2月22日に昨年リリースした自身の音楽デバイス「Donda Stem Player」から最新アルバム『Donda 2』を独占配信すると発表したことで物議を醸し出しているKanye West。
毎度毎度、よくもそんなに色々と世間を煽るアイデアが思いつくなぁと感心しているわけですが、早速その戦略は功を奏しているっぽいです。
これまでに報道されていることによると、「Donda Stem Player」からの『Donda 2』独占配信を発表後24時間以内に同デバイスの販売台数は8000台以上、売上額は220万ドル、日本円にして2億円以上になっているそうな。
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そんなKanye Westは、現地時間2月22日夜にマイアミで『Donda 2』リリースパーティー「Donda Experience Performance」を開催します。
同イベントは、世界15都市のIMAXシアター、「Stem Player」のウェブサイトのほか、Kanye WestのYouTubeチャンネル、Amazon MusicのTwitchチャンネルでライブ配信されるとのこと。
というわけで早速YouTubeチャンネルをチェックしてみたところ、この記事を執筆している時点(日本時間2月23日午前11時過ぎ頃)では、ひたすら心臓の鼓動と思われる音が鳴り響いています。
ちなみにKanye WestのInstagram投稿には「YE'S HEARTBEST STREAM」とあるので、多分それのことなのかなと。
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『Donda 2』の独占配信に関しては、先述のとおり物議を醸し出しているわけですが、以前、TIDALから独占配信されたアルバム『The Life of Pablo』時のことを考えると今回はまだマシな気が。だって、ライブ配信で一応、その内容はチェックできるんですから。
この独占配信に関しては、おそらく多くのファンが『The Life of Pablo』同様、数ヶ月後くらいに各種音楽配信サービスで配信されると思っているとは思います。しかし、それらからの脱却を独占配信の理由にしている以上、そうしてしまうとコンセプトがマルっとひっくり返ってしまいます。
そうなると大方の予想どおり、またもや炎上騒ぎになりそう。ただ、これまでのKanye Westのことを考えるとそこまでが『Donda 2』のリリースプロモーションのワンセットなのかも。
ちなみにXXLによると『Donda 2』には前回参加させて物議を醸したMarilyn Mansonが再登板。アルバム曲のソングライティングとプロデュースに関わっているそうです。Marilyn Mansonは性的虐待の告発が相次いでおり、現在は"キャンセル"の対象なのですが、Kanye West自身はキリスト教的な「原罪」(すべての人間は、生まれながら罪を負っているとされる)の観点からMarilyn Mansonの過ちを許すとして彼を許容している節があると関係者が語っています(以前のDaBaby参加の件もしかり)。
こんな風に別の火種もあり、違う方向からも物議を醸すことになりそうですが、とりあえずはその行方をウォッチしていきたいと思います。