以前から人気を集めていた曲がついにリリース
今月9日にletter musicが追いかけているUKの新ジャンル”Wave”の中核を担うアーティスト・Karefulの来日公演が東京・Circus Tokyoで行なわれました。
今回の公演はKarefulのアジアツアーの一環として行われたもので、日本では東京のみとなりましたが、当日は2時間のロングセットをKarefulが披露してくれたため、非常に満足度が高い内容でした。
そんな彼が主宰するレーベル/コレクティヴ・Liquid Ritualが、8月末に新作シングル「Pixel」をリリース。これはMYSTXRIVLとSOKOSというポーランドのアーティストによるもので、Kareful曰く、Waveシーンではリリース前から注目を集めていた人気曲とのこと。
曲はWaveらしいカットアップされた女性ボーカルと壮大な感じのシンセが印象的であると同時にビートのアグレッシヴさもよい味を出していてイケてます。
ポーランドでもWave人気が上昇中
ロンドンがシーンの中心地であることは間違いないのですが、先述のとおり、この曲を作ったのはポーランドを拠点とするアーティストです。MYSTXRIVLに関しては、Liquid Ritualの他にも同じくシーンを牽引するレーベル/コレクティヴであるWavemobなどからもリリース経験があり、このシーンの中では比較的名前が通ったアーティストです。
また、SOKOSは、「SOHO Palace」というポーランドのWaveやオルタナティブなTrapなどベースミュージック系のコレクティブのメンバーでもあるそうで、彼の地のシーンを盛り上げている存在の1人とのこと。
SOHO Palaceも相当エッジの効いた音楽センスがあるコレクティヴなので、WaveやTrapが好きな方は1度チェックしてみると良いと思います。
Image: SOHO Palace
そのSoundCloudではDJ Mixや所属アーティストの諸作品が公開されているのですが、オススメは『AFTER - AФTЭP』というWaveにも少なからず影響を与えている2010年代初頭に流行したWitch Houseのコンピレーション。なんだか知らないところで、密かにリヴァイバルしつつあるのかもしれませんね、このジャンル。
ポーランドでは、Juke/Footworkがかなり盛んでそのコミュニティーが確立されていることはわりと知られた話ですが、最近ではWaveも本国のイギリス以外の場所であるにもかかわらずかなり盛り上がっているようです。
その様子はこのドキュメンタリーで確認することができるのですが、観てみるとそのシーンの活況ぶりがよくわかります。
ちなみに撮影されたのはポーランドで音楽的にも近年注目を集めているKrawkowの模様。
個人的にはいつかKrawkowのWaveシーンを生で観てみたいそんな風に思わせてくれるドキュメンタリーでした。いやはやポーランドのシーン、先述のSOHO Palaceなんかもそうですが、今後要チェックですね。
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Top Image via Liquid Ritual bandcamp