先日、3月2日は、フランスが産んだ稀代のスーパースターにして伊達男、セルジュ・ゲンスブール(Serge Gainsbourg)の没後30回目の命日。
それにあわせて、職業"フランス人"こと私が敬愛するムッシュ梶野こと梶野彰一氏が、自身のInstagramにセルジュ・ゲンスブールトリビュートとして、こんな画像を投稿していました。
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端的にいって、モノが違う。フレンチかぶれのレベルが違う。シャア風に言えば、"ザクとは違うのだよ"状態。これが"フランス人"のプロなのか...と氏の投稿からほとばしる威容に対して、思わず平伏したくなりました。もうね、"ムッシュ、さすがやで"の一言に尽きるばかりです。
それはさておき、セルジュ・ゲンスブール没後30年ということで、なんと彼の代表曲100曲をコンパイルしたベスト盤『L'album de sa vie』がリリースされていました。
こちら、サブスクの画面で見ているだけでも、まあまあ曲が入っているプレイリストばりの大ボリュームで、最近の"デラックス版カルチャー"に格の違いを見せつけんばかりの内容でファン的には非常に満足できるものになっているのですが、実はこれ、サブスクだけでなく、フィジカルもあり。
ちょうど今日、日本から輸入盤CDがなくなることに対する哀愁を誘う"「輸入盤CD」がそろそろ終わりそうなこと"という記事を読んで色々と思うことがあったのですが、一応この『L'album de sa vie』も日本でも輸入盤を取り扱うレコ屋がある模様。
「輸入盤CD」がそろそろ終わりそうなこと - WASTE OF POPS 80s-90s https://t.co/zsBLnQpoO7
— Jun Fukunaga (@LadyCitizen69) 2021年3月2日
この時代の転換期を迎えた輸入盤CD界における生存競争に打ち勝ったと言っても過言ではないこのアルバム、ディスクユニオンでは3/12に発売される予定ですが果たして、次のステージである店頭に並ぶことができるのか? 非常に気になるところです。
ちなみにSpotifyで『L'album de sa vie』を探したついでに『くたばれキャベツ野郎(L'Homme à tête de chou)』を久しぶりに聴こうと彼のアーティストページをスクロールダウンしていると去年だけでも3タイトルのアルバム(ライブ盤やコンピですが)がリリースされていることに気づきました。
また、2014年、2015年にも"スーパーデラックスエディション"なる大ボリュームの編集盤が数枚リリースされているのですが、その中で気になったのが『Gainsbourg in Dub』という読んで字の如くのダブアルバム。
セルジュ・ゲンスブールといえば、1979年の全曲レゲエアルバム『Aux Armes Et Caetera』とそのダブ盤(39曲入り)が存在することは知っていましたが、まさかこんなアルバムもあったとは...。
ちなみに『Gainsbourg in Dub』はフィジカルだと3枚組54曲入りという代物。私はながら聴きすると作業ができない質なのですが、ダブとかなら比較的平気なので、気長にながら聴きしながらこのアルバムを楽しみたいと思いました。
最後にセルジュ・ゲンスブールの着こなしに関する解説動画を見つけたので、フレンチかぶれ入門にぜひ!
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Top image via Claude TRUONG-NGOC