある今日この頃ですが、是非平成最後の夏のBGMとして楽しんで頂けたらと。
あっ、そうそう最近サマソニで初来日していたChance The Rapper(チャンス・ザ・ラッパー)とのコラボも進行中だということが報告されているので、そちらも楽しみです。以上、お後がよろしいようで。
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Top Image:Childish Gambino
Source: MUSIC FEED