ロンドンの某駅に近くにある有名な某博物館に住んでいるなど、数々の都市伝説を持つ、"テクノ界のモーツァルト"ことAphex Twin(エイフェックス・ツイン)。
今では度々、世界各地に現れる謎のロゴですっかりおなじみのAphex Twinですが、今年に入ってからもSoundCloudの匿名アカウントでも未発表音源を発表したほか、盟友wiredcoreとのNFTアート作品を発表するなど、現在も一時期に比べて、コンスタントに活動を続けている印象があります。
そんなAphex Twinのウソかホントかわからない話シリーズに新たなネタが追加。そのネタとは、姉が政治家という話なのですが、実はこれ、ホントの話。BBCの記事によると、ウェールズ政府の気候変動大臣を務めるJulie James大臣が彼の実妹とのことです。
Julie James大臣は、15歳年下の弟であるAphex Twinについて、「誇りに思っている」と語っているほか、彼の音楽作品に関しては、全部が全部好きではなく、中にはCTスキャナーの中に1時間くらいいるような気分になる曲もあると評しています。
また、彼とPhillip Glassとのコラボ曲(Aphex Twin & Philip Glass - Icct Hedral (Phillip Glass Orchestration)のことかな?)は好きらしく、Aphex Twinのアンビエント作品がお気に入りのようです。
さらに面白いエピソードがもうひとつ。
2018年12月に当時ウェールズの首相で与党ウェールズ労働党党首だったCarwyn Jones氏が退任した時に、内閣メンバーは退任祝いとしてそれぞれレコードを彼に贈ることになっており、Julie James大臣は、Aphex Twinの『Collapse EP』をプレゼントしたとのことです。
『Collapse EP』といえば、ゴリゴリのグリッチなドリルンベース曲が収録されたEPであるため、BBCの記者がCarwyn Jones氏がプレゼントしたEPをいつも聴いていると思うか? と質問したところ、Julie James大臣は「そうでしょうね」と皮肉を込めて笑ったそうな。
日本でいえば、X JAPANが大好きな小泉純一郎元首相の退任祝いに暴力温泉芸者とかBOREDOMSのレコードを贈るようなものなのかもな〜と想像するとなかなかパンチの効いたエピソードですね。
ぜひ、"明日使えるかもしれないトリビア"のひとつとして、お納めください。
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