映画「ラブ・アクチュアリー」…
イギリスが誇る人気俳優、女優たちが集結したこの映画は個人的にも何度も見返し、のちにロンドンへの一時的な移住を行うことになるその当時の私のロンドンへの憧れを大いに刺激してくれた映画です。
2003年に公開され、本国イギリスはもちろん、日本でもヒットしたこの映画、実は今年3月にイギリスにおける最大規模のチャリティーイベント「Red Nose Day」の特別企画として、当時のオリジナルキャストを再び迎え、映画のその後、つまり14年後となる今を描くショートムービーとして復活。
映画ファンとしてみれば、なんだが嬉しい朗報の類のニュースにあたると思うのですが、ヒュー・グラントによるとあるシーンが話題となり、海外の多くのメディアがそれについて取り上げ、音楽ファンからも注目を集めました。
そんな話題のシーンを含め、オリジナルファンの私としてはすごく本編が気になっていた「ラブ・アクチャリー」続編こと、「Red Nose Day Actually(レッド・ノーズ・アクチュアリー)」。
こちらついに、イギリスとは別日程で行われた、5/25のアメリカでの「Red Nose Day」に合わせての放送後、現在は放送元のNBCのYouTubeチャンネルにオフィシャル動画としてアップロードされているため視聴が可能となっています。
動画では、オリジナルで80年代のダンスクラシック「The Pointer Sisters - Jump (For My Love)」にあわせてのダンスを披露したヒュー・グラントによる先述のあるシーン、ドレイクの特大ヒット曲「Hotline Bling」で踊る彼の姿や、背景にセントポールズ大聖堂、ミレニアムブリッジを望むテムズ川のほとり、ロンドンの近代美術館として有名なテート・モダンのほど近くで会話を交わす、リーアム・ニーソン扮する父と子供時代の面影を残した息子とその彼女の会話シーン、ミステリアスなデザイナーに恋をするも成就しなかったローラ・リニー扮するサラがブリジット・ジョーズの日記よろしくな感じで、相変わらずワーカホリックながらも幸せそうな家庭を築いているシーン、そして、ビル・ナイ扮するロックスターのラジオ出演シーンなどが確認することができます。
また、前作のハイライトのひとつであった、親友の妻、キーラ・ナイトレイ扮するジュリエットに恋をしていたキウェテル・イジョフォー扮するピーターのサイレントフラップシーンも健在。そしてそこで、驚きの展開が!!
なんと彼、オリジナルで「来年はスーパーモデルと付き合っているはず」と冗談交じりにフリップでメッセージを伝えていたのですが、今作ではスーパーモデルの妻役としてイギリス人の実際のスーパーモデルとして有名なケイト・モスが登場してしまうという...
ケイト・モスといえば、かつてはリバティーンズのピート・ドハーティと付き合ったり、ザ・キルズのジェイミー・ヒンスとの結婚・離婚、90年代にコートニー・ラブとのレズビアン体験などで知られ、”ロックスター=ケイト・モスのお友達”と揶揄されていたこともあるほどのロックスター好き。そのシーンを観てそれを唐突に重出しました。そういや、プライマルスクリームの「Some Velvet Morning 」でもフィーチャーされていたな…
ちなみにキーラ・ナイトレイも、夫がエレクトロの幕明けに貢献した「Nu Rave」なるムーブメントを打ち立てたクラクソンズのジェイムズ・ライトでして、音楽とは浅からぬ縁を持つ女優。
ドレイク、ケイト・モス、そしてクラクソンズ。何処からともなく音楽とつながっているこの感じがなんか良いなと思ったこちらの作品の裏ポイントです。まあ、あくまで私的なものではありますが… しかし、ベタなところでトレインスポッティングしかり、どのイギリスの映画も劇中に使われる音楽がかっこいい。これもまた私が10代の頃、イギリスに惹かれた理由のひとつです。
あと、オリジナルで他の登場人物と比べて少ない出演時間ながら、強烈なインパクトを残したデパート店員に扮していたMr.ビーンこと、ローワン・アトキンソンも、そのまどろっこしく、チンタラした接客態度とともに健在。今作ではお客さんが長蛇の列を作ってしまっている場面を確認することができます。
ただ、ジョニ・ミッチェルのCDをプレゼントした若い女性に対する浮気ごころがうずいてしまった中年男性ハリーに扮したアラン・リックマンは、昨年亡くなってしまったので、今作ではその姿を確認できず。これを嘆くファンは多いようです。改めてRIP…
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Source: Red Nose Day, Daily Mail
All image via NBC YouTube*screen shot