日本時間5/10の昼下がり、フレンチエレクトロのカリスマデュオJusticeが、Googleのカンファレンスイベント「Google I/O」にてライブを披露。その様子がライブストリーミングされました。
エレクトロ節炸裂Justice at Google I/O 2018
その直前にデュオは、2016年リリースのアルバム『Woman』の「Stop」を新たに編集した「Woman Worldwide Edit」のMVを公開。そちらは80sっぽいネオンアニメーションのビジュアルがなかなか良い感じで、なんとなく古き良きフレンチエレクトロなムードを醸し出していて、個人的にはすごく良いなと思っています。
そして、件のストリーミングされたライブの内容がめちゃくちゃ良かった。ざっくり説明するとまさに”エレクトロ”、2000年代後半が戻ってきたかのような歪んだシンセサウンドが炸裂、「チクショー、こいつら、やっぱロックだぜ!!」と思わされる感じでした。
「Woman」で幕開けからの…
2016年にJustice復活を告げた「Woman」で幕を開けたライブは、いきなりその曲の後半で、名曲「D.A.N.C.E.」の声ネタとのマッシュアップ炸裂。
Et Justice qui débarque avec un son loooooourd !#io18 #google pic.twitter.com/6igFeMZVIP
— Nicolas / Slammy (@Slammy) 2018年5月10日
そこからどんどんライブのボルテージは上がっていき、かつて「ギターをラップトップに持ち替えた」と表現されたエレクトロ世代を象徴するかのようなセットを展開していくJustice。
個人的にはそろそろ初期Justiceを象徴するあの「Waters Of Nazareth」が聴きたいな〜などと思っていたタイミングでプレイされたことにヤラレました。
(そういやそもそもJustice復活が注目されるきっかけになった「Woman」が初めてプレイされたBusy PのSonarでのDJセットでもオープンニングを飾っていたような…。なのでこの曲は個人的にオープニングには最適な曲だなと思っています)
しかもそれと代表曲の1つ、「We Are Your Friends」をマッシュアップしていたところなんかも2000年代にフレンチエレクトロの洗礼をモロに浴びた私にとっては思うものがありました。
D.A.N.C.E.(Mstrkrft Remix)改にぶちアガる
極め付けは先述の声ネタとして使われていた「D.A.N.C.E.」が再びライブ終盤で登場した点。その際はMstrkrft Remixをアレンジしたような内容になっていたので、PCのモニター越しでぶちアガるという。個人的にはここが1番のハイライトですかね。
El dúo francés #Justice cerrando el Google #io18 con D.A.N.C.E. Mucha fiesta en Mountain View, California 🎶🎉🎇✝️ @elcomercio_peru @Luces_ECpe pic.twitter.com/8zshLMs9O0
— Eduardo Alcántara (@e_alcantara) 2018年5月10日
新作はライブアルバム! 『Woman Worldwide』リリース決定
なお、ライブ終了後には、新作アルバム『Woman Worldwide』を8月にリリースすることも発表。ちなみにこちら、調べてみるとスタジオアルバムではなくライブアルバムだそうです。しかしながら、Pitchforkによると内容は、彼らのこれまでのディスコグラフィーをリイメージしたものになり、スタジオアルバムにも引けを取らないものだそうです。なので感覚的にはライブ用のセルフリミックス集という感じなのかなと。D.A.N.C.E.(Mstrkrft Remix)改、収録されていることを願う…。
これぞ"Justice"なライブの舞台装置とエレクトロ勢の復活
また今回のライブでもJustice名物ギターアンプ型積み上げスピーカー、十字架、そして時折背中合わせでシンセを操る姿は健在。そのステージの舞台装置、出で立ちの魅力は未だ色褪せずといった感じでした。
時代的にEDMバブルの狂騒が落ち着き出し、ちょっとこういったエレクトロニックなんだけど、バンド感というかロック感というかそういったクロスオーバーなテイストが個人的にも今またアツいなと思います。
MGMT復活、Fischerspooner復活、その他にもCut Copyなどオーストラリア勢も復活している昨今。このタイミングでシーンのカリスマが再び活動を活発化させるのは、トレンド化うんぬんもありますが、ただのエレクトロファンの私としてはウエルカム以外の何物でもないという感じです。
最後に余談ですが、今回のストリーミングライブでJusticeが披露したいくつかのマッシュアップ。このあたりは、Daft Punkの系譜だな〜と勝手に思っています。その感じは、彼らのライブ盤『Alive 2007』を聴いて頂けたらご理解できるかと。以上。お後がよろしいようで。
追伸:私の友人知人周りでは、ライブ会場で見られたアイドルのライブ御用達"サイリウムスティック"が議論を呼ぶコントラバーシャルな話題になっていました。個人的にはアレはアレでアリっちゃアリかなと...。
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Source: Pitchfork