FacebookのTLをぼんやりと眺めていたらドチャクソ最高な動画にめぐり合いました。そう思った理由は90年代後半〜2000年代前半にかけて、日本中、いや世界中のサブカルクソ野郎を魅了しまくったあのヴィンセント・ギャロ(Vincent Gallo)が出演していたら。
ヴィンセント・ギャロ x The Velvet Underground x サンローラン
ギャロ様が登場する動画はサンローラン(Saint Laurent)の2018年SSキャンペーン動画だったのですが、これがマジでかっこいい。
さすがに年は重ねて老けた感じはしたものの、あのウェーヴィな髪型、謎にオーラを放つ存在感は今も健在。さらにBGMで使われていたのがThe Velvet Undergroundの「Venus in Furs」というからマジで最高しかない。
もしかしたら今の若い方には、私のテンションのアガり具合が理解できないかもしれません。
しかし、映画『バッファロー'66』で監督、脚本、主演、音楽まで手がける多彩っぷりを当時のメディアが煽りに煽ったせいで"ギャロかっこいい"という意識が脳の奥底にまで染みついている我々世代からすると"とにかくカッコいい。ギャロ様、セクシー"となるわけです。
ちょっと前に私が執筆させて頂いている某映画情報サイト用のコラム企画で2003年の『ブラウン・バニー』を取り上げようと考えていたこともあってか(結局それは実現せず)、自分的にはタイムリー感が強く、非常に興奮してしまいました。
90年代後半〜2000年代前半のサブカル脳の若者の憧れ(多分)
思い返せば、『バッファロー'66』公開時、高校の修学旅行で出かけた先の沖縄・那覇のタワレコでたまたま見つけた同作のサントラCD。当時のカルチャー雑誌の影響でバチバチのサブカル脳になっていた私は、沖縄とはなんの縁もゆかりもないそのCDをおみやげに買って帰るという若気の至り極まりない行動をとってしまう立派なサブカルクソ野郎高校生でした。
2001年には、なぜかギャロが名門Warpからリリースしたアルバム『When』もバッチリ購入しましたし、単独公演にも行きました。その頃だったと思いますが、サンレコとかだったかな? ヴィンテージ機材愛好家という面も持つ彼のレア機材の特集が掲載された号が発売されたので、それも購入した記憶があります。
あの頃の若者にとって、ヴィンセント・ギャロとは、"カルトなマルチアーティスト"以上の存在感があった気がします。なので、ともかくなんでもスタイリッシュに感じるという。
そのあたりはオシャレな人がやることなんでもオシャレ説=「キムタク、デラべっ○んアート本化伝説」に通じるところがあるのかなと。あくまで勝手な持論ですが...。
それと当時、私が居を構えていた京都のローカル情報誌でも個展が開催されていたとかで表紙を飾っていたことがありました。
その時に彼が買い物した御幸町通り(だったかな? )にあった古着屋は超絶怒涛の箔がついたという話も00年代前半の京都の若者の間では実しやかに囁かれていた伝説的なエピソードです。
週末、自宅でギャロ祭したい気分にさせてくれる(多分Exサブカル脳に限り)
とはいえ、そこまでどハマりしていた私も、いつの間にか彼の活動のペースがゆるやかになっていくにつれ、あまり動向を気にしなくなっていきました(よくある話だと思うますけど...)。
が、しかし、今回のサンローラン x ヴィンセント・ギャロ x The Velvet Undergroundなキャンペーン動画を見て、現在無性に頭がギャロ脳になっています。
なので、今週末はギャロ監督映画とかサントラとか聴き倒したい気分です。
ちなみに私が1番好きな映画の中のギャロ様は、『GO! GO! L.A.』で彼が演じていたモスというキャラクター。映画のジャケでオープンカーでタバコを加えるギャロ様、マジかっこいい。飄々とした感じも良かったです。
お後がよろしいようで。
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Top image via Saint Laurent YouTube