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James Blake新アルバム『Assume Form』、Travis Scott、Moses Sumneyほか噂の客演陣について考えてみた件

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新年早々、ポスト・ダブステップシーンの貴公子と称されたのは今は昔、現在では、現行ヒップホップシーン最高峰のラッパーであるKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)やポップス界における泣く子も黙る最強のポップスターBeyoncé(ビヨンセ)らの音楽界の超大物アーティスト作品にプロデューサーやソングライターとして参加する超売れっ子プロデューサーのJames Blake(ジェームス・ブレイク)の新作アルバムが今年1/25にリリースされるかもしれないという噂が注目を集めています。

 

James Blake『The Colour in Anything』以来となるアルバム『Assume Form』リリースか?

去年は、Kendrick Lamar仕事で言えば、映画『ブラックパンサー』のインスパイアアルバム的サントラの『Black Panther: The Album』への参加や、2018年の大ヒットアルバムのひとつであるTravis Scott(トラビス・スコット)の『Astroworld』収録曲「Stop Trying to Be God」に御大Stevie Wonder(スティーヴィー・ワンダー)、Kanye West(カニエ・ウェスト)とのKids See Ghosts(キッズ・シー・ゴースト)も話題になったKid Cudi(キッド・カディ)らとともに参加するなど、大物ラッパーたちの御用達的存在であることを改めて世に知らしめたJames Blakeさん。

Black Panther The Album Music From And Inspired By

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  • Kendrick Lamar, The Weeknd, SZA
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥1000
ASTROWORLD

ASTROWORLD

  • トラヴィス・スコット
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥1200

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その他にも来日時にはポスト・バロックとはなんぞや? ということを話題のライブセット「MYRIAD」をもって日本のファンに示してみせたOneohtrix Point Never(ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー)の新作アルバム『Age of』への参加など話題作の影にJames Blakeありと言っても過言ではないほどの活躍を見せており、もうJames Blakeってマジで、ヒップホップからエクスペリメンタルまでジャンルの枠にとらわれずお声がかかるマジの売れっ子プロデューサーなんだなと重された次第です。

Age Of

Age Of

  • ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー
  • エレクトロニック
  • ¥1500

 

そんな彼もついに2016年のアルバム『The Colour in Anything』以来となる新作アルバムリリースが噂され、ここ2年でプロデューサーとして大躍進したのちに放つアルバムの内容に対し、ジャンルの壁を軽々と越える活躍をしている彼だけに多くのファンにとっても非常に気になるといったところではないでしょうか?

『Assume Form』リリースの噂のきっかけはフランスのAmazonでの情報流出?

そんな新作アルバム『Assume Form』ですが、そのリリースのきっかけは、フランスのAmazonにて予約受付のためのプレオーダーページが流出したこと。こちら、現在は、リンク先のページにはアクセスできない状態になっていますが、それを知ったJames Blakeファンは早速、ネット上でこの情報を公開。そこに音楽メディアも乗っかる形で一気にその情報が世界中に拡散されることになりました。

 

その際に先述の予約受付ページには発売日が1/25であることが記載されていただけでなく、収録されているトラックのリストもあったことからゲストとしてアルバムに参加する豪華客演陣のラインナップまで明らかになりました。

それによると参加しているのは以前、James Blakeが自身のDJセットで未発表曲としてプレイしたことから新作アルバムへの参加が噂されたOutKast(アウトキャスト)のメンバーとして知られるベテランのAndré 3000や先述のTravis Scott、さらにLAを拠点に活動するMoses Sumney(モーゼス・サムニー)、ラッパーのSwaVayといったJames Blakeとは縁のある面々に加え、去年、カムバックアルバム『Not All Heroes Wear Capes』をリリースし、さすがのビート・スミスっぷりを見せつけた売れっ子ヒップホッププロデューサーのMetro Boomin、そしてBBCが選ぶ期待の新人「Sound of 2019」のロングリストにもノミネートされたスペイン・カタルーニャ出身の注目のラテンシンガーRosalía(ロザリア)も参加しているようです。

NOT ALL HEROES WEAR CAPES

NOT ALL HEROES WEAR CAPES

  • Metro Boomin
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥1900

 

ロンドン・ショーディッチエリアに『Assume Form』LED広告看板出現

『Assume Form』については、この噂が出た時点ではJames Blakeサイドからの正式な発表は何もなく、まだ確実性のあるものだとは言えないのですが、最近、新たにロンドン市内のイーストロンドン中心地であるショーディッチエリアにあるショーディッチ・ハイストリート駅付近に『Assume Form』の文字入りのLED広告看板が出現したことがファンによって確認されています。またその看板を見る限り、アルバムタイトルだけでなく、おそらくJames Blake? の顔のようなものもチラリ。さらにJames Blakeのレーベル「1-800-Dinosaur」のコピーライト表記付きの特設サイト「assumeform.com」なるものが公開されていることも海外メディアが報じています。

