以前、四谷にほど近い新宿区某所に住んでいた際に、よく見かけたのが『ライオン・キング』コスプレでおなじみの芸人さん、大西ライオンが写ったラジオかなんかの看板。それがふと頭に浮かんだのが、Childish Gambino(チャイルディッシュ・ガンビーノ)ことドナルド・グロヴァーが最近、出演した米・テレビ番組『Jimmy Kimmel Live』での姿。
Childish Gambinoことドナルド・グロヴァー、『ライオン・キング』仕様でテレビ番組に出演
なんとドナルド・グロヴァー氏、全米公開を控えるディズニーの名作アニメ映画のリメイク版『ライオン・キング』で演じるシンバを意識してか着ぐるみ姿で登場しており、なんかノリが完全にビートたけしだなぁと思いました。
とはいえ、番組では完全にふざけていたわけでなく、自身のAlter Ego(オルターエゴ)であるChildish Gambino活動について話したり、『ライオン・キング』で共演しているBeyoncé(ビヨンセ)にまつわる話を展開。ちなみに彼の息子さんは、ドナルド・グロヴァーの出演を知らず、”Beyoncé出演”だけを知っていたそうな。
そのトーク動画は現在、YouTubeで公開されていますので、気になった人は視聴していただけたらと思います。
そんなわけで私的には、どうせコスプレするなら大西ライオン仕様で出演してくれたらおもしろかったなぁ〜と思いつつも、そういや、大西ライオンの衣装はミュージカル仕様だったことを思い出し、なんだが自分のせいとはいえ、無駄にモヤっとしてしまいました。
この2019年版はフルCGリメイクとなる『ライオン・キング』、日本では”超実写版”と呼ばれているようで、言葉の響きは超クール。日本公開は全米公開より少し遅れた8/9(金)。初日にレイトショーで広々した中でみたいなぁと今から思っています。
ちなみに吹き替え版の声優陣も有名俳優がずらりと並んでおり、シンバ役を賀来賢人が務めるほか、スカー役に江口洋介、プンバァ役に佐藤二朗、ティモン役に漫才コンビ・ミキの亜生、ナラ役は門山葉子が務めます。
ただどうせ芸人キャスティングするなら大西ライオンも起用してあげてほしかった…。ちょっとしたプロモーションで差し込まれそうといえば、そんな感じがしなくもないのですが、どうなんでしょうね。
大西ライオンつながりでここでもう1つ。大西ライオンの元ネタとなっている劇団四季ですが、実はYouTubeチャンネルでこんな謎の学園ドラマ風動画コンテンツも公開しています。気になった人は怖いもの見たさでチェックしていただけたらと。
”超実写版”『ライオン・キング』初週の週末興行収入は推定2億ドル
こんな感じで日本でも夏休み超大作のひとつといった感じですが、Box Office magazineによるとすでに公開初週の週末興行収入が1億8000万〜2億3000万ドル、日本円にして約195億〜249億円になると予想されています。同じディズニー映画で日本でも大ヒット中の実写版『アラジン』の初週の週末興行収入は1億1200万ドルだったことを考えると、日本国内でもおそらく大ヒット作品になると予想できます(国内では新海誠監督の『天気の子』がライバル作品になると思うので、バチバチにしのぎを削りあってほしいものです)
閑話休題。
Beyoncéがプロデュース、監修する”インスパイアード・アルバム”『The Lion King:The Gift』
そして、”超実写版”『ライオン・キング』の注目ポイントといえば、ナラ役Beyoncéがプロデュース、監修するキュレーションアルバム『The Lion King:The Gift』。
最近のブラックムービー系のハリウッド映画ではおなじみの”インスパイアード・アルバム”、本作でもばっちり用意されており、先行曲としてBeyoncéが歌う「Spirit」がリリースされています。スケールの大きい本曲から感じるのは広大なアフリカの大地のイメージ。十分に本編への期待を煽ってくれる素晴らしい作品になっています。
“今のアフリカン・ミュージック”、Gqom、Kudoro、Singeliをフィチャーしてほしい件
この『The Lion King:The Gift』の詳細はまだ公開されいませんが、現時点で報じられていることによりますとBeyoncéと親交のあるアーティストや、アフリカン・アーティストが参加する予定でR&B、ポップ、ヒップホップ、アフロビートなどジャンルを超えた作品になるそうです。ですので、勝手な願望ですが、どうせなら今のアフリカン・ミュージックであるGqom、Kudoro、Singeliもフィーチャーしてほしい。そして、それで歌うBeyoncéの曲を聴いてみたい。そう思う次第です。
