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日本語ラップ曲を自在に操る謎のDJ、カルロスひろしの正体が明らかに! 業界が注目するDJの選曲論などを語る

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以前、当Webzineでもご紹介させて頂いた日本語ラップ曲を自在に操る謎のDJ、カルロスひろし。一部では日本語ラップの新譜チェックするのに最も参考になるのが彼のDJミックスだと言われていますが、その正体は長らく謎のままででした。

 

それ故にDJ界においては、"カルロスひろしは存在しない"という噂がまことしやかに囁かれていたのですが、なんと、このほど彼の正体が明らかに。それによって、その噂は見事に否定されることとなりました。


ことの発端は、カヴァー曲を通じて音楽の楽しみ方を提案するサイト「eyeshadow」が掲載したカルロスひろしへのインタビュー記事。その中で、カルロスひろしは自らの正体を、かつてLEF!!!CREW!!!の一員としても活躍したDJのCbtek!であることを明かしています。

インタビューでは自身のDJ歴が25年を越えることや自身のヒップホップ遍歴、カルロスひろしの名前の由来が1986オメガトライブのカルロス・トシキであること(最近だと、フューチャーファンクや昭和歌謡ブームを牽引するNight Tempoが敬愛する存在としても知られる)をはじめ、なぜ彼がカルロスひろしとして、日本語ラップ曲しばりのDJを始めることになったかが本人の口から語られています。

その中で、興味深いのがカルロスひろしとしてのDJ用音源のディグ方法や選曲論。特に彼のDJスタイルを象徴する日本語ラップの新譜しばりでのDJプレイに関しての一家言あるこだわりはなるほど〜となります。

 

 

個人的に特に興味深いと思ったのは以下の部分。

新譜にこだわるのは、テレビや新聞で毎日新しいニュースを見るような感覚で音楽を捉えると、「なるほど、これが出てきたから今度こういうのが流行るんだ」とか「半年で全然変わっちゃったなあ」とか株価みたいに時代が動いている感じが見えるのが凄く面白い。その、今しかない面白い流れを捉えたいからですね。

自分は正直、Twitterでよく語られるDJ論は苦手なのですが、その反面、DJの実力と語られるDJ論は比例すると思っていて。なので、この前見かけたFPM田中さんのこれなんかは納得できるし、これを語れるのはFPM田中さんクラスの実力があるからこそだと思います。

その根拠みたいなものは、もちろんFPM田中さんのDJプレイをこれまでに何度も生でクラブで体験しているからだという当たり前の大前提があってこそですが、個人的には結局DJ論って、"顔が見える"、つまり、DJとしてのレベルが現場でのプレイだったり、発表する音源だったりで明確に可視化できる人じゃないとあまり説得力がないなーという答えに至ってしまいます(だから、これ読んだ人、変にディスらないでね)。

ちなみにFPM田中さんのDJとしての凄さを感じるのがこのエピソード。これ、わかる人というとまた語弊があるかもしれませんが、ある程度DJをやってきた人なら震えるレベルの話だと思いますね。

 

閑話休題。

ということで、カルロスひろしのこれまでのDJミックスが良作だと言われるのは、やっぱり長い経験に裏打ちされた確かなDJスキルとセンスだということがよくわかります。これまで彼の正体が気になっていた人は、ぜひ、eyeshadowで公開中のカルロスひろしインタビューに目を通して見てはいかがでしょうか?

なお、カルロスひろしの最新作を含む過去のDJミックスはこちらのMixcloudアカウントでチェックできます。


ちなみにこのミックス、日本語ラップのDJミックスと思いきや、1曲目から80KIDZ feat.YON YON「Your Closet」をもってきた広義の日本語ラップDJミックスになっていてヤラレます。センス!!!!!

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 image via eyeshadow
Reference: https://eyeshadow.jp/interview/carlos-hiroshi/