ショーディッチ・ハイストリート駅はロンドンに住んでいたころ、結構な頻度でその前を自転車で通っていたので、私的にはかなり感慨深い。あっ、そういやUSツアーを控えるJames Blake本人もニューヨークのタイムズスクエアで、似たようなLED広告看板の画像をインスタのストーリーに上げていたそうな…。

特設サイト「assumeform.com」のルビコン

ちなみにそのサイト自体はこの記事を執筆している段階ではアルバムタイトルが表示され、収録曲の一部なのかどうかはわからないものの、短いフレーズの曲がエンドレスに流れる仕組みになっているのですが、個人的に気になったのはサイトのルビコン。これについてはルビコンだけあって、ものすごく小さいのですが、なんとなく気持ち先述のLED広告看板で表示されていた”顔”に見えないもこともないというか…。

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ですのでもしかしたらそれが『Assume Form』のジャケ写だったりして…。まあ、このあたりは当初の噂、つーか流出情報どおりなら1/25が近くにつれ、徐々に明らかになっていくことでしょう。

参加が噂される豪華客演陣とのコラボで注目は?

そんなわけでファンとしてはリリースへの期待が膨らむ『Assume Form』。もし、先述の情報どおりの客演メンバーならやっぱり胸アツです。ちなみにMoses Sumneyは昨年、自身のEP『Make Out in My Car (Chameleon Suite)』にJames Blakeをリミキサーに抜擢。

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Make Out in My Car: Chameleon Suite

Make Out in My Car: Chameleon Suite

  • Moses Sumney
  • オルタナティブ
  • ¥600

これがかなり良い曲で、Radiohead(レディオヘッド)好きな人とかにもハマりそうな出来なのですが、そもそもMoses Sumney自身は、James Blakeの「Lindisfarne」をカバー(しかも多重録音)をネットにアップして注目を集めるようになった存在かつ、James Blakeのツアーサポートとしてオープニングアクトにも抜擢されている、いわば彼とは盟友関係にあるだけに、今回も間違いない相性の良さを見せつけてくれることでしょう。

 

それとAndré 3000。先述の未発表コラボ曲がアルバムに収録されるかどうかは最大の関心の1つですが、私的には以前、André 3000がJames Blakeを迎えて制作したガチのジャズトラックがすごく渋くてクールだと感じているだけに、そのテイストもどことなく感じる内容だったら良いなと。

あと気になる点は、Metro Boominとのコラボ。2人はこれまでにコラボ作は確かリリースはしていなかったと思いますが、2人とも今やヒップホップ界でもその名を馳せる有名プロデューサー同士だけに、どのようなケミストリーが起こるのかじっくり曲を聴いてみたいという思いがあります。

そうそう、今回名前が挙がっているゲスト陣の中ではラッパーのSwaVayはかなり無名だと言わざるを得ないかと思いますが、彼もまた自身の「Billy」という曲でJames Blakeとはコラボ済み。この曲もなかなか良い仕上がり具合なので、このタッグにも期待が膨らみます。

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フラメンコ・ポップのRosalía x James Blake

そして新世代のラテンポップシーンを担う歌姫的存在Rosalíaとはどんな曲を制作していたのか非常に気になるところです。同郷のアーティストではBad Gyal(バッド・ギャル)なるスペインのレゲエ、辺境ダンスホールシンガーを以前ご紹介しましたが、最近、スペインの中でも彼女らの出身地であるカタルーニャがなかなかアツい感じっぽいです。それだけにRosalíaとJames Blakeコラボは果たしてどんな感じになるのでしょうか? とワクワク度数が高まります。

余談ですがそのRosalíaの地元カタルーニャ語を使って歌うキャリア初期のBad Gyalの曲「PAI」がこちら。

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余談ですがこの曲、Rihanna(リアーナ)の「Work」をカタルーニャ語で歌ったものですが、歌詞の内容は稼いだお金で”葉っぱ”を買ってブリブリになることだそうです。なかなかサグいw

閑話休題。注目曲として「Malamente」なる曲を挙げられることが多いRosalía。フラメンコをポップフィールドで活性化させる逸材としてラテンミュージックシーンからの期待を集める彼女がJames Blakeの内省的な音楽とどのように絡み合うかのだろうか? と思ってしまいがちですが、下の動画を観ていたら、実は相性はすごく良いのでは? と思ったので実は私、かなりここのコラボにも注目しています。

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Malamente - Single

Malamente - Single

  • ロザリア
  • ポップ
  • ¥250

はてさて、James Blake新作アルバム『Assume Formh』は、本当に1/25にリリースされるのでしょうか? 当日までにMore 情報カモン! 状態でございます。以上、お後がよろしいようで。

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Top Image: Ferran
Source:FactPitchfork, BBC