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MANON『TEENAGE DIARY』リリースパーティーに世界中のFANCYが全部集合、Kawaiiが極まりすぎていたという話

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ちょっと前の話になるのですが、8/29に渋谷で行われた日仏ハーフの次世代のカルチャーアイコンMANONちゃんのデビューアルバム『TEENAGE DIARY』リリースパーティーに遊びに行ってきました。

TEENAGE DIARY

TEENAGE DIARY

  • MANON
  • J-Pop
  • ¥2100

 

MANON『TEENAGE DIARY』リリースパーティー感想

これまで、その突き抜けたポップさ、そして個人的にフレンチポップ大好きぶりな性質の持ち主のため、2000年代にフランスで活躍したアイドルで、当時日本でも一部で「フランスの松浦亜弥」と称されたAlizée(アリゼ)を引き合いに出しながらご紹介してきたのですが、約1年ぶりに生で観たその日のライブも最高にポップさ溢れるものでした。

当日は序盤から「xxFANCYPOOLxx」の歌詞にあるように、ここ日本の東京・渋谷になる会場のclub asiaに世界中のFANCYが集まっているかのような光景を目の当たりに! 正直、30代の自分は、その瑞々しい感じにかなり、照れのようなものを感じてしまい、気恥ずかしさもあったのですが、それもMANONちゃんのライブを見る上での楽しみなのかなと強引に納得。なんというか、もう自分には取り戻せないYouthful Days感に胸を焦がされました。

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おじさんの気恥ずかしさもスワイプで楽しむ

そんな若干の気恥ずかしさなど諸所の感情もKero Kero Bonito(ケロ・ケロ・ボニト)をフィーチャーした「Swipe」の歌詞同様、おじさんの気恥ずかしさもスワイプ状態で、スマホネイティヴの若い感性に便乗。ティーンの放課後ラップ感が眩しいなぁと思いつつも、ソングライティングなどを手がけるプロデューサーのYuppaさんの感性は、やはるセンスフルだな〜と実感。インディー経由のKawaii Popsの最前線ってこういうことなのかと思わされました。

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興味深いのは、ソフィア・コッポラ的ガーリー感がイメージとして浮かびはするものの、基本的に『TEENAGE DIARY』のトラックは、トラップを基調としたものが多いため、それなり以上のシステムが入った会場で聴くと、なかなか低音がエグい。その低音に乗っかるかわいらしい歌詞の絶妙なミスマッチさ、というか計算された違和感みたいなものが唯一無二の要素になっているところも彼女のライブを観た感想の1つとして挙げておきたいなと。

例えば、60年代にフランスでフランス・ギャルの「夢みるシャンソン人形」や、2000年代にAlizéeの「わたし ロリータ」をライブで見ていた30代は私のようなちょっとこそばゆい気恥ずかしさみたいなものを感じていたのではないだろうかという考えが頭に浮かび、ちょっとした”空想のパリ”を頭に描くことができたというのも今回のライブのマニアックな楽しみどころだったと思っています。

ハイライトはNormcore Boyzとの「2 LIVE IN A REAL WORLD (REMIX)」

そして、ハイライトは今年のサマソニにも出演した東京・お台場発、今、人気急上昇中のTokyo Young VisionのNormcore Boyzを迎えての「2 LIVE IN A REAL WORLD」リミックスの生披露。

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7月にカルロスひろしとDJ MAYAKU目当てに遊びに行ったイベントで1度、生Normcore Boyzのライブを観ていたのですが、彼らの等身大感溢れすぎな感じに、やはり中年の自分は一気に心を持っていかれたこともあり、それ以来、彼らのことが気になりだし、彼らのアルバム『TOKIO TELEPORT』を愛聴していたため、今回のコラボは胸にグサグサと刺さりました。

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TOKIO TELEPORT

TOKIO TELEPORT

  • Normcore Boyz
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥2400

ライブで現在進行形のアーバンポップとしてばっちり機能したこの「2 LIVE IN A REAL WORLD (REMIX)」MVも超アーバンなので是非一度ご視聴をば。

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秀逸な言葉遊び「COCO BOI ROMANCE」

個人的にMANONちゃんのアルバム収録曲では、Ryan Hemsworth(ライアン・ヘムズワース)参加の「COCO BOI ROMANCE」が好きです。

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同曲でのエモい泣きのメロディーもさることながら、私としては「あなたは踊るWiFi あなたなしじゃもういられない チェリーのないクリームソーダ マンゴーのないマンゴープリン」という言葉遊びを感じるリリックがすごく好きで、そこは自分が好きだった宅録ユニットCoilが、アルバム『Ropeland Music』で表現していた世界観にも通じるなと思ってたので、それを生で聴けたのも良かったなと。

 

そして「BEAT THE BAD LUCK」、この曲はトラップ系ではなく、疾走感があるインディーポップというテイストなのですが、これを歌うMANONちゃんの姿がなんとも眩しかったです。もうね、気分的には「ロスト・イン・トランスレーション」の終盤を見ているような気分で、曲が終わった瞬間、ジザメリの「Just Like Honey」が聴こえてきそうな気分になりました。

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全体を通して、舞台演出もステージにベッドが持ち込まれたり、VJもあえてOHPを使ったようなアナログなテイストが取り入れられていて凝っていたのも良かったです。(個人的にはちょっとLil Peep(リル・ピープ)がライブで自分の部屋を再現していたことに通じるなと思いました。)

まさにアルバム『TEENAGE DIARY』の世界観が再現されていて楽しかったです。今後もMANONちゃんの新曲やライブに注目していきたいと思います。以上、お後がよろしいようで。

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