GPE（教育のためのグローバル・パートナーシップ）の国際大使を務めるRihanna（リアーナ）が、9/18に自身のTwitterより、各国政府首脳に対して、そのGPEやGlobal Citizen Festival: Mandela 100にさらなる支援を行なってほしいと呼びかけていましたが、ついに日本政府の外務省地球規模課題総括課の公式Twitterアカウントが反応。Twitter上で返信を行いました。
各国首脳に向けて発信されたRihannaからの教育支援機関への支援要請
Rihannaは、当初自身のアカウントから日本に対しては、安倍晋三首相と河野太郎外相に向け、G7での途上国の女性に対する教育支援1億8000万ドル、約200億円以上の資金拠出表明（2018年6月のG7報道当時は2億ドル、これは為替レートのためか変更?）に感謝しつつも、先述の機関に対する他の首脳陣への支援要請と同様の内容を、自身が寄稿したThe Guardianでの世界各国で起こっている貧困による教育機会の不均等を是正していくことを訴えた記事「Rihanna: Growing up in Barbados, school was a grind. But I was lucky」のリンクを添えて要請していました。
Konnichiwa @AbeShinzo @konotarogomame & @konotaromp! I love that Japan committed $180M to girls' education @G7.
— Rihanna (@rihanna) September 18, 2018
🇯🇵Will you allocate new funds from that commitment to @GPforEducation @GCMandela100? 全ての女の子のためによろしくお願いします @claralionelfdn https://t.co/pQsqivFgMU
その支援要請投稿から少し時間がたった9/21、ついに外務省地球規模課題総括課が以下のような返信を行いました。
【☆リアーナさんに以下内容を返信しました☆】#リアーナ さん，こんにちは！
— 外務省✕SDGs (@SDGs_MOFA_JAPAN) September 21, 2018
日本国外務省より心から感謝を申し上げます。
我々は，女子教育推進に対するリアーナさんの熱意を共有し，#SDGs 推進の観点から，世界がすべての女の子にとってよりよい場所になるよう，さらに #GPE と協力していきます。 https://t.co/k4pqVLYNyj
その返信では、明確にどの程度の資金的な援助を行うかなどは名言されなかったものの、呼びかけに応じて今後もGPEに協力していくと回答しています。
ニュージランド首相のレスの速さに比べると…
しかしながら、今回の返答については、例えば、Rihannaからメンションを付けられた、現在37歳という若さでニュージランドの指導者を務め、世界で最も若い女性の首脳として活躍しているジャシンダ・アーダーン首相は、9/19に自身のTwitterから即座に返信。呼びかけに同意すると答えています。
Absolutely agree – education investment is the key! Keen to see an increased focus on the Pacific (we just announced $9 million to support access to education in the Pacific last week). Would love to work with GPE to increase engagement in this wonderful region.
— Jacinda Ardern (@jacindaardern) September 19, 2018
また元ジャーナリストでドイツ政府のシュテフェン・ザイバート報道官も即座に反応していることを考えると、ここは日本としても安倍首相や河野外相から直接返信をしてほしかったなと思いました。
Thanks for your message and commitment @Rihanna! Access to education is a basic right for everybody. #Germany is an active supporter of education for all children,youth+adults: https://t.co/yKkT880yJt We plan to further expand our engagement for education in developing countries.
— Steffen Seibert (@RegSprecher) September 18, 2018
まあ、さすがに大人の事情もあるため、すぐには回答できないことは私も大人なので重々承知ですが、せっかく200億円以上の資金拠出を公の場で表明しているのだし、Rihanna自身も”Koniciwa”と歩み寄っているのだから、お二人のうちどちらかでも直接”Koniniwa”から初めてリプライして頂きたかったなと。安倍首相が進める政策うんぬんは一旦抜きにしても、世界のポップスターが、本業とは別に自身の影響力を活かした社会貢献を行ない支援を呼びかけているのだから、そこに対して政治家も応じる姿勢を見せれば、今後の日本を支えていく若者から見たらクールなイメージも付いただろうに…。
クールなイメージが政治家が行う政策をクールなものにするかは別として…。（個人的に知人の親御さんが小泉元首相に投票する理由がなんかカッコいいイメージだからだと語っていたことに子供ながらにゾッとしたのを覚えています）
理想を語るには……それに見合う力が必要だ by 聞仲
海外ではRihannaしかり、Chance The Rapper（チャンス・ザ・ラッパー）しかり、自身の影響力を社会貢献活動に上手く活かすアーティストが存在します。またよく海外ゴシップに取り上げられる、普段何をしているかよくわからないけどファッションが〜とか、ショービズ界のスターと破局が〜とかで取り上げられるソーシャライトと呼ばれるセレブな方々も、チャリティーパーティーを主催したりと、社会貢献には意外にもというと語弊がありますが熱心だったりします。
このことを客観的に考えると、街の募金箱に一般人が小銭も寄付する散りツモ型の支援ももちろん必要かと思いますが、やっぱり本格的にというか現実的に何かを変えようとした場合は、影響力の大きさ、資金を集める力が絶対的に必要になってきます。そうするとやっぱり、漫画『封神演義』での聞仲の名言は「理想を語るには……それに見合う力が必要だ!! おまえ達にはそれが無い!!!」は、非常に的を得た言葉だったなと…。
少しばかり脱線してしまいましたが、安倍さんは総裁選でお忙しかったとは存じますが、一国の長としてそういうクールな姿勢も若者たちに見せて欲しかったという話です。以上、お後がよろしいようで。
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