加えて参加アーティストでいえば、Beyoncéと”親交のある”という部分と、ディズニーつながりという部分に注目した場合、最近実写版『リトル・マーメイド』でアリエル役に抜擢されたHalle Bailey(ハル・ベイリー)のChloe x Halle(クロエ&ハル)あたりは参加しているじゃないかなぁと。
あとはベタなところでいえば、夫のビリオネアラッパーで最近、合法大麻ビジネス参入も話題のJay-Z(ジェイ・Z)、Destiny's Child(デスティニーズ・チャイルド)メンバー参加。このあたりは言ってしまえば超ベタですが、ファン的にはアガるやつだと思うのであえて候補にあげてみますね(笑)
加えてサプライズ的な部分でいえば、『Lemonade』にも参加していたJames Blake(ジェイムス・ブレイク)とか、その線もあれば…。
ちなみに先述の「Spirit」には、Diplo(ディプロ)、今年フジロックに出演するSia(シーア)とのユニット・LSDのメンバー、Labrinth(ラビリンス)もプロデューサー、ソングライターとして参加しているので、近年のアフリカ推しで知られるDiplo率いるMajor Lazer(メジャー・レーザー)も参加していたりして。ほかにも予想しだすとキリがないので、とりあえず7/19の発売を待ちたいと思います。
サントラはドナルド・グローヴァーとBeyoncéデュエット曲を収録するほかにHans Zimmer、Pharrell Williams、Elton Johnらが参加
また映画にはもちろんサントラがあり、そちらは1994年のオリジナルアニメ版でも音楽スコアを手がけた巨匠Hans Zimmer(ハンス・ジマー)南アフリカ出身の作曲家Lebo M(レボ・M)が続投。しかもElton John(エルトン・ジョン)とTim Rice(ティム・ライス)がオリジナル版で手がけた「Can You Feel the Love Tonight(愛を感じて)をドナルド・グローヴァーとBeyoncéがデュエットするという豪華ぶり。
このデュエット曲については、先述のインタビューでもレコーディング時にBeyoncéと同席させないように要求したというジョークを交えながらドナルド・グローヴァーが言及しています(実際に彼はロンドンのアビーロードスタジオでソロでレコーディングしたとのこと)
こちらはティーザーが公開されているのですが、2018年、2019年とコーチェラヘッドライナーとして伝説を作り、ブラックコミュニティを各々が思う形でエンパワメントした2人による曲かつ、すでに原曲がアカデミー主題歌賞を獲得している曲だというだけでもすごいのですが、プロデュースするのはPharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)。最強すぎるので、メロン被っちゃおう、ジュる〜状態なのであります。
もう映画ファンだけでなく音楽ファンからしても要注目曲ですね。(Pharrellはこのサントラでは全5曲をプロデュースしているとのこと)
ドナルド・グローヴァー、ビリー・アイクナー、セス・ローゲン、JDマックラリーが歌うサントラ収録曲“Hakuna Matata” 。プロデュースはファレル・ウィリアムス。pic.twitter.com/OrKjW0PBbP #DonaldGlover #TheLionKing
— letter music@音楽情報と雑談 (@lettermusicmag) 2019年7月10日
それとElton Johnが歌うエンドクレジットで使用されるという新曲の「Never Too Late」も楽しみでなりません。デジタル版の配信は7/12(金)より。こちらには先述の「Spirit」も収録されるとのこと。映画はもちろんのこと、インスパイアードアルバム、サントラともに楽しみすぎる。以上、お後がよろしいようで。
追記:Beyoncéによる『The Lion King:The Gift』の収録曲と参加アーティストが発表になりました。
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Reference: UPPROX, Universal Music