うっ、美しい…。もはや脳が、精神がとろけるレベル。びっちゃびっちゃでトロトロのバターのようになる…。
精神がとろけるレベルに美しいアンビエントの巨匠Gigi Masinの7インチ
そのレベルにチル、というか”極みチル”だと言いたいのが、イタリアが産んだアンビエントの巨匠、Gigi Masin(ジジ・マシン)が今年リリースしたアルバム『Kite』に収録されたリード曲「Kite」をシングルカットした7インチレコード『Kite』です。
カップリングには日本のポスト・クラシカルシーンを代表するharuka nakamuraによるリミックスIrish Dove (haruka nakamura Remix) feat. Yudaiを収録。原曲にはないIDM風味とジャジーな鳴きのトランペットが加わっていたり、ビート自体はヒップホップビートで往年のIDMヒップホップ好きはマストな1曲。
個人的な話で恐縮ですが、最近、私の中では00年代のIDMヒップホップが結構なマイブームになっているため、試聴音源で聴いたところ、まさに心臓を撃ち抜かれるといった感じで、これはほしいとテンションが爆アガリでございます。
NujabesがサンプリングしたGigi Masin
ここで、Gigi Masinのことを知らない方のために簡単に紹介すると、おそらくGiGi Masinのことは知らなくても彼の「Clouds」という曲のあるフレーズは多くの人が耳にしたことがあるかと思います。
というのもその「Clouds」は、Nujabes(ヌジャベス)の代表曲「Latitude」の元ネタとして有名で、今、聴いても大胆不敵なNujabesのモロ使いサンプリングって改めてすごいなと思わされたりもするので、興味がある方は2曲を聴きくらべてみるのも面白いかもです。それとこの曲を使ったDJ MAYAKUによるDJ Mixもかなりイけてるのでそちらも1度チェックしておくと良いでしょう。
あとNujabesと先述のharuka nakamuraのコラボ曲も美しく、MVでは遠くに浮かぶ江ノ島の灯が素敵です。
なお、Gigi Masin『Kite』の7インチは税込1728円。マジな話、オリジナルもカップリングの1枚も大まかにいえば、テイストは違いますが、それぞれの曲ごとに別々の味わい方があると思えるので、実はリスニング盤としても非常に価値ある1枚なんじゃないかと。そんなわけで、美しさの先で溶けてしまいたい、とろけてしまいたいという方にドチャクソおすすめの1枚です。欲しい…。
レコードの日に欲しいレコードリスト2018年版
1. rei harakami『わすれもの』- 4,500円(税込)
2. アン・ルイス『ピンク・キャット』- 4000円(税込)
3. フランス・ギャル『ジャズ・ア・ゴーゴー/ジャズる心』 - 2052円(税込)
4. Gigi Masin『Kite』 - 1728円(税込)
現在の小計:1万2280円(税込)なり。「ちょ、ちょっ待ってよ」というキムタク風の声が聴こえてきた気がする…。
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