先月末、昨年大ヒットした自殺しないよう呼びかける「1-800-273-8255」で知られるラッパーのLogic(ロジック)が、在命中のWu-Tang Clan(ウータン・クラン)メンバー全員をゲストに招いた新作アルバム『YSIV』をリリースし、アルバムに収録されているWu-Tang Clanとのコラボ曲「Wu Tang Forever」のレコーディングの裏側を動画で公開しました。
Wu Tangメンバー、Snoop Dogg参加のGhostface Killah『The Lost Tapes』
現行ヒップホップシーンの人気ラッパーとレジェンダリーなラップグループのコラボ曲だけあって、そのファンなら気になる動画も45万回以上YouTubeで再生され話題になっていますが、Wu-Tang Clanといえば、メンバーのGhostface Killah(ゴースト・フェイスキラ)が、新作アルバム『The Lost Tapes』を、今月リリース。
そちらにはWu-TangメンバーのRaekwon(レイクウォン)、Masta Killa(マスタ・キラ)、Cappadonna(カパドンナ)をフィーチャーした「Watch Em Holla」や、Snoop Dogg(スヌープ・ドッグ)、E-40をフィーチャーした「Saigon Velour」などが収録されており、音的にも90sのサンプリングを駆使して作った”ヒップホップ”らしいヒップホップアルバムという感じに仕上がっているように思えます。
ですので、最近のトラップ全盛時代においては、気持ち良いくらいトレンドに流されないベテランの持ち味が出たアルバムだなと個人的には思っており、目新しいかどうかは別として好みとしては、私はやっぱりこういう感じのヒップホップが好きだなと…。
『The Lost Tapes』には謎の日本語帯付きアナログ盤が存在する
そんな『The Lost Tapes』ですが、実は、リリース前から謎の謎の日本語帯付きアナログ盤が存在するという情報が先月末くらいからチラホラ出ており、私もちょっと気になっていたので調べていました。
結果から言うと、その謎の日本語帯付きアナログ盤は、デジタル盤とはジャケも違い、かなり渋い仕上がり。こちらはイギリスにある「Daupe」というレーベルが、おそらくセカンドラインセスを取得してリリースしたもので、レコード帯に中古レコ屋で見かける昔の洋楽の日本盤レコードのようにアーティスト名、アルバム名、そして曲名が日本語で書かれたとものになっています。
アナログ盤はお一人様1枚限り、40枚限定
ちなみに帯には”買うなら今!”という文言もあり、細かいところまで凝った仕様で、なんとなく海外の人からしたら”極度乾燥しなさい”でお馴染みのファッションブランド「Superdry極度乾燥」感があってウケそうです。
image via ayustety
その部分については、なかなか日本人からしたら何が良いのか良く分からないところではあったりするのですが、この日本語帯付き盤、なんとお一人様1枚限り限定40枚プレスという極小ロットプレスになっているため、Ghostface Killahファン、というかレコードコレクターからしたら超激レアお宝盤なわけなのです。ちなみにこちらは、すでに完売しており、今後のDiscogsのマーケットプレイスなど中古市場での取引価格がどうなるのかがちょっと気になります。
また帯には4,800円と書かれていますが、現在のレートでイギリスの通貨ポンドに換算すると約32ポンド。bandcampではすでに完売になっているため販売価格は確認できないのですが、他にもこのレーベルからは限定アナログ盤が24.99ポンドで発売されていることから、もしかしたら32ポンドもしなかったのでは? とも思ってしまいます。実際、いくらくらいだったんでしょうね? そこもちょっと気になります。
『The Lost Tapes』CD、カセットテープも存在
またレーベルは、アナログ盤以外にも限定プレスのCD、カセットテープも販売。最近、じわじわ人気が復活しつつあるカセットテープですが、このレーベルでは、CDが18.99ポンドであることに対し、11.99ポンド(約1,788円)で最安です。ちなみに本日、諸用で本日、タワレコに行ってきたのですが、そちらでは先月発売されたAphex Twin(エイフェックス・ツイン)『Collapse EP』のカセットが2,000円越えで販売されていました。インポートだからか…。全然知らなかったけど、カセットって今、結構高いんですね。「なるほど、確かにコレクターズアイテムだわ」と思いました。
.@GhostfaceKillah - The Lost tapes - OUT NOWhttps://t.co/8SFd8lemWx pic.twitter.com/iyORfFok6i
— Daupe! (@DaupeMedia) October 5, 2018
ちなみにこのレーベルでは、他のアーティストの作品もおそらくセカンドライセンスを取得し、アナログやカセットも販売し、それらの諸作でも日本語帯付きアナログ盤を販売していた模様。もし、こういった珍盤に興味がある人はこまめにレーベルbandcampページをチェックしておくと買い逃しがないかもです。以上、お後がよろしいようで。
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