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J BalvinとNIKEのコラボAir Jordan 1が遊び心満載だという話

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今年も残り1ヶ月を切った中、Spotifyが毎年恒例の「世界で最も再生されたアーティスト」などその年の音楽シーンを振り返るランキングの2020年度版を発表していました。

 

2020年「世界で最も再生されたアーティスト」第3位のJ.BalvinがNIKEとコラボ

ランキングで「世界で最も再生されたアーティスト」に輝いたのは、プエルトリコ出身でレゲトン、ラテン・トラップ界隈のスーパースターとして知られるBad Bunny(バッド・バニー)。なんと2020年のSpotifyでの総再生数は83億回以上で、今年2月末にリリースされた彼の最新アルバム『YHLQMDLG』も33億再生を記録し「世界で最も再生されたアルバム」でも1位に輝いたそうな。

YHLQMDLG

YHLQMDLG

  • バッド・バニー
  • ラテン・アーバン
  • ¥1528

Spotifyだけでこの数字だとApple Musicなど他の音楽サブスク含めたら一体どうなんの? というくらい、お化け級の再生回数を稼ぎだしていることを考えると、よく言われるサブスクの1再生あたりの収入の低さもこのクラスになってくるともはや否定的な要素になり得ず、むしろ、世界中で利用されるからこそ、逆にサブスクがあるからこそ稼げているのは明白な感じすらしてくる次第。

今年、SpotifyのCEOのDaniel Ek(ダニエル・エク)の財政報告での発言が切り取られて、炎上なんてこともありましたが、その発言にあった「”トップ層”のアーティスト(再生数の上位10%を占めるアーティスト)が、1年前の3万組から増加。4万3千組を超え、「トップ40の時代は終わりを告げ、今は、トップ43000の時代となった」からも見て取れるように、本当にトップクラスのアーティストにとっては”ストリーミングドリーム”は存在することを改めて意識させられます。

とはいえ、それはあくまでトップ層にとっての話。今後は、Spotifyが言うように現在の”トップ43000”が、さらに”トップ100000”とか、規模が膨らんでいくことに期待するとともに”下層”にいるアーティストに対する収益の還元率も強化されたらいいなぁと思います。まあ、それは構造上、アーティストの契約関係などの見直しとかも必要になってくるので、色々複雑なのでしょうが…。

 

閑話休題。

その「世界で最も再生されたアーティスト」2020年版で3位に輝いたのが、コロンビア出身のレゲトン、ラテン・ポップ界隈のスーパースターのJ Balvin(J.バルヴィン)。現在のラテン・ポップシーンにおいては、先述のBad Bunnyとの双璧と言えるくらいの人気を誇る彼ですが、それと比較するとどうしても日本での知名度は今ひとつという印象が…。

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これはJ Balvinに限ったことではなく、例えば、例年、こういった再生数ランキングではラテン・ポップ系のアーティストは、かなり目立つ存在なのですが、そこはやはり日本での馴染みのなさなのか、意外と話題になっても一瞬で鎮火するとというか。世界的な人気に反して日本ではまだまだその人気が浸透していないと感じることは決して少なくありません(EDMスターやUSのラッパーと比較しての話ではありますが)。

そういやJ Balvin、今年は音楽シーンでも注目された『フォートナイト』でのバーチャルライブにも登場していましたが、少なくとも私の周りではそんなに話題にはならなかった印象があります(単に自分の周りだけかもしれませんが…)。

ただ、この時のバーチャルライブも映像的にもかなり凝った演出が行われていたので一見の価値ありです。

youtu.be

ビビッドな色使いが目を引くJ. Balvin x Air Jordan 1

そういう意味では少しばかり不遇な感じもするJ Balvinですが、日本以外の場所ではれっきとしたグローバルなスーパースター。それ故に今月12月8日には、NIKEとコラボしたスニーカーの販売も決定! このコラボスニーカーは、人気モデルの「Air Jordan 1」をベースにしたもので、ラテン・ポップのアーティストらしい、トロピカルな印象を受けるビビッドな色使いが目を引くモデルになっています。

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あと、特徴としては”荒削りなスタイルのオーバーレイ”、”スマイリーフェイスなどのカスタマイズ可能なグラフィック”ワッペン付け替えなど、遊び心あるデザインも限定モデル感満載。スニーカー・コレクター的には手に入れたい要素は結構あるんじゃないかなと。

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ちなみにこちら、NIKEの公式スニーカーアプリ「SNKRS」では、販売当日午前9時より抽選で販売される模様。それ以外にもatomosなど有名ショップでも抽選販売が行われるようです。気になった人は各自でググってみて取り急ぎ抽選に応募してみてはいかがでしょうか?

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NIKEといえば、最近某CMが物議を醸したばかり。これに関しては様々な現実的な問題もあるため、モヤモヤする部分は確かにあるとは思います。

しかしながら、どんな理由があるにせよ、平然と”排斥”が主張されるようなムードには、やはり自分としても怖さを感じますし、そんな社会は居心地が悪い。それについては、個人や企業だけでなく国もそうならないために社会問題としてしっかりと対策をとっていくべきではないのかなぁと。何にせよ、”排斥”が当然とならない社会の一員でありたいと思います。以上、お後がよろしいようで。

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All Images via NIKE