フレンチエレクトロの総本山・Ed Banger。元Daft Punkのマネージャー、Busy Pが運営する有名レーベルから狂気的な曲がリリースされていました。
Ed Banger史上最狂で素敵
先日、Erol Alkanのリワーク集について書いていたら、ふと往年のエレクトロが聴きたくなりYouTubeディグ。たまたまEd Bangerのチャンネルを覗いたところ、見つけたのがVladimir Cauchemar(ウラジミール・コシュマール)というアーティストの「Aulos」というMVでした。これが先述のとおり、まあ狂気的。音もビジュアルも超ドラッギーでヤバかった…。
その狂気ぶりは私の中の「パリのクールなレーベル・Ed Banger」というイメージをガラリと変えてしまうものでした。もうね、年末に来日する洒落オツBreakbotどこ行った状態ですよ。
そんな「Aulos」は、新感覚”リコーダーエレクトロ”とでもいうような曲。MVでも曲でも全編に渡り、東欧の民謡っぽいメロのリコーダーの音色がダンサブルなビートの上でマッドに響き渡っています。
それとMVではおそらく本人だと思われる中年のおじさんが奇妙な動きをしています。
それがいとドラッギー。ただ、曲もそうですが、MVも癖が強すぎて途中からこれイケてるんじゃね?ってなります。沼ですよ、沼。リコーダーおじさん沼...。
*追記
どうやら例のリコーダーおじさんは本人ではない模様...。
MVは日本とのハーフ映像作家が制作
あと調べていたらすでに日本人の間でバズってたようで、本人のTwitterで注目してくれてありがとうコメントが投稿されていました。また例のMVはAlice Kunisueという日本人とのハーフのクリエーターが作ったことも明かされています。
@vladcauchemar から:日本の皆さん笛のビデオを気に入ってくれてありがとう!ビデオを作った@alicekunisue は日本人のハーフなのでよけい嬉しい!ビデオを全部見たかったらここです https://t.co/wdyk7xWoHs よろしく。ヴラジミール・コシュマール on @edbangerrecords pic.twitter.com/7JlgRLTjId
— Vladimir Cauchemar (@vladcauchemar) 2017年12月22日
名前の読みはカタカナにすると「ヴラジミール・コシュマール」だそうです。(多分正しい日本語読みならヴラジミールではウラジミールになりそう)
いや〜、Ed Bangerマジで誰も予期しない形でネクストレベルに到達したなと。この衝撃から考えると去年のJustice復活ですらフリだったのでは? とやばい妄想に捉われていまいそうです。
Ed BangerからSoundCloud Rapへの回答
年の瀬に飛び出してきた新時代のエレクトロアンセム「Aulos」。現在の曲やアーティスト自体がミーム化→バズる→名前が売れる→ブレイクの図式にぴったりハマってます。「これがEd Bangerからの昨今のSoundCloud Rap、ひいてはLil Pump「Gucci Gang」に対する回答だ!! 」的な感じに私の中ではなっています。久しぶりにEd Bangerで早く新曲が聴きたいと思わせてくれる作品でした。
AULOS - VLADIMIR CAUCHEMAR IS OUT on @edbangerrecords 🖤💀♠️ directed by Alice Kunisue https://t.co/JocDz0hObd pic.twitter.com/H1WjYFLB2O
— Vladimir Cauchemar (@vladcauchemar) 2017年12月5日
ちなみに「Aulos」はEd Bangerの102番だそうです。100タイトル目以降のこのレーベルの動向マジ注目ですね。そのうち、レーベルナイトで革ジャン着たJusticeの2人とスティーヴ・ジョブスみたいなこのVladimir Cauchemarが共演とかあれば最高ですね。
願わくばこのMVみたいな感じで共演して欲しいです。誰か映像編集スキルが達者な人MAD的なエディットしてくれないかな。スーザン・サランドンの代わりにVladimir Cauchemarお願いします! その絵面、ジェットストリームアタック級ですね。きっと...。
願わくば来年、サマソニかFUJI Rockでの来日 or 彼を呼ぶためだけにGAN-BAN NIGHTが開催されるなどにも大期待です。でもマジでこのおじさんがVladimir Cauchemarの中の人なのかというのは気になります。というのもFBにあるBioがギリシャ神話でアポロに音楽勝負を挑んだとかどうたらこうたら、キャラ設定っぽいことしか書いてないので。一説によるとロシアの方らしいです。
グッズも狂気
あとグッズとしてTシャツも発売されているのですが、そのデザインもまた狂気的。死神が横たわる女性の上でリコーダーを吹くという強烈なものになっています。販売サイト・CLUB 75では1枚30ユーロですが、EU外だとVAT(消費税みたいなもの)の関係か5ユーロ安く購入できる模様。
これはもう2018年、フレンチ好きにとってはアニエスベーのボーダーTシャツ、ゴロワーズ、レペットの靴くらいマストアイテムですね。とりあえず、曲はポチったし、これも買ってしまおうかな〜と思う次第。
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Top Image via Ed Banger YouTube