先日、DEAN FUJIOKAの新曲「Neo Dimension」にアフロビーツの要素を見出したので、アレコレ調べて持論を展開していたら、フランスが誇るインディーバンド・Phoenix（フェニックス）が新曲「Identical」をリリース。しかもアフリカの音楽ジャンルのひとつ「Gqom」をサンプリングしていたから驚きです。
3年ぶりの新曲でGqomをサンプリングするPhoenix
「Identical」は、2017年のアルバム『Ti Amo』以来、3年ぶりにリリースされる新曲で、今年10月に劇場とApple TV+で公開が予定されているソフィア・コッポラの新作映画『On The Rocks』サントラ収録曲。現在は、ソフィアの兄ロマン・コッポラが手がけたMVも公開中です。
フレンチハウス・レジェントCassius（カシアス）のメンバーとして知られる故Philippe Zdarに捧げられた曲だという本曲では、南アフリカのGqomユニット・FAKAによる「Uyang'khumbula」をサンプリング。モロ使いしたビートのせいもあって、アフロビーツへの急接近を感じる”Phoenix流のGqom”曲になっています。
馴染みの顔が揃う『On The Rocks』
そんな本曲が使われる『On The Rocks』は、ソフィア・コッポラ作品では『ロスト・イン・トランスレーション』、『ビル・マーレイ・クリスマス』で知られるビル・マーレイや『セレステ∞ジェシー』のラシダ・ジョーンズが出演。
『ロスト・イン・トランスレーション』では代表曲のひとつ「Too Young」がサントラに使用されたり、『ビル・マーレイ・クリスマス』には、メンバーが出演していたりとソフィア・コッポラ、ビル・マーレイとは深い縁を持つPhoenix（そもそもフロントマンがソフィア・コッポラの夫）。それだけに私的には映画への期待が高まります。
ちなみにニューヨークを舞台にした『On The Rocks』は、気鋭の映画制作・配給会社「A24』とAppleがパートナーシップを結んでから初めて公開される作品です。「A24』といえば、今夏は”プレイリストムービー”「WAVES/ウェイブス」が話題になっていますが、音楽業界関連だと、Oneohtrix Point Never（ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー）ことDaniel Lopatin（ダニエル・ロパティン）が音楽を手がけたNetflix映画『Uncut Gems』(邦題『アンカット・ダイヤモンド』も、今年1月に公開されています。
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Top Image via pilerats.com
