今年の春頃から、今や世界屈指のクラブミュージック系プラットフォームとしてその名を馳せるBoiler Room(ボイラー・ルーム)がスタートした新たな映像コレクティヴメディアサイト「4:3」のことをご存知でしょうか?
アングラ版Netflixこと映像コレクティヴメディアサイト「4:3」
これに関して私は長らく、というか今でも読み方がわからないので友人に話す時なんかは、「ボイラーの4:3(よんたいさん)」と呼称しているため、いまいちそのサイトの話題だということがうまく伝わらず、”何それ美味しいの?”状態になることがたまにあったりするのですが、この「4:3」は、マジでマニアック。良い意味でクソドープです。(URLでは”fourthree”となっているので、読み方は”フォースリー”なのかもしれませんが、まあそこは一旦置いといて)。
そんな「4:3」、スタート前には確か、海外の音楽サイトでは「Netflixのアンダーグラウンド版をBiler Roomが開始」みたいな感じの触れ込みがあったと思うのですが、いざ、サイト開始後にフタを開けてみたらそのコピーに一寸の偽りなしという感じ。有名ミュージシャンの過去映像、アンチドラッグに関する映像、コレオグラファー特集、ダンスやファッション、アングラ映画紹介など様々カテゴリーが存在し、その全てのマニアックさの純度の高さがハンパないという素晴らしいキュレーション力を見せつけてくれます。
「4:3」には坂本龍一がキュレーターとして参加
またこのサイトには著名人キュレーターを迎えていることも特徴です。例えば、日本からだと”世界の坂本”こと坂本龍一がキュレーターを務めており、彼の美意識に合致したいくつかの映像作品を視聴することが可能です。(それ以外にもキュレーターには映画『ロード・オブ・ザ・リング』のイライジャ・ウッド や、ミュージシャンのPeaches(ピーチーズ)などが抜擢されています。)
あと個人的に好きなのがオールドスクールなレイヴカルチャー映像をアーカイヴしたカテゴリー。昔のガバ(Gabber)やらベルギーのテクノシーン、90s UKガラージなどバック・トゥ・ルーツ的なものが多数ピックアップされており、普通ならYouTubeなんかで検索して発掘するようなレアな映像をスマートに視聴できるのは時短にもなってなかなかありがたいです。ちなみにこのカテゴリーで、私が良いなと思ったのはAutechreの1991年のライヴ映像。こちらはYouTubeからサイトの中の人がピックアップしてキュレーションした模様。かなりのレア映像だと思うので、ファンには胸アツかと。
「4:3」TwitterではAphex Twinらなどのレアなショート映像を多数公開中
そんなわけでここまで個人的に「4:3」の面白い点をザクッと紹介してみたのですが、実はこのメディアサイト、Twitterも面白い。というのもこういったレア映像を元にショートフッテージ動画をバンバン投稿しているからです。
そのTwitterタイムライン(TL)上で見つけた中で、特におおっ! となったのが、防犯カメラが捉えたAphex Twinの姿。その映像ではAphex Twinがお店でビールを購入するというレアな姿を確認することができますが、その時の彼の様子がまあひどい。泥酔しているのか、ブリブリになっているのかは映像を見ただけではわかりませんが、動きが相当グデングデン。動画ではその動きだけでなく彼の曲である「Funny Little Man」もBGMで使用されるというある意味で悪意ある編集も笑えます。
Super rare CCTV footage of Aphex Twin buying beer (via @fourthree_br) pic.twitter.com/cyojmk1GOY
— BOILER ROOM (@boilerroomtv) August 20, 2018
ちなみにその元ネタとなった動画もYouTubeには存在。続きが気になる方はそちらでどうぞ。
セルジュ・ゲンスブールがホイットニー・ヒューストンを激怒させた伝説のアレも
その他TLには、フレンチポップカルチャーのレジェンドであるSerge Gainsbourg(セルジュ・ゲンスブール)が、かのWhitney Houston(ホイットニー・ヒューストン)に対して行ったあの悪名高き伝説のセクハラ映像もありました。
Serge Gainsbourg sexually harassing Whitney Houston in 1986. #MostSurrealTalkShowAppearances pic.twitter.com/CSdVKuwQNM
— fourthree.boilerroom.tv (@fourthree_br) August 20, 2018
その動画ではカットされていますが、80年代にフランスのテレビ番組で、ゲンスブールが共演者のホイットニーに対し、突然、「君とセックスがしたい」と言いだし、ホイットニーが激怒。のちに訴訟問題になるほどの大事件に発展したこともあり、ファンの間ではよく知られたエピソードです。
この当時でさえ、完全にアウトな出来事でしたが、時代的に最近だともっと大変なことになりそうですね…。デカダンと言えばデカダンではあるのでしょうけど…。田嶋陽子先生のお怒りの声が今にも聞こえてきそうです…。
そんなわけで本サイトだけでなくTwitterもなかなか興味深いぞ、アングラ版Netflix「4:3」というお話でした。以上、お後がよろしいようで。
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Images via lñkjñlj lkjkmjlk, 4:3