ワイルド・スタイル 1982年製作/82分/アメリカ 原題:Wild Style ©New York Beat Films LLC
9月の3連休前半戦、その最終日となる9/16(月・祝)にかの有名なヒップホップ名作映画『ワイルド・スタイル』を無料で鑑賞できるイベント『90s HIP HOP EXPERIENCE』が行われます。
90年代ヒップホップ黄金期を体験できる1日限定プログラム
イベントは今月9/22まで渋谷・原宿・表参道エリアのランドマークやイベントスペースなど各所にて開催される”SIW”ことSOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2019の一環として行われるものです。そして、そのコンセプトは”90年代ヒップホップ黄金期を体験する1日限りのプログラム”。会場となる表参道ヒルズ 本館B3F スペース オーでは、入場無料で3本の名作ヒップホップ映画が観れてしまうのです。
最近のヒップホップ人気を説明するのはもはや野暮ですが、ここ日本においても渋谷は90年代からヒップホップの聖地。また2020年代に入ってからはヒップホップ生誕の地であるNYはサウスブロンクスにヒップホップ・ミュージアムがオープン予定(2023年)、さらには2024年のパリオリンピックにはヒップホップを形成する重大要素のひとつである”ブレイクダンス”が追加種目入りするなど、現在の活況ぶりよりブーストさせる明るい話題も続いています。
そんな中、開催される『90s HIP HOP EXPERIENCE』は、”ヒップホップの過去と未来を通じて、新しいカルチャーを作り出す”を合言葉にヒップホップ映画の鑑賞会だけでなく、90年代ヒップホップシーンを捉えたフォトエキシビジョンやレコードマーケットもプログラムに組み込み済み。当日はコーヒーとドーナツ片手にそれらのヒップホップコンテンツを楽しめるとのことですが、私的に特に胸アツなのが、1983年に公開された先述の『ワイルド・スタイル』が上映されること。
ヒップホップ名画『ワイルド・スタイル』ほか2本を鑑賞できる『90s HIP HOP EXPERIENCE』
『ワイルド・スタイル』は、ヒップホップファンだけでなく、音楽映画好きの間でもよく名前が通った80sクラシック映画。おそらくカルチャー系の雑誌だったり、サイトだったりを日々チェックされている場合、鑑賞したことはなくとも、名前だけは知っているという人も決して少なくはないでしょう。
簡単に作品概要をここに綴らせていただきますと以下のとおり。
『ワイルド・スタイル』(1983年)
Nas, Public Enemy, Beastie Boysなどなど、影響を受けたと公言するアーティストは数知れず。DJ/ラップ/ブレイクダンス/グラフィティ・アートからなる「HIP HOPカルチャー」を全世界に広めるきっかけとなった伝説の映画。
業界のレジェンドにも影響を与えまくりの超重要作品だということがよくわかりますね。ちなみに同作に関する私が好きなエピソードは、日本が世界に誇るDJ/プロデューサーのDJ Krush御大が偶然、『ワイルド・スタイル』を観たことで、”道を極める”世界から足を洗うことを決意するというエピソードです。それくらい人に影響を与える名画を入場無料で鑑賞できるのはありがたい限り。
上映は9/16、11時30分より開始。ほかにもTupac Shakur(トゥパック・シャクール)が出演の「ジュース」、Nasによる「Illmatic」をめぐるドキュメンタリー「Nas/タイム・イズ・イルマティック」もラインナップされていますので、これを逃す手はないでしょう。
詳しくはリンク先でご確認ください。以上、お後がよろしいようで。
SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2019
90s HIP HOP EXPERIENCE
日 時:
9月16日(月・祝)11:00〜18:00
会 場:
表参道ヒルズ 本館B3F スペース オー
料 金:
入場無料
映画上映予定作品:
「ワイルド・スタイル」(1983年)11時30分〜
「ジュース」(1992年) 14時00分〜
「Nas/タイム・イズ・イルマティック」(2014年)16時30分〜
フォトエキシビジョン:
Special Delivery from the Golden Age of Hip Hop
Photo Exhibition by Atsuko Tanaka
主催:
SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2019
企画:
Creative Project, Inc.
Reference: SIW