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Aphex Twinのメキシコギグが良すぎたのでコーチェラ2019はライブ配信を是非実施してほしいという話

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今週末はRED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO 2019の目玉イベントのひとつ、都内某所で行われる秘密のウエアハウスパーティー「METHODS AND MODULATIONS - A WAREHOUSE PARTY」が行われます。

 

さらに毎年この時期恒例のレコードストアデイもあったりと音楽好きにとっては何かとお楽しみでありつつも忙しいいった感じの週末なわけですが、そんな今週末、世界の音楽好きがもっとも楽しみにしているものといえば、なんといってもコーチェラ(Coachella)2019 Weekend 1のライブストリーミングではないでしょうか?

コーチェラ2019でのAphex Twinライブが配信されることに期待

例年まではWeekend 1のみの配信で見逃すとなかなかバッドな気分に陥ってしまうわけですが、今年はかねてから報じられているとおり、Weekend 2も配信。がっつりYouTubeとパートナーシップを結んだことは音楽ファンにとってはマジでファインプレイすぎる。

そんなわけで私も日々、今年の配信アーティストのリストを暇を見つけてはYouTubeのコーチェラチャンネルでチェックしているわけですが、残念ながら今のところ、ヘッドライナーではDay3に大トリとして出演するAriana Grandeのみが決定しているという状況です。Childish Gambino(チャイルディッシュ・ガンビーノ)の配信、なんとか決まらないものか...。

しかしながら先日、彼とRihanna(リアーナ)による映画『Guava Island』がコーチェラ期間中の現地時間4/13にプレミア公開されるかもしれないという可能性も報じられています。そのため今後はその情報のアップデートとともにライブ配信決定も報じられたらいいなぁ〜なんて思っております。

ライブ配信が決定しているのはAriana GrandeのほかにThe 1975、Billie Eilishなど

ちなみにこの記事を執筆している時点で配信が決定している組には、今年のサマソニ(SUMMER SONIC 2019)にも出演するるThe 1975の名前も。あと個人的には”ザ・フレンチポップアイコン”のCharlotte Gainsbourg(シャルロット・ゲンズブール)のライブがかなり楽しみ。Daft Punk(ダフト・パンク)のGuy-Manuel de Homem-Christo(ギ=マニュエル・ド・オメン=クリスト)がプロデュースした「Rest」あたりはマストで披露してほしい。そう思う次第です。

Rest

Rest

  • シャルロット・ゲンスブール
  • ポップ
  • ¥1650

またほかにも今、とにかくアルバムの大ヒットぶりが話題のミレニアム時代のポップスにおける超新星、2001年生まれのBillie Eilish(ビリー・アイリッシュ)の配信もあり。これにも多くの人がアクセスしそうですね。

WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?

WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?

  • ビリー・アイリッシュ
  • オルタナティブ
  • ¥1900

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コーチェラの配信には昨年『Kris』が高評価を得たChristine and the Queensもラインナップ

で、ここで一旦CMです。実は今年のコーチェラには昨年、私が日本盤のライナーノーツを執筆させて頂きましたフレンチポップスターのChristine and the Queens(クリスティーヌ・アンド・ザ・クイーンズ)も出演。しかもライヴ配信も決定しております。

www.instagram.com

彼女は同じく同フェスに出演するJanelle Monáe(ジャネール・モネイ)と一緒でパンセクシャル(全性愛)を公言するLGBTQアーティストです。多様性が尊重される風潮が広まりつつある社会において、新しい時代の価値観を切り開いていく存在でもありますので、是非ご注目して頂けたらと思います。

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なお、先述のChristine and the Queensのアルバム『Kris』は、昨年末の各メディアによるベストリリース、ディスク、ミュージックにも多数選出されている作品で、ミュージシャンとしての評価も世界的に高まっています。詳細が気になった方は販売元のHostess Entertainmentサイトでご確認でご確認ください。

 

Aphex Twinが出演した「Ceremonia Festival」の様子でコーチェラを予習

閑話休題。

Aphex Twinはコーチェラ2019のDay2枠(現地時間4/13と4/20)に出演するわけですが、先週はメキシコのフェス「Ceremonia Festival」に出演。そこでも近年のビジュアルコラボレーターWiredcoreとともに光と音のマッドなパレード的セットを披露。その様子を私は、彼の所属するレーベル「Warp」がTwitterでシェアしていた動画で知りました。

時間にして23秒という短いクリップですが、凶暴なインダストリアル音もさることながらそれをさらに凶暴にビルドアップする映像がとにかくカッコいい。というわけで、もっと長い動画はないのかと思い、Twitterで検索してみたところ、ありましたよ。ライブ動画。

こちらはファンが撮影したもののため、画質や音質はお察しください状態ですが、Aphex TwinとWiredcoareの2人による”エレクトリカルパレード”のバイブスは十分に伝わってきます。ですので感想としてはこれ、ホント、コーチェラのライブ配信で見てみたいの一言に尽きます。

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また以前、NTSが配信したロンドンでのライヴ配信では、ほかのアーティストの曲もプレイするDJセット的な要素もありましたが、これまたTwitterで検索していると今回もそれと同じ形式で行われていた模様。

ロンドンでは日本のインディーズレーベル「AN/AY」からリリースされたハードテクノアーティスト・asagaoaudioの曲もプレイされていましたが、今回は、アングラ系エレクトロニックレーベル「Halcyon Veil」からのリリース曲、Renick Bell「The Root Of The Light」(アルバム『Wary』収録)なんかもプレイしていたことがアーティストのツイートにより確認することができます。

Wary

Wary

  • Renick Bell
  • エレクトロニック
  • ¥1500

同曲は奇妙なIDM系とでもいいましょうか? 確実にどこかにはAphex Twinを筆頭とするUKのコーンウォール一派の影響は受けているんだろうな〜と思える1曲。確かに彼がプレイしてもおかしくないといった感じです。私としてはかなり好きな部類の曲なので、Thanks、リチャードと言いたいですね。

あとはどんな曲がプレイされたのかなと気になったのでSetlist.fmで探してみたところ、どうやら盟友Luke Vibert(ルーク・ヴァイバート)の「Spiral Staircase (AFX Remix)」なんかもプレイしていたようです。

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というわけで動画を観ていたらかなり高まってしまったので、コーチェラ2019ではマジでAphex Twinライブ配信が行われることに期待したいですね。

最後にオマケというか、余談というか、YouTubeをディグっていたら、昨年Aphex Twinがリリースした『Collapse EP』のビジュアルワークの制作秘話について、Wiredcoreが語る的な動画を見つけたのでご紹介したいと思います。その「Interpreting Aphex Twin: The visual world of Collapse」では、Wiredcoreのほか、限定ヴァイナルの制作に関わったというDaniel Masonも出演。動画でWiredcoreは彼らしく自身の姿を隠すかのように映像にエフェクトをかけた状態で登場します。

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また限定版制作の話以外にもEP発売が明らかになる前に世界中に出現した3D崩壊ロゴも登場。もちろん、東京にあるレコード店「Technique」に出現したものも含まれています。なお、その動画は英語字幕付きで視聴可能になっています。英語の聴き取りは苦手という人でもまだ理解しやすいかと思うので、気になった方はこちらも是非に。以上、お後がよろしいようで。

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Top Image via Reactor 105.7 FM

Reference: YouTube1,2, Setlist.fm