6月に7曲入り新作アルバム『ye』をリリースしたばかりのKanye West(カニエ・ウェスト)が、最近SNS上で新たに新作アルバムと思われる『Yandhi』について謎の告知を行なっておりますが、個人的には、またもや7曲入りアルバムになるのか? という疑問以上あることが気になります。
『Yeezus』を彷彿とさせるKanye West新作『Yandhi』のイメージ
Twitterで公開された『Yandhi』のイメージは、「YANDHI 9 29 18」という文言があり、そちらについてはおそらくリリース日のことだと予想するメディアやファンの声が多数といった状況かつ、アルバムの内容的には2013年のCDジャケでおなじみ『Yeezus』のアルバムカバーアートワークと似た、今は懐かしいMD風になっているため、『Yandhi』は、その続編になるのでは? という声をも結構あったりするそうです。
3Dホログラムで『Yandhi』MDが浮かび上がる謎の動画公開
しかし、私的にもっとも気になるのは、最近、Kanye WestがTwitterで公開したこの『Yandhi』に関する動画付き投稿。なんとよく見ると、iPhoneのiMessageの画面から先述のMDが、3Dホログラムで浮かび上がっているではありませんか!こちらに関しては、プロモオンリーなのか、あるいはこういうAR(拡張現実)的な形で楽しむものなのか気になりすぎです…。
holographic pic.twitter.com/Xm4pjuflES
— ye (@kanyewest) September 22, 2018
ARを採用したミュージシャンのプロモーション事例を振り返る
ちなみにARといえば、多くの人は2016年の夏にリリースされ、未だ街中でなんか人だかりができているなと思ったらみんなスマフォを覗き込んでいるという場面を作り出している大ヒットARゲームアプリ『ポケモンGO』が頭に浮かびます。
しかし、実は音楽業界でもこのARを採用しているアーティストさんもおり、ちょっと前ならGorillazが、前作アルバム『Humanz』リリースにあわせ、ARアプリをリリースしていました。そちらでは、世界中のファンがアプリを通じて”AR音楽パーティー”に参加できるということで当時話題を集めたのも記憶に新しいですね。
赤西仁も採用したARなギミック連動アルバムジャケット
また日本のアーティストなら元ジャニーズの赤西仁が、以前、ARアプリ「Blippar」と連動したアルバム『Me』のCDジャケットを採用。こちらではアプリを起動させて、スマホのカメラをジャケに向けると赤西仁が動画が出現するという仕組みになっていました。
それ以外にも調べていると日本でも“酸欠少女”さユりという、2.5次元パラレルシンガーソングライターが、『月と花束』というタイトルのシングルをリリース時に「ARAPPLI」というARアプリと連動させて、CDブックレット内のマークにアプリをかざすと『月と花束』オリジナルコンテンツが流れる仕組みを採用していたようです。
こういった事例もあるので、今やARを使った音楽プロモーションやコンテンツ作りは、技術的には全然可能なことは間違いありません。ただ、Kanye Westが公開していた動画のようにスマホから3Dホログラムを浮き上がらせるには、先述のARアプリの事例を考えるとスマホ1台では難しいため、また別の何かが用意されていたりするのでしょうか?
もしかしたらあくまでTwitterでのプロモーション用に作られた動画なのかもしれませんが、私としてはどうせなら実用化してほしいなと思う次第。でもこれ、マジで3DでMDが飛び出してきて、音楽が再生されるとかいう仕組みになっていたら絶対ヤバいっすね。というわけで9/29に期待したいと思います。以上、お後がよろしいようで。
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Top Image via Kanye West
Source: Nataile, ARAPPLI