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売れるために万引きしたり全裸になったりする若手ラッパーBoonkの破天荒ぶりがヤバい

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ビジネス破天荒の究極系か?

オンラインマガジン・FNMNL(フェノメナル)を閲覧していたら、ちょっと目につくタイトルの記事「万引き、奇行、有名になるためならなんでもありの新人ラッパーBoonk」というものを発見。気になったので覗いてみるとその破天荒ぶりが面白かったです。

 

Boonkというこのフロリダ拠点の若手ラッパーなんですが、売れっ子になるために自ら破天荒な動画を色々と撮影してSNSやYouTubeなどで存在感をアピールしているそうな。その破天荒ぶりなんですが、なんとお店に入ってファスト・フード店で万引きしたり、ショッピングモール的な場所によくある噴水にパンツ一丁で飛び込んだりと頭悪めな行動が多い(汗)。

youtu.be

また同郷で最近注目されている同郷のラッパー、Lil Pumpや、超人気の若手ラッパーLil Yatchyのライブに出演した時もお得意のパンツ一丁パフォーマンスを披露する奇行が炸裂させたとのこと。

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デジタルネイティヴラッパーの異端者的な…

彼がやっていることはどれも犯罪行為なので逮捕や出所を繰り返しているようですが、売れるためにと破天荒キャラを演じるのはもはや究極のビジネス破天荒なのでは? と思わされてしまいました。若手の芸人だと破天荒キャラは時としてブレイクにつながることはあるかと思いますが、最近のヒップホップシーンでもこのビジネスストラテジーは思いのほか有効だったりするのでしょうか?

実際そういった行動の動画がアップされるInstagramのフォロワーは350万人と相当多いです。あえてモラルの問題は抜きにして考えれば、とりあえずは人目についているためその成果はまずまず出てるという感じですね。

 

若手ラッパーのプロモーションってもっとスマートかと思ってた

個人的には最近のデジタルネイティヴ世代ラッパーの売れるためのプロモーションといえば、ネットにミックステープをアップしたり、ちょっとイケてるファッションに身を包んでクールな感じをセルフプロデュース、そのインスタジェニックな写真で存在感アピールみたいな勝手なイメージがあっただけに、このBoonkみたいに破天荒さをウリにするみたいスタイルは逆に新鮮なのかも。

世代的にパイセンに必要以上に媚びるわけではなく、横のつながり、フッドをマジリスペクト、SNS大好きみたいな世代だとこういう方法論も生まれたりするのでしょうかね。スマートなスタイルを重視する世代においてはかなりこの若手芸人、しかもアングラ寄りの体の張り方はかなり異質。「ストリートライフから抜け出すためにヤクを売ってたぜ!」みたいなギャングスタなラッパーからしたら、「売れるためにピザ盗んでいたぜ!」だと超ナヨってる感じしかしませんが、そこもまたデジタルネイティヴ感だなと。必要以上にハスラーになる必要にはない的な。これも私の勝手なイメージではありますが。

 

ただ、普通の同世代がSNSでミックステープをPRする代わりに彼は破天荒な動画をバズらせている。ツールは同じで中身のみ違うけどやっぱりネットを上手く活用していますよね。昔、知人が「人は悪いことをする時はクリエイティヴになる」と言っていましたがそのことが少し頭に過ぎりました。このケースだとちょっと当たらずとも遠からずといった感じですかね。

同じ若手ラッパーでも例えばLil Peepのように売れるためにカート・コバーンのイメージに似せたりするものもいれば、こういうラッパーもいる。若い世代のラッパーのセルフプロデュースって今、非常にバラエティーに富んでいて私的には興味ふかいです。来年くらいにBoonk、もしブレイクでもしたら、こういうこともあったんだ的に彼の”究極のビジネス破天荒”を笑い話にしようじゃありませんか。でもこいつ、売れるのか…。そこは暖かい目で見守りつつ、今後も全盛期の江頭2:50ばりに裸で奇行を繰り返すことでブレイクするチャンスを彼が掴めるかに注目していきましょう。

このBoonkに関するさらに詳しい情報はこちらのFNMNL記事でどうぞ。


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