昨年、11月に亡くなったEmo Trap界隈の注目若手ラッパーLil Peep。その死は近しい同じシーンのラッパーだけでなく、大物プロデューサーのDiploなど数多くの業界人からも悼まれることになりました。
Lil Peep生前のライブをフルで1時間たっぷり楽しめるライブ動画
そんな将来を嘱望されていたLil Peepの今となってはなかなか貴重な生前のライブ動画を先日、YouTubeという名の大海から発掘。これが約1時間もあるため、たっぷりとその在りし日のライブでの姿を楽しむことができます。
動画を視聴していて思ったのが、まずファンが熱狂的。会場に足を運んだファンがほぼ、彼の曲を全曲歌えるという。しかも、途中でファンに歌わせたりするシーンなどもあり、ラッパーのライブというよりはロックスターのライブのようです。
Lil Peepが死去したのが本格的なブレイクの前だったこともあり、彼のライブを日本在住の日本人で目撃したという人はほぼ皆無に等しいのではないでしょうか?
私の勝手なイメージですが、Lil Peepの場合は、そのイメージがNirvanaのカート・コバーンと重なることもあり、死後の大々的な訃報を伝える報道で一気に世界中に広まった感があります。なので、このライブ動画ではまるっと最初から最後までその様子を確認することができます。（ひと昔前なら、オルタナで怪しい海外のブートライブ映像を取り扱うレコ屋あたりで販売されてそうだなと）
ライブ姿はカート・コバーンの姿が重なる
なお、ライブは2017年の11/5にマイアミで行われたもの。プレイされるのは、デビューアルバムに収録されていた『Benz Truck』、『U Said』などから、それまでのMixtape収録の曲など全部で16曲。私的には序盤のハイライトは「Girls」、中盤はLil Peepきっての人気曲「Awful Things」。この時の雰囲気が曲調も相まってマジ、カート・コバーン。ライブということもあり、声がしゃがれ気味なのもさらにそれっぽい感じを演出しているとでも言いましょうか。
そして後半は最後に「Beamerboy」、「Crybaby」となり、ライブを締めくくるところ。ファン的には見所満載で最高です。特に最後の最後でファンの声に応えて「Crybaby」をアカペラで歌うところはヤバい。鳥肌モノです。
ライブの舞台はかつての自宅の部屋を再現か?
それと最後にこのライブで注目したいのはそのステージが生前、Lil Peepがインタビューで語っていた自宅の部屋の様子を再現したもののようになっているところです。
MONTREALITYというサイトが行なったインタビューではかつて自宅の部屋に日本製のエロアニメのポスターを貼っていたと語っていましたが、厳密にいうとエロ丸出しという感じではないものの、ちょっとそれっぽいというか萌え系アニメポスターが貼ってある部分を動画では何度か確認することができます。
あくまで個人的な推測ですので確かなことは言えないのですが、これはLil Peepのかつての自宅の部屋を再現したものなのではないかという考えが頭によぎります。
そのインタビューでは他にもティーンだったの頃の仕事、お気に入りのアニメやゲーム、メンタルヘルス、アトランタのラップシーン、恋愛や失恋、自身の性的嗜好、自殺などについて語っています。それについては下の貼り付け記事をご参照ください。
なお、このライブが行われた10日にLil Peepは死去しています。ライブのセットリストは下記のとおり。
▶︎LiL Peep LIVE in Miami 11/05 Come Over When You’re Sober Tour Setlist
01.Hellboy
02.Drive By
03.Benz Truck
04.Girls(with Horse Head)
05.Belgium
06.Wake Me Up
07.Needle
08.Save That Shit
09.Awful Things
10.Problems
11.U Said
12.The Brightside
13.Star Shopping
14.Lil Jeep
15.Beamerboy
16.Crybaby
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Source: setlist.fm
