川崎のスケートショップに所属する謎のDJことカルロスひろしが新作DJ Mix『荒野で待つ』を公開していました。
聴き進めるとタイトル『荒野で待つ』の意味がわかるカルロスひろし最新DJ Mix
最近はこれまた謎のDJ、やなぎトライブとのコラボという形でDJ Mixを発表していたカルロスひろしですが、最新作は久々のソロ。またこれまではテーマに掲げた季節に沿った選曲でそれを日本語ヒップホップを用いて表現してきた彼ですが、最新作ののタイトルはなんと『荒野で待つ』。一体どんな内容なんだ? と思っていたのですが、こちら、Mixを聴き進めるとその答えがわかるある意味で謎解き要素もある内容になっていました。
これまでカルロスひろしは、よくDJのプロフィールで見るような”独特のストーリーを描く”という行為を見事に体現してきましたが、今回は先述のように掲げた”タイトル”をもDJ Mixで描くというスキルを見せつけていて、「カルロスひろし、マジヤベェ」と改めて実感。
序盤のハイライトは「MIYACHI - Wakarimasen」
そんな『荒野で待つ』では、オープニングに人気の「TAEYOUNG BOY × DROITTE feat. LYPLA - Think BuQ」でスタート。どことなくフューチャーベースよりのトラップから幕開け。そこからの序盤、「KID FRESINO feat.NENE - Arcade」、「DJ TSUBASA a.k.a JAM feat. JIN DOGG, MONYHORSE, KOH(Tha Jointz)
- Run It」、「MIYACHI - Wakarimasen」の流れはさすがの一言。特に「Wakarimasen」の「英語わかりません」というフックはなんやかんや中毒性があって強烈だなと。
Mixの答えが集約した「小袋成彬 feat. 宇多田ヒカル - Lonely One」
また切れ味抜群な「XAI-The Sky Falls(SEIHO Remix)」からの中盤、音数の少ないトラックで輝きを放つ小袋成彬の声がキラーな「小袋成彬 feat. 宇多田ヒカル - Lonely One」で、今回のDJ Mixのタイトルが『荒野で待つ』だったことに対する答えが出現。こういう味なことをできるのはやっぱりカルロスひろしだからこそだな。あと小袋成彬のファルセットボイスは知っていたけどやっぱりスゲーの一言に尽きます。『分離派の夏』を聴き直す前にもう1回N.O.R.Kから聴き直さねばと思った次第。
さらに「KM - I Kno」、「SEIHO - Tear Off The Dress」のメロディックなフューチャーベースから「HOWLIN’BEAR feat.5LACK - EverLastin’」のエクスペリメンタルなラップ曲の流れも統一感があって素晴らしいですね。
夏の夕涼みに最適なDJ Mix
そして終盤「ERASER feat. KOWICHI - Bitches In Tokyo」の”The KOWICHI“節なオートチューン使いで色気を感じるアーバンなナイトライフを想起させるリリックに「IRI - Your Answer」の流れもお洒落で秀逸です。
今回は季節シリーズではないと最初に本稿では書かせて頂きましたが、私的には夏の夕涼み的に聴いて、そこから始まりを告げるナイトタイムのウォームアップにしたいDJ Mixですね。収録時間も1時間近くあるので、これからの季節のBGMとして聴いいてみてほしいですね。
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Text by Lady Citizen aka JF
Top Image via goldfish