昨年、これまでの乱闘騒ぎなどによる罪状に対する保護観察処分違反が問われ、ついに実刑判決を言い渡されたラッパーのMeek Mill(ミーク・ミル)。
#FreeMeekMillというキャンペーン
その裁判では、彼に対し、犯した罪からしたら重すぎる2~4年刑務所に収監されるという判決が下されたことにより、それに対して、ファン、Jay Z(ジェイ・Z)らヒップホップコミュニティーの人間、彼の地元フィラデルフィアのプロスポーツチームの選手達たちなど様々な人々が判決内容を不当だと訴える#FreeMeekMillというキャンペーンが現実世界やネット上で巻き起こりました。
#FreeMeekMill、#Justice4Meekをフッテージに使った新作MV「1942 Flows」
現在もMeek Millは勾留中ですが、先日、そんな彼を支援する人々の様子を映像フッテージにした新作MV「1942 Flows」が公開されました。
「1942 Floes」は、Meek Millが2017年にリリースしたアルバム『Wins&Losses』収録曲で、今回のMVは映像作家のSpike Jordan(スパイク・ジョーダン)が担当。
MVは裁判所でマスコミに囲まれるMeek Millの姿を収めた映像からスタート。その後、所々に#FreeMeekMill、#Justice4Meekメッセージを掲げるファンたちの様子がわかる映像フッテージが使われており、Meek Millファンにとってはかなりセンチメンタルな内容になっています。
また最後は彼らによる怒声のような「FreeMeekMill」という声で終わるところも切迫した感じでかなり印象的です。
裁判官とのMeek Mill不和がきっかけの不当な裁判結果
先述のMeek Mill裁判の結果には、彼と個人的に親交があった裁判官との不和が関係しており、2人の不破は、その裁判官が同郷のフィラデルフィアのスターであるBoyz II Men(ボーイズIIメン)のヒット曲「On Bended Knee」の曲中に自分の名前を入れてカバーしてほしいと願い出たのをMeek Millが拒否したため生じたと彼の裁判官が以前語っていたと報じられています。
おいおい、マジかよ? な話ですが、これがもし本当に裁判に影響を与えているとしたらとんでもなさすぎる話で、恐ろしい…。そりゃ「#FreeMeekMillキャンペーンやらな、アカン」レベルです。
保釈に向けた流れが出来つつあることが報じられる
そういうこともあり、不当な裁判結果と言われているこのMeek Millに対する判決ですが、先日、フィラデルフィア地方弁護士のLarry Krasnerが、ペンシルバニア州最高裁判所での裁判で保釈することに反対の意を表明しなかったとComplexが報じています。
またRolling Stoneも、同州の知事であるTom Wolfが似た内容の声明文をTwitter上に投稿したと報じており、もし保釈となれば、晴れて#FreeMeekMillキャンペーンは身を結ぶのですが果たしてその結果はいかに? 今後の続報にさらなる注目が集まりそうです。
I support D.A. Larry Krasner’s position in the case of Robert Williams (Meek Mill). Our criminal justice system is in need of repair. That’s why my admin has made efforts to invest in programs that divert individuals from the system, improve public safety, and promote fairness. https://t.co/f8s3JjGOuP
— Governor Tom Wolf (@GovernorTomWolf) 2018年3月23日
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Text by Lady Citizen aka JF
Tom Image via Meek Mill
Source:Stereogum, Complex, Rolling Stone