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Frank Oceanのビジュアルアルバム『Endless』が音楽配信サービス向けに音源化されるらしいので同作についてまとめてみた件

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最近、GQのインタビューでのスキンケアに関する自身の意見や、昨年末に日本でも話題になったAphex Twin(エイフェックス・ツイン)のテディーベアを飾ったクリスマスツリーをInstagramに公開して、改めて独特の審美眼からくるセンスを世に知らしめた感のあるFrank Ocean(フランク・オーシャン)。

 

 ただ、リリース面では最近は、別段目立ったことはなく、そろそろラジオ番組「blonded radio」以外にも音楽方面で彼に再び注目したいなぁなんて思っていたら、来ましたよ。はい、次のリリースに関する噂が!

Frank Ocean『Endless』が音楽アルバムとして配信サービス用音源に

なんと現時点では音楽カテゴリーの音源としては配信未リリースになっているかの有名な『Endless』がどうやら近日中に音楽配信サービス向けの音源になるそうです。これ、もちろん新作というわけではありませんが、何気にというか、ファンの間ではかなり長い間待ち望まれていたことではないでしょうか?

その『Endless』ですが、Stereogum、hnhpなどによりますと、このリリースに関しては当初1/25には、元々45分の映像作品、つまり「ビジュアルアルバム」としてリリースされた際にその配信元になったApple Music関連であるiTunesストアやApple Musicなどの音楽配信サービスで、1曲単位で区切られたアルバム音源としての販売される予定だったとのことですが、現在は、何らかの理由でその配信開始が遅延している状態とのこと。

『Endless』は、2016年8月にApple Musicにて公開されましたが、それからほんの少しして大ヒットしたアルバム『blonde』がリリースされています。

 

あっ、そういや『blonde』には彼の審美眼によって選定された洒落たカット満載のおしゃれなZine付きの収録内容・曲数が異なる『blonde』CDも発売されていましたねぇ。そのCD版の「Nikes」にはちょうど昨年の今頃、某スキャンダルで”闇堕ちタラちゃん”と称された日本のラッパー、KOHHを客演に招いたバージョンが収録されたことも話題になりました。なんかすでに懐かしい…。

youtu.be

Blonde

Blonde

  • フランク・オーシャン
  • ポップ
  • ¥1500

そんなわけで、私としても先述の謎の遅延がいつ解消されるか気になっているわけですが、思えばFrank Oceanの場合、『blonde』、もっと言えば、同時期に発表された『Endless』を含め、まとまった音源、つまりアルバムとしては2012年にリリースされた前作『Channel Orange』以降、新作アルバム出る出ると言われながらも4年近く待たされ、しかも『blonde』に関してはサプライズリリースされているくらいなので、いついつ明確に音源が出るということに期待すること自体がちょっとナンセンスなのかもとちょっと捻くれた考えも持っています。でもまあ、早く配信開始してもらえれば、それに越したことはないんですけどね 

Channel Orange

Channel Orange

  • フランク・オーシャン
  • ポップ
  • ¥1200

『Endless』には有名フォトグラファーのヴォルフガング・ティルマンスなどが参加

ちなみに『Endless』はFrank Oceanにとっては以前の所属レーベル「Def Jam」からリリースされた最後の作品となります。ゲストボーカリストとして有名フォトグラファーのヴォルフガング・ティルマンス(Wolfgang Tillmans)を起用。これはヴォルフガング・ティルマンスの「Device Control」という曲が提供された形です)

Device Control

Device Control

  • Wolfgang Tillmans
  • ダンス
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

そのほかにUK出身でデビューアルバム『Process』が大ヒットかつ高評価を得たことで今や大物アーティストの仲間入りしたSampha(サンファ)とR&BシンガーのJazmine Sullivan(ジャズミン・サリヴァン)らが参加。

Process

Process

  • サンファ
  • エレクトロニック
  • ¥1500

 

またプロデューサーとしてArca(アルカ)が参加しているほか、ゲストミュージシャンとしてJames Blake(ジェイムス・ブレイク)、Radiohead(レディオヘッド)のギタリストだけでなく、今や劇伴作家としても大活躍中のJonny Greenwood(ジョニー・グリーンウッド)、さらにフレンチエレクトロシーンの顔役の1人だったSebastiAn(セバスチャン)も参加。ちなみに彼らは『blonde』でもプロデューサーや、ゲストミュージシャン、ソングライターなどでクレジットされています。その点からも『Endless』と『blonde』はほぼ同時期に制作された作品感を感じますね〜。

あと収録曲のうち「Hublots」はDaft Punk(ダフト・パンク)の「Contact」をサンプリングしていたりも。下の動画では先述の「Device Control」もサンプリングネタと解釈。その他のサンプリングネタも興味深い内容です。

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『Endless』リリース元の「Def Jam」とFrank Oceanの関係は「不幸な結婚」と揶揄されたことも

あと『Endless』は先述のとおり「Def Jam」からのリリースですが、『blonde』はFrank Oceanのプライベートレーベルである「Boys Don't Cry」からのリリースです。リリース日でいえば、わずか2日間のタイムラグしかないこの2作。それぞれ別のレーベルからリリースされた理由としては、Frank Oceanと「Def Jam」の間での方向性に関する意見の対立などがあり、メディアはこの関係を「不幸な結婚」と揶揄していたことも。その方向性の違いというのが”Apple Music限定リリース”のようなある1つの配信プラットフォームによる独占契約下のもとに行われる作品リリースだそうです。ただ、『Endless』、『blonde』がリリースされた2016年にはこのスタイルでの作品リリースが一時注目を集めたものの、業界的にも問題となり、この年をもって死に絶えたと言われています。

なお、『Endless』は、2016年に2枚組LPのアナログホワイト盤がリリースされたことも一部のマニアの間で話題に。また2017年にはFrank Oceanのオンラインストアでアナログ盤、CD、VHSを限定販売しています。

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こんな感じで『Endless』だけでも改めて語るべきトピックだらけなので長くなりましたが、とにかく”配信アルバム版はよ。”なわけで、特に私はSpotifyユーザーなので、そっちでも是非配信してほしいなぁと思います。以上、お後がよろしいようで。

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Reference: Stereogum, hnhp, Wikipedia1,2, Jetset