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rei harakami『わすれもの』- 2018年版レコードの日に買いたいレコードリストその1

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11月3日は、レコードの日ということで、アナログレコードのファンにとっては毎年4月に行われるRECORD STORE DAY(レコードストアデイ)に勝るとも劣らない、まさに祝祭ムード満点のアナログレコードカルチャーを祝う1日になります。

 

そんなレコードの日といえば、その日に合わせてリリースされる数多くのアナログレコード。過去のリイシュー的なものあれば、初アナログ化もあったりと、コレクター魂に火をつけるといった感じで、すでに発表されている発売ラインアップを見ているだけで気分ウキウキなのですが、冷静に欲しいレコードの価格を1枚1枚確認して電卓に打ち込んでいくと、あっと言う間に経済的にアップアップしてしまうのがごくごく庶民の私め。

ですので、ぶっちゃけ欲しいレコードは数多くあれど、自分の財布と相談しながら、冷静にこれは絶対この機会に購入しておきたいというレコードを見極めるために、というか1回頭を冷やして要検討するために、とりあえず”Wantリスト”に入れておきたいリリースタイトルをレコードの日本番までこれからしばらくここに書き綴っていこうと思います。

rei harakami『わすれもの』

そんなわけで極私的”Wantリスト”1タイトル目は、私の中で、未来永劫No.1ミュージシャン、この身が朽ち果てるまでレベルでオールタイムフェイヴァリットミュージシャンの故rei harakami(レイ・ハラカミ)による珠玉の未発表音源曲集『わすれもの』です。

『わすれもの』は、生前、rei harakamiが過去に制作し、さまざまな理由で発表を見送ってきた楽曲を1枚にまとめた未発表曲集アルバムで、オリジナルは2006年にCDとしてリリースされています。

わすれもの

わすれもの

  • レイ ハラカミ
  • エレクトロニカ
  • ¥1650

 

人生最悪のタイミングで知ったrei harakamiの訃報

rei harakamiが亡くなったのは2011年の7/27で、その当時、私はロンドンの某移民街のおんぼろアパートに住んでおり、その訃報をTwitterで知りました。ハードコアファンだった私は大変嘆き悲しんだわけだったのですが、恥ずかしながらその頃の私といえば、長年つきあったイギリス人の恋人にフラれ、家を追い出され、やっとのことで移民街に部屋を見つけたくらいの時期で、なんというか人生はかなりどん底。そのタイミングで神レベルに崇めてきたrei harakamiの訃報は、もうなんだか訳がわからないくらいショックでした。

まあ人生の最悪な時期というのは案外、ここが最悪だろうという時点からさらに最悪な状態に陥ることもやっぱりありまして、その1週間後くらいには、住んでいる街で暴動が起きるという人生初の体験をするという、踏んだり蹴ったりここに極まれりみたいな状況になったのも今は懐かしい気持ちでいっぱいです。

youtu.be

マジ向こうの暴動は、渋谷のハロウィンで軽トラをひっくり返すレベルではなく、ダブルデッカーというロンドン名物の2階建バスが燃やされたり、商店が襲われたり、道行く人が金品を奪われたりと、リアル”北斗の拳”的な光景があちこちで起こる危険さなので、ずいぶんと怖い思いをしたものの、意外というかなんというか、日本にそのニュースが伝わるのが遅くて、なんだか現地と海外の情報の伝達スピードの差みたいなものを感じましたね。

閑話休題。

2枚組LP見開き仕様に加え、「うっかりしていました」という文言入り帯がアツい

そんなrei harakamiの訃報と自分の人生における最悪な時期が重なったという話は、まあ所謂前フリというか雑談というか、ここでそろそろ本題である『わすれもの』に関する話へ。

今年のレコードの日にリリースされる『わすれもの』アナログ盤は、発売元のringsによりますと、完全限定生産の2枚組LP盤となり、見開きジャケット仕様。さらに帯には生前のrei harakamiらしさたっぷりの「うっかりしていました」という”わすれもの”感抜群のコメントもあり。ファンにとっては、これだけの豪華仕様ならオリジナルCDを持っていたとしても欲しすぎる1枚だと思います。というか、現にファンの1人である私が欲しい気持ちでいっぱいなので、他のファンの人も欲しいに決まっているはず…。

 

ちなみに収録曲の中では、harakami節抜群のハチプロ生まれチューン「にじぞう」、ディレイをかけての音の飛ばし方がアルバム中1番私好みの「わすれもの」、そしてタイトルがひらがなで表記されることでよりエモさを醸し出しているという「きえたこい」あたりが特にオススメです。

rei harakami史を振り返りながらどの時期にどの曲が作られてきたか予想してみるというハーコーな遊び

またこれはあくまでそこそこのrei harakamiファン向けではありますが、アルバム収録曲は先述のとおり、これまでrei harakamiがリリースしてきたまとまったアルバムなどの音源に何らかの理由で収録されなかった曲であるため、音源の感じから「あっ、これはもしかしてあのアルバムの時期のものなのかな?」などと予想しながら聴くのも楽しいと思います。

なお、販売価格は税抜4167円 aka 税込4500円。欲しいけど、いきなり1枚で財布を圧迫してくれるという感じですが、私の中ではやはり「レコードの日 2018」の最たる目玉商品だなと思うので、”Wantリスト” No.1に入れておきたいと思います。

 

そうそう、最後に『わすれもの』はそこまで関係ありませんが、私が大好きなrei harakamiトリビュートDJ mixを貼っておきますので、そちらも是非ご一聴ば。

現在の「レコードの日 2018」で浪費する予想額は4500円。今後、これがどの程度膨らむか今からガクブル…。以上、お後がよろしいようで。

rei harakami『わすれもの』の詳細はこちら。

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Top image via rings
source: rings