先日、ロンドン発祥のNTSが公開したJamie XX(ジェイミーXX)とThe Avalanches(アヴァランチーズ)によるB2B DJ Mixを配信していたのですが、これが色々と強烈でしたという話です。
Jamie xx on the airwaves for the next 60 minutes, going b2b with @TheAvalanches - tune in right now, only at https://t.co/OqHFPMgaVp pic.twitter.com/iG2YMTSYt9
— NTS Radio (@NTSlive) 2020年5月15日
Jamie XXとThe Avalanchesがプレイする大貫妙子と山下達郎
まず、個人的なこのMixのハイライトとして挙げたいのが、17分くらいから流れるThe Avalanchesの名盤『Since I Left You』の中盤味溢れる曲。
実はこのDJ Mixはプレイリストが公開されていないため、曲名がちょっとわからないのですが、シンプルに先述のとおり、『Since I Left You』に入ってそうな曲で往年のThe Avalanchesファンには100%響く感じの曲で聴いていてこの部分だけ何度か聴いてしまいました。それだけにものすごく誰の曲か知りたくてShazamしてみたものの、残念ながら表示されず。もしこの曲名を知っておられる方がおられたら是非、教えていただきたいところです。ちなみにその曲はRed Axesの「Arpman」の前にプレイされているものです。
どちらが大貫妙子「4:00AM」をプレイし、山下達郎「SPARKLE」で返すという流れ
全体的にレアグルーヴ多めでどことなく、The Avalanchesがサンプリングネタにしそうな、それっぽい感じがするこのDJ Mixですが、もうひとつ日本の音楽ファンからするとハイライトと言えそうなのが42分からの大貫妙子「4:00AM」、山下達郎「SPARKLE」がプレイされるというまさかの「シュガーベイブ」繋がり。
B2Bという性質上、Jamie XXとThe Avalanchesが先述の2曲のうちどちらかをプレイしていることを考えるとちょっと衝撃的ですが、それに加えて、彼らが意図的にシュガーベイブ繋がりだということを知った上でこの曲の応酬をしていることを想像したら思わず吹いてしまいました(笑)。そのあたりのところはどうなんでしょうかね? 気になります。
ただまあ、これも近年の世界的なシティポップ再評価の賜物であることは間違いないでしょう。特に私なんかはThe Avalanches『Since I Left You』マンセー世代なので、何か得した気分になってしまいました。
余談ですが私、今から10年以上前になりますが、The Avalanchesの地元オーストラリアのメルボルンとシドニーに住んでいたことがありまして、その当時のオーストラリアでは、大手外資系だけでなく街のちょっとしたレコ屋でも大概DJ KrushとTei Towa、あとBOREDOMS、Acid Mothers TempleあたりのCDは置いてありました。しかしながら古いシティポップ作品が置いてあることは皆無。そのことを考えると時代とトレンドの変遷を感じずには入られません。以上、お後がよろしいようで。
Follow letter music Twitter!