6度目の"終わりの季節"
2011/07/27。当時私はロンドンに住んでおり、SNSでRei Harakami(レイ・ハラカミ)の訃報を知りました。
音楽好きで日々新しいモノを探しては聴き...などという生活をもう何年もやっていますが、そんな自分にとってもRei Harakamiは私に多大な影響を与えてくれた特別な存在です。
そんな彼の6度目の命日にあたるこの日、所属レーベル・MUSICMINEのYouTube公式チャンネルに活動初期のライブパフォーマンス動画が公開されることになりました。
Sublime主催パーティーで披露されたもの
動画は1999年に新宿LIQUIDROOMにて行われた日本の名テクノレーベル・Sublime Records主催パーティーで撮影された物のようです。
Rei HarakamiとSublimeといえば、個人的には今はなき、京都の某ラーメン店(現在は3代目としてリニューアルオープンしているそう)で、おかみさんが無機質すぎる表情でチャーシューを刻んでる光景からなんとなく目を逸らしたくて、視線を動かした先にあったのが、飾られていたRei Harakamiのサイン色紙で、そこにはひらがなで「さぶらいむ」と書かれていたことを未だに覚えています。
閑話休題。
2ndアルバム『Opa*q』は1999年に発売
それはさておき、1999年当時のRei Harakamiといえば、実は個人的にHarakami作品の中で個人的には聴き倒してきた『Opa*q』が発売された年なんだな〜と振り返ってみて、改めて気づきました。
そのアルバムの中では「glimglim」のシンセに対するディレイのかけ方というのか、かなり自分のトラックメイクにおいては影響を受けています。
私の中では影響を受けたRei Harakamiアルバムでいえば、1位に『Lust』、2位に『Unrest』、3位以降は結構同率という感じではあるのですが、3年くらい前のとある夜、ジョギング中に聴いた「300ml(milk)」のあのバウンシーなビートが妙に新鮮に聴こえたことも今となっては良い思い出。
大体毎年、Rei Harakamiの命日にはなんらかの情報をSNSで拾ってしまうので、その日はちょっと感傷的な気分になってしまいますね。
そういう意味では、この日、この動画がアップロードされたのは嬉しい限り。こちらではHarakami印の揺らめくシンセ、グネッとベンドするシンセや、かなり激しめのライブ使用と思われるブレイクビーツも確認できます。
改めて敬愛するミュージシャンを偲びたいと思います。R.I.P...