80sアフロエレクトロファンクがアツい
そう思わされたのがKingsley Bucknorというアフロファンク・アーティストの『Just U and Me』という作品です。たまたまSoundcoudの関連曲機能のおかげで知ったのですが、それに収録されている「Don't Give Up Ya Luv」という曲がまあカッコイイ。 曲は80s風のレトロなエレクトロかつアフロファンクの要素ありあり。さらに声ネタをダビーに飛ばすという小技も効いてセンス良すぎです。
気になったので調べてみたら『Just U and Me』は、アナログオンリーでオーストラリア・メルボルンのリイシュー系レーベル・Left Ear Recordsから今月発売される模様。オリジナルは激レア盤だそうで、コレクターにとっては今回のリイシューは朗報すぎかもしれませんね。 収録曲の中では先述の「Don't Give Up Ya Luv」ほかでは、タイトル曲の「Just U and Me」もムーディーなディスコチューンで良曲です。
オリジナルは1985年にリリース。それまでKingsley Bucknorが培ってきたアフロビートと当時アメリカとヨーロッパを旅行した体験にインスパイアされているため、エレクトロアフロファンク的な仕上がりになったそうです。アフリカンなリズムとNEW WAVEが融合した辺境系80sヤバし。まさに逆Diplo的なアプローチだなと。
Fela Kutiの系譜
なお、Kingsley Bucknor作品は、今年”King Bucknor Jr & AfroDisk Beat 79”名義で『African Woman』というアルバムがパリのレーベル・Hot Casaからリイシューされています。こちらは70年代の作品とのこと。アフロビート色は『Just U and Me』より強め。そっち系が好きな方にオススメです。
ちなみにKingsley Bucknorは、70年代からアフロビートのオリジネーター・Fela Kuti(フェラ・クティ)周辺のミュージシャンとして活躍。Fela Kutiの”カラクタ共和国“にも参加していたそうです。
実は先月、NTS Radioが 15時間にも及ぶFela Kuti特集を放送していました。それをチョロチョロ聴いていたので、個人的にはこのKingsley Bucknor再発は非常にタイムリーに響くという。Fela Kuti特集が気になる方はこちらのリンクからをチェックしてみてください。
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Top image via Left Ear Records
Source: SoundCloud, Vinyl Factory