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「Yes Indeed」に曲名変更されたLil BabyとDrakeコラボ曲「Pikachu」に日本のEvisuジーンズに触れるリリックがあった件

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先週、Drakeが運営に関わるレーベル「OVO Sound」のラジオ番組で、日本人、いやもはや世界の人々にとっても聴き馴染みのある、ゲームキャラクターのピカチューの名前がつけられた曲が初オンエアされたことが話題になりました。

Lil Baby&Drake「Pikachu」が曲名変更「Yes Indeed」に

その「Pikachu」は、アトランタの若手ラッパーLil BabyとDrakeの2人のコラボ曲で現在は、今週末リリース予定のLil Babyの新作ミックステープ「Harder Than Ever」の先行曲「Yes Indeed」として名前を変えてリリースされています。

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ちなみに当初のトラック名でもあった”Pikachu”という言葉は、黄色いフェラーリのことを表現するためのワードで、Lil Babyのセカンドバースで登場します。そのあたりはデジタルネイティブで、ありジャパニメーションや日本のゲームネイティヴな最近のラッパーらしい言葉のチョイスだと捉える人も多いそうです。

 

最近、国が掲げている”クールジャパン”は、投資事業で44億円の損失を出しているため、どこがクールなんだ的な記事を見かけたのですが、そのPikachuの件なんかを考えると我が国の政府の思惑とは関係のないところで、しっかりと日本のコンテンツは海外に届き、クールだと思われれているんだなと。

リリックにレペゼン大阪”Evisu”ジーンズ登場

それと関連してこの曲の中ではもう1つ気になる”Evisu”と日本のクールなコンテンツワードが登場します。その”Evisu”とは、かのレペゼン大阪のメイドインジャパン、かつては海外でジーンズ界のロールスロイスと呼ばれ、2000年代に「A BATHING APE®」とともに世界を席巻した日本のドメスティックブランドで、カモメマークのペンキプリントでおなじみのEvisuジーンズのことなのです。

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Image via Genius

90年代後期にどういうわけかイギリスで人気を獲得し、かつてはサッカー選手のデビッド・ベッカムも愛用していたり、2000年代にはDestiny's Child(デスティニーズ・チャイルド)の「Lose My Breath」のPVでもBeyoncé(ビヨンセ)が着用していたり、海外のヒップホップ/R&B周辺でも爆発的な人気を誇っていました。

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その当時、つまりブランドの最盛期には本当に街を歩けば必ずあのカモメマークを見かけるくらいのレベルで流行っていたので、見たことがあるという人は決して少なく無いはず。

KOHHのセレクトショップのモデルも着用しているEvisuジーンズ

そんなEvisuジーンズが、最近また海外のヒップホップ界隈で流行しつつあるようで、その影響から日本でもまたリヴァイバルしつつある模様。その証拠と言ってよいかわかりませんが、とりあえず、人気ラッパーKOHHのセレクトショップ「Dogs」のサイトでは、モデルがEvisuの派手なジーンズをバッチリ着用している写真が掲載されています。

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Image via Dogs

この前、90年代後期に日本でも流行ったというか、ヤンキーファッションの1つとして取り入れられていた感があるKarl Kaniが某有名セレクトショップにて取り扱われていたのを見かけて衝撃を受けたのですが、このEvisuリヴァイバルもなかなか衝撃的です。

というのも実は私は、高校生からのEvisuファンでそれが高じて2000年代の一時期は、”中の人”の1人として働いておりまして…。それだけにこの”Pikachu”こと「Yes Indeed」への感慨も2018年だからこその感慨もひとしおといった感じなのです。

そろそろ2000sリヴァイバルが本格的到来するのか?

去年あたりからは高感度カルチャー系海外メディアも90sリヴァイバルの次のトレンドとして、Sex and the City、パリス・ヒルトン、ブリトニー・スピアーズ、リンジー・ローハンといった海外ゴシップをかつて賑わせてきたセレブたちを特集する記事など2000sリヴァイバルを匂わせる、というか仕掛けるような記事をちょろちょろ掲載しています。ですので、今年はついに本格的な2000sリヴァイバルが来るのかなーと勝手に思っています。(もしかしたらもう来ているのかもしれませんが…)

謎にヨーロッパでバズる関西系ドメスティックブランド

あと海外、特にヨーロッパでは関西系ドメスティックブランド、Evisuもそうですが、例えば京都のKatoとか、去年だとLiam Gallagher (リアム・ギャラガー) が同じく京都発のSASSAFRAS (ササフラス)のコートを着用していたことも注目されたりとか、謎のバズり方をするところが改めて面白いですね。そういうキュレーターとかインフルエンサーみたいなテイストメイカー的仕掛け人でもいるんでしょうかね? 気になります。

 

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Top Image via Genius / Wikimedia
Source: Genius, Fader