またもや100点満点中120点としか言いようがない珠玉の日本語ラップDJ Mixが、謎のDJのカルロスひろしから届きました。しかも今回はソロではなく、相方に同じく謎のDJのやなぎトライブを迎えてのコラボ作というから驚きです。
「夏」を感じる90年代の日本語ヒップホップDJ Mix
そんな新作DJ Mix『中央分離帯でGOODNIGHT』のテーマは、夏。さらに使用音源は、90年代の日本語ヒップホップクラシックの中でも夏を感じるものばかりという、前回、春を告げたと思ったら早速初夏が近づくこのタイミングで夏を告げてくれました。
毎度お馴染みのひねりを加えたアートワークは、今回は最近レズビアン公言の若手ラッパーYoung M.A(ヤング・M.A)がAV監督デビューしたことで、ヒップホップ的にも関係がもはや浅くないアダルトサイトのPornhubをサンプリング。
しかもカルロスひろしの過去Mixが”関連検索”部分に出てきている体になっているところがなんとも芸が細かい。
「ECDのロンリー・ガール」、「サマージャム95」など名曲多数
冒頭はスチャダラパー「彼方からの手紙」。この時点でいつもどおり、ストーリー性に飛んだDJ Mixになることは容易に予想可能です。だがしかし、そこから、SHAKKAZOMBIE「虹」、MURO「Conrete Jungle」、MICROPHONE PAGER「東京地下道 feat.LAMP EYE」などや、山下達郎作曲の和物レアグルーヴ笠井紀美子「バイブレイション」ネタのECD「Viberation feat.HAC,SEINU」。
そこからのMarvin Gaye(マーヴィン・ゲイ)「Sexual Healing」ネタの「ECDのロンリー・ガール feat.K-DUB SHINE」という最強コンボ発動。
そして、終盤で再びスチャダラパー「サマージャム95」、かせきさいだあ「じゃ夏なんで」と夏がキーワードになったタイトルの曲を持ってきてFin。という間違いない流れがただただ素晴らしいです。
和歌や俳句のように90年代日本語ラップで詠んだ「夏」
今回のDJ Mixは、私的にはもはや90年代日本語ラップクラシックを使い、夏を詠むという和歌や俳句にも通じる文学的な要素すら感じてしまいました。
それにしてもスチャダラパーの絶妙にダラっとしたフロウは、90年代当時の”都会”が頭の中に浮かぶ妙なポップスさを感じますね。毎度毎度のことながらカルロスひろしにはお世話になっております。次は梅雨Mixに期待!!
ちなみに私はこのDJ Mixが好きすぎて、初めて聴いた日は3周してしまいました。マジでカルロスひろしとやなぎトライブ、Big Upです。
それにしてもカルロスひろしの正体もさることながらやなぎトライブって誰なんだ? ということが気になりますが、DJ Mixのフルプレイリストももちろん気になるかと思いますのでそちらは下記をご参照ください。
▼カルロスひろし&やなぎトライブ 『中央分離帯でGOODNIGHT』
PlayList
スチャダラパー - 彼方からの手紙
SOUL SCREAM - 自由街道
SHAKKAZOMBIE - 虹
D.L - 盲目時代
スチャダラパー - ヒマの過ごし方
MURO - Conrete Jungle
E.G.G.MAN - 化けの皮 ~羊の皮かぶった狼~
TWIGY - 聖戦 Part 1 feat. ZEEBRA
INDOPEPSYCHICS - 100万光年のやさしさが注がれる限り feat.OSUMI,DEJA
MICROPHONE PAGER - 東京地下道 feat.LAMP EYE
OZROSAURUS - Rollin' 045
ECD - Viberation feat.HAC,SEINU
ECD - ECDのロンリー・ガール feat.K-DUB SHINE
BUDDHA BRAND - Funky Methodist
YOU THE ROCK - Back City Blues
スチャダラパー - サマージャム95
かせきさいだあ - じゃ夏なんで
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