ついにこの日がやってきました。世のダブテクノファンが心待ちにしていた6.4、東京・神楽坂!
日本の、いや、世界のダブテクノ界においても、その存在がツチノコレベルに伝説と化している日本人ダブテクノプロデューサー、Shinichi Atobeが世界初のクラブでのパフォーマンスを行うべく、東京の新ヴェニューKGR(n)に降臨!
2001年にたった1枚のEP『Ship-Scope』をBasic Channel傘下のレーベル「Chain Reaction」からリリースしたことで世界中のダブテクノファンから注目を集めるものの、その後10年以上なんのリリースもなかったことで、そのたった1枚のレコードは、中古市場では超レア盤化し、その存在までもが半ば伝説の類となっていたShinichi Atobe。しかし、彼は2014年に入り、Demdike Stare主宰DDSから突如、アルバム『Butterfly Effect』をリリースし、再始動。
その後、2015年にはDDSから先述の『Ship-Scope』がリイシュー、昨年は、「この20年の間のいつかに埼玉で制作されたもの」と言われる『World』、そして『Rebuild Mix 1.2.3.』の2タイトルをリリース。そして、今年5月には2001年のデビュー前に制作された音源に新たに未発表音源4曲を収録したアルバム『From The Heart, It's A Start, A Work Of Art』を再びDDSからリリースし、世界中のダブテクノファンから大きな注目を浴びていました。
そんなタイミングでまさか、まさかのワールドプレミアが決定したのだから、日本のダブテクノファンが歓喜!もちろん私も左に同じ。
「こんな日が本当に来るなんて!」
となり、予想通り、前売り券完売の大反響という事態になったというわけです。
そんなShinichi Atobeの"音楽的な魅力"は?と言うと、それは一重にダブテクノ特有の無駄なモノを一切そぎ落としたミニマルさ+日本人特有のメロディーセンスが融合した、静謐な美しさにあると思います。
Shinichi Atobeのこれだけは聴いておきたい曲
その中でも入門編としてダブテクノを普段聴くことがないという人にオススメしたいのは、伝説の1枚『Ship-Scope』の浮遊するダビーなメロディーが波紋のように広がっていく「The Red Line」。
そして、個人的にはAtobeアンセムとして激薦したい『Butterfly Effect』に収録された同名の曲「Butterfly Effect」。こちらは、響き渡るエレピコードのStabがミニマルさ満載の「水面」のような音像に滴り落ちていき、どこまでも聴く者の精神をここではないどこかにあたかも誘っていくような幻想的な印象を与えるダブテクノシーンの名曲中の名曲です。ともかく、この曲が好きで好きで… オススメしないわけにはいきませんという感じですね。
もちろん、リリースされたばかりの『From The Heart, It's A Start, A Work Of Art』収録の「Regret」、フロアフィール な「First Plate 1」なんかも”いとおかしき”ダブテクノという感じで独特の趣ありありです。
ちなみに今回のイベント名は「Rainstick」も『Ship-Scope』収録曲から引用したものになっているという、Shinichi Atobeファン泣かせの粋なご配慮が。
「最初で最後の1日となるかもしれません。」
本日。
— KGR(n) TOKYO (@KGRN_tokyo) 2017年6月2日
最初で最後の1日となるかもしれません。
前売りは完売、当日券の販売はございません。
”RAINSTICK”
Shinichi Atobe
Daito Manabe
食品祭り
RGL
AKIKO KIYAMA
Yoshi Horikawa
Ametsub pic.twitter.com/uTA1z7EF6X
という箱側の衝撃の一言が目に焼き付きまくりの貴重な一夜となるのは間違いないこのイベント、心して楽しみたいと思います。
では、では。
*追記:2019年6/1~6/2に長野県で開催される野外フェスにShinichi Atobeの出演が決定! 行く!!!
RAINSTICK
日時:2017/6/2(金)
会場:KGR(n)
Open/Start – Close:18:00 – 24:30
前売 2,500yen+1D / 当日 3,000yen+1D
KGR'n Tokyo
https://www.facebook.com/kgrntokyo/
【この記事に関連するおすすめはこちら】
▶︎あわせて読みたい記事はこちら
Follow letter music Twitter!
Top image via Discogs