9/7に訃報が報じられたラッパーのMac Miller(マック・ミラー)。その死が明らかになった直後から彼の早すぎる死を悼むメッセージをヒップホップシーンのアーティストだけでなく、様々なジャンルのアーティストがSNSで公開していた中、ファンからの最大の関心は、元恋人のAriana Grande(アリアナ・グランデ)からの追悼メッセージに集まっていたかと思います。
Ariana Grandeによる元恋人Mac Miller追悼メッセージ公開
しかし、その時点で彼女はすでにMac Millerとは破局。しかも恋人関係を終えていただけでなく、コメディアンのPete Davidson(ピート・デヴィッドソン)と婚約している状態であるため、端的に言って関係としては、やはり世間で知られているように元恋人という間柄でしかないのですが、そういった破局直後の婚約となったため、Mac Millerの死の原因(薬物中毒)は、Ariana Grandeのせいだとする誹謗中傷が彼女のSNSに多数寄せられ、Instagramのコメントを一時的に閉鎖するという措置が取られていました。
コメントなし無言の追悼メッセージを公開していたAriana Grande
ただ、そんな彼女もMac Millerが亡くなった直後には、生前の彼の写真をInstagramで公開し、コメントなしの無言の追悼を行なっていました。そして、Mac Millerの死から1週間経った今、ついにSNSで追悼メッセージを公開しました。
Instagramで、Ariana Grandeが公開した追悼メッセージには、生前のMac Millerと彼女がディナーを楽しむ動画とともに公開。そのプライベートショットでは、最初、カメラを向けられていることに気がつかないMac Millerが、「おお、ベイビー、やめてくれよ(笑)」のようなノリで撮影を中断させようとするも、Ariana Grandeが、「これが幸せにしてくれるのよ」と口にして撮影を続けるといった在りし日の蜜月ぶりを窺わせる甘い恋人ムード溢れるものになっていました。
私たちは何度もこのことについて話し合ったよね…
また追悼メッセージでは、
「私が19歳の頃に初めて会ったあの日から、あなたのことを慕っていました。そしてその想いは今も変わりません。あなたがもうこの世にいないなんて信じられないし、全然理解できない。私たちは何度もこのことについて話し合ったよね。何度も何度も。私は腹が立ってる。すごく悲しいの。どうすればいいのか分からない。あなたは私の1番大切な親友で、あんなにも長い間、何よりも大切だった。あなたを苦しみから立ち直らせたり、取り除いてあげることができなくて本当にごめん。本当にそうしてあげたかったよ。最も親切で優しい心の持ち主のあなたがこんな悪魔のような仕打ちを受けるなんて。あなたが今は何の問題も抱えていませんように。ご冥福を」
と綴っています。
Mac Millerの死は、ドラッグによるオーバードーズの可能性が高いと複数のメディアが報じていますが、以前から、彼の薬物問題は、Ariana Grandeを悩みのタネでした。その薬物問題について、Ariana Grandeは、彼を更生させるためにこれまでにも忠告やサポートを行なっていたとMac Millerの近しい友人であるShane Powers(シェイン・パワーズ)が自身のポッドキャスト番組「The Shane Show」で語っています。
Mac Millerの近しい友人Shane Powersとは?
余談ですが、このShane Powersは、俳優らしく、テレビのリアリティショー『サバイバー』での活躍が有名で、日本で言えば『テラスハウス』の"お肉事件"で伝説のキャラになったあの美容師さんくらいレジェンダリーな存在だそうです。
またMac Miller以外にもラッパーとの親交もあるそうで、Tyler, the Creatorのアルバム『Flowerboy』では、収録曲の「Sometimes…」にアディショナルボーカルとしてクレジット。それ以外にもノンクレジットのようですが「Boredom」、「I Ain’t Got Time」にも参加しているそうです。
閑話休題。
話を追悼メッセージに戻して。その中の”私たちは何度もこのことについて話し合った”という部分は、恐らくこれまでの報道や先述のShane Powersのコメントから察するにMac Millerの薬物問題だと思われます。
以前も、Ariana Grandeへの中傷が問題になった際、あるファンが、”薬物中毒の克服は容易でないということを、責める前にまずは理解するべきだ”といったコメントをSNSに投稿していましたが、ここにきてやはり薬物中毒の克服とは、想像以上に難しいものだと思わされます。また同時にAriana Grandeの無念な気持ち、悲痛さも伝わってきますね。ホント、Mac Millerの死は早すぎる…。
「27 Club」入会基準が下がる昨今の音楽業界
以前、Juice WRLD(ジュース・ワールド)が、Lil Peep(リル・ピープ)とXXXTentacion(XXXテンタシオン)追悼曲のリリックにもでてきた音楽業界のパワーピープルの夭折を表す「27 Club」(27歳で亡くなったジミヘン、カート・コバーンのような伝説のミュージシャンの意)も、昨今の業界ではそのクラブ入会年齢基準を下げざるを得ないといった感じなのは嘆かわしいことなのかなと思います。以上、お後がよろしいようで。
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Top Image via MTV
Source: Ariana Grande, Variety, FANSIDED