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クラブ文化と「マジック:ザ・ギャザリング」をマッシュアップするTechno The Gathering、自粛に揺れるイベント業界を斬るもリアルすぎて笑えない件

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中国が新型コロナウイルス「抑え込み」を宣言したと報道される一方、アメリカで国家非常事態宣言が出されるなど世界的な”パンデミック”ムードが加速している昨今。

ここ日本でも2月以降、連日報道が続き、果たして終息はいつになるのやら…という感じで、健康面だけでなく経済面での不安も徐々に顕在化の兆しありで、混迷具合とギスギスしたムードが加速しているように思います。

 

現在、新型コロナウイルスによるイベント開催自粛は世界的なものになっており、RAがアップデートしていくイベント関連まとめを見ていると、音楽イベント業界はもはや青息吐息。

クラブカルチャーと有名カードゲームをマッシュアップする「Techno The Gathering」

こういった状況を受けて、クラブカルチャーと有名カードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」をマッシュアップし、世相をバッサバッサと切っていくパロディ系・Instagramアカウントの「Techno The Gathering」が、今回の新型コロナウイルス感染拡大によるイベント自粛問題に触れ、このような”カード”を投稿していました。

そのカードの名前は「Corona’s disk」。

”静寂のリズム”を生み出す効果を持つと設定されたこのカードが場に出されると、世のDJたちのキャリア、クラブ、ブッキングエージェンシー、プロモーター、イベント制作クルーたちが破滅に追い込まれるため、音楽イベント関係者にとってはまさに悪魔のような1枚になっています。

しかしながら実際にこのような事態が世界中で連日起きてしまったいるため、あくまでパロディなのに全く笑えない...。


残念なほどにUKの買い占め行為が酷い模様…

というのも実際に感染拡大の影響により、イギリスの某スーパーマーケットではこんな”惨劇”が...。

近隣住人たちによる買い占めの結果でしょうか? まさに"暴動"のあとみたい...。

現在、ヨーロッパでは都市封鎖による封じ込め策が展開されているとはいえ、個人的にはこの散らかしぶりはいかがなものかと思います。もうちょっとこう、他人のことも考えたらいいのに...。

そして、こういったパニックが起こるというのであれば、イベントは確かに開催を自粛したほうが良さそうという考えも頭によぎってしまいます。その意味で色々な面で"万が一のこと"が往々にして考えられるのが、今の欧米を取り巻くこの問題の状況なのかなと...。

感染を未然に防ぐためにも是非、Rage Against the Machine(レイジ・アゲインスト・ザ・マシン)が推奨する正しい手の洗い方を学んで各自、自分でできるレベルの予防に勤しんでいきましょう。

 

Mixmagがイベント開催自粛で苦境に立たされるミュージシャンをSNSでサポート

一方でイベント開催自粛によって確実に経済的な苦境に立たされてしまう先述のような音楽関係者たち。

そのような状況を受けて海外音楽メディアのMixmagは、SNSを通じてミュージシャンのサポートを行うと発表。新型コロナウイルスの影響によって出演予定だったイベントがキャンセルになった場合、自身のbandcampなど音源の購入リンクを記載してMixmagに連絡するとRTによる販売リンク入り投稿の拡散協力をしてくれるそうです(その投稿に返信することで音源情報が集まったツリーがまず形成される模様)

感染拡大防止を目的にしたイベントの開催自粛は、例えば身近に高齢者や持病を抱える方がおられる場合とそうでない場合で捉え方は変わってくるかと思います。しかし、忘れてはいけいないことは、それにより確実に経済的なしわ寄せがいく職種の方がおられるのもまた事実…。

だからこそこういった状況下においては、音楽ファンは冷静に事態や情報を見つめつつ、自分ができる範囲のサポートを収束するまで継続していくことが大事なのかなと思います。

また様々なサポートの形があるかと思いますが、とにかく冷静な行動をとることが業界を救うことにつながるはずです。

そんなわけでこんなタイミングでリリースされたにも関わらず今、話題のFour Tetの新譜をどうぞ。

以上、お後がよろしいようで。

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