昨年は秋に東京都内で開催されたRed Bullが主催する都市型音楽フェス「Red Bull Music Festival Tokyo 2018」。同イベントでは映画『ロスト・イン・トランスレーション』を彷彿とさせるこれまでに何度か行われてきた伝説的なイベント「Lost in Karaoke」の久々の復活や山手線ジャック、そして日本初のクラブミュージックレーベル「Major Force」の30周年を祝うショーケースイベントなどが話題になりました。
Red Bull Music Festival Tokyo 2019で気になったイベントをピックアップ
その2019年版である「Red Bull Music Festival Tokyo 2019」は、4月8日(月)〜20日(土)に開催が決定。ちょっと前に今回行われるイベント内容が発表されましたが、私的に特に注目したいのは、まず東京都内最大級の屋内ローラースケートリンク「東京ドーム ローラースケートアリーナ」を使ったモダン・ファンクの伝道師、DâM-FunK(デイム・ファンク)出演の「A ROLLER SKATE AFFAIR」。
例えばアメリカの映画、ドラマなどで見かけたことがある人もおそらく相当数いるであろう、ローラースケートディスコが東京に降臨。80sヴァイヴス溢れる同イベントにこれまた80sヴァイヴス溢れる、スペースファンク/ブギーシーンの顔役が出演するのは相当アツい! 実際にDâM-FunKは、 Boiler RoomでもローラースケートディスコでDJセットを披露しているので、その動画をみて頂けたら、いかにこれがレトロ・クールな感じかがよくわかって頂けるのではないかと。
実はSnoop DoggもDJしたことがあるローラースケートディスコ
余談ですが、Snoop Dogg(スヌープ・ドッグ)が同じイベントに出演しているものも見つけたので、こちらもあわせてどうぞ。ちなみにSnoopのDJ名義は”DJ Snoopadelic”で、ヘッドフォンをつけず、PCを駆使したある意味モダンなストロングスタイルは、ネット常駐の”DJポリス”に逮捕されそうな感じで結構気になります(笑)。
Sevdaliza初来日公演を見逃すな
次に注目したいのは、エレクトロニック、トリップホップ、グライム、アバンギャルドまで幅広い音楽ファンを魅了するイラン人女性シンガー/プロデューサー、Sevdaliza(セブダリザ)の初来日。
オランダ拠点のこのアーティーな存在の来日を心待ちにしていた人は多かったのではないでしょうか? 私は彼女の白昼夢的というか独特の音楽表現がすごく好きなので、今回のイベント出演をきっかけに是非日本での人気、知名度が高まることにも期待したいです。あと、2017年のデビューアルバム『Ison』はマジで必聴盤です。
直前まで非公開となる都内某所でのウェアハウスパーティーが気になりすぎる
そして、今年は、直前まで非公開となる都内某所でのウェアハウスパーティーが企画されていたり、ほかにも1月の来日イベントやドキュメンタリーをきっかけにようやく日本でもというか、今、世間的にも注目されるようになった88risingとのコラボイベントもラインナップされているほか、Boredoms、OOIOO、SAICOBABなどの活動で知られるYoshimiO出演の「A CONVERSATION WITH YOSHIMIO + PERFORMANCE BY SAICOBAB」は、彼女の講義とSAICOBABのライブパフォーマンスが一緒になったイベント。公式サイトを見ているとYoshimiOが自身の音楽について人前で語るのは初めてとのことなので、これも見逃せないなと。
花紅柳緑@浜離宮恩賜庭園でYosi Horikawaの至高のパフォーマンスを観たい
というわけで、色々と気になるアヴァンギャルドでエッジィなイベントが予定されている「Red Bull Music Festival Tokyo 2019」ですが、絶対に見逃せないのが、レベゼン・ヨシ・ホリカワ、日本が世界に誇る至高のサウンドデザイナーことYosi Horikawaが出演する4/20開催、同フェスのフィナーレを飾る花紅柳緑@浜離宮恩賜庭園 (KAKO-RYURYOKU AT HAMA-RIKYU GARDENS)です。
こちらには先述のRMBA卒業生のYosi HorikawaのほかにもHAIOKA、Nami Sato、Kate NV、Loradenizといった気鋭のアーティストたちが出演。そして、今、世界的に再評価されている日本のアンビエント・ミュージックの先駆者、INOYAMALAND(イノヤマランド)が出演とのことで、日本の様式美を感じる浜離宮恩賜庭園で、最高のアンビエント・ミュージックを楽しむことができそう。
特にYosi Horikawaに関しては都内でのライブ出演は、去年の八丁堀のホステル・WISE OWL HOSTELS TOKYOでのイベント以来だと記憶していますので、ファンとしては、マジでこれは参加するしかないといった感じです。
ちなみに私が感銘を受けたYosi Horikawaのアンビエントなセットでは、Gilles Peterson(ジャイルス・ピーターソン)が運営するインターネットラジオ局「Worldwide FM」の公開放送「Oto Nova Japan」でのもの。この時は日本の夏をテーマにした心地よすぎるセットが披露されました。今回は、春をテーマにした花鳥風月で雅な世界観を披露してくれたらと勝手に期待。そして、毎度毎度のことですが、彼の新曲が披露されることにも期待したいと思います。
なお、「Red Bull Music Festival Tokyo 2019」のチケットは、現在、公式サイトから購入可能。できることなら今回、名前を挙げたイベントに全部参加したいものです。
あっ、そういや去年のRed Bull Music Festival Berlin 2018では、RolandのTR-808、TB-303などをモチーフにした電車が同地を駆け巡っていたことが話題になりました。
そちらも是非近い将来、日本でも実現してほしいなと。以上、お後がよろしいようで。
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Top Image via Yosi Horikawa
Reference: redbull.com