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Lil Peep、Juicy J新作Mixtape『SHUTDAFUKUP』収録曲「Got Em Like」のコラボレーターに【Free DL】

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今年のSUMMER SONIC 2018、SONICMANIA 2018両出演が話題のEDMのスタープロデューサー、Marshmello(マシュメロ)。そんな彼とのコラボ曲が今月発売された故Lil Peepですが、このほど新たに別のコラボ音源がリリースされました。しかもフリーで。これはファン的には非常にありがたいのではないでしょうか?

 

Juicy J新作Mixtape収録「Got Em Like」にフィーチャー

そのLil Peep参加曲は、ベテランラッパーでThree 6 Mafia(スリー・6・マフィア)のメンバーのJuicy Jがリリースした新作Mixtape『SHUTDAFUKUP』に収録されている「Got Em Like」。こちらは人気ラッパーのWiz Khalifa(ウィズ・カリファ)も参加しており、Mixtapeとはいえ、めちゃ豪華。ただ、トラックの内容的にはMarshmelloとの曲の方が、Emo Trap感は強めだったなというのが率直な感想です。

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しかしながら、後半のLil Peepパートは歌っているのかラップしているのかの境界線が曖昧なLil Peep節が炸裂していてこれはこれでアリだなと思わされます。まあ、何よりこのMixtapeはdatpiffからフリーで落とせるので私的には”俺得”作品。そんな感じです。

『SHUTDAFUKUP』収録曲のほとんどは$uicideboy$仕事

そしてこの『SHUTDAFUKUP』についてもう1つ注目したいのは、ほとんどの曲を、$uicideboy$がプロデュースしている点。SoundCloud Rap、Emo Trap界隈では他のラッパーやトラックメイカーたちの年齢が10代後半から20歳そこそこの若手が多いので、$uicideboy$は年齢的にもちょい上ですが、彼らもまたパンクの影響や鬱、ドラッグなどをテーマにしているダークかつダウナー系なのでEmo Trap的にはパイセン感があります。
*それについては下記でどうぞ↓

$uicideboy$の参加に関しては、そのサウンドがかつてのThree 6 Mafia的であるのと、彼らもまたその影響を公言。そんなこともあってJuicy Jのお気に入りプロデューサーのため、お声がかかり、このMixtapeの重要なポジションについているようです。

そんなこともあるので、個人的にはLil Peep参加曲が$uicideboy$プロデュース曲ではなかったのは少し残念。$uicideboy$は、Lil Peepの訃報が報じられた際は、トリビュートとしてLil Peepの「BeamerBoy」を披露していたり、一緒にライブもしています。”もしも”の話ですが、そのコラボが行われていたらアツかったなと思います。

 

「We Can't Smoke No Mo」のMV

なお、Juicy Jは『SHUTDAFUKUP』から「We Can't Smoke No Mo」のMVを公開。ウィードだらけの部屋で「もう吸えない」とラップしながら吸っている煙たい姿や、なぜかVapor Waveっぽい映像効果、謎に招き猫が出てくる演出が結構シュール。でもトラックは逆再生をうまくSE的に使っていてかっこいいです。ヒップホップで逆再生を効果的に使うということに関しては、個人的に日本のプロデューサーデュオでレーベル「術ノ穴」を主催するFragmentのイメージが強いです。なので、久しぶりにFragment仕事を聴き返したくなりました。

そうそう余談ですが「術ノ穴」といえば、最近新しく名物となっているジャンルレスな次世代クリエイターコンピ『HELLO!!!』の最新版がリリースされたそうです。このシリーズからはtofubeats、泉まくらなど今をときめく才能が発掘されているので、新しい才能あるアーティストディグには最適です。それもそのうちレビューできたらと...。

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Source:hnhh