1月にWaveの専門レーベルLiquid RitualがリリースしたEnjoiiの新譜に収録されていた曲が、Porter Robinson別名義Virtual Self(ヴァーチャル・セルフ)のDJ Mixで使用されていました。
Thank you for featuring @xenjoii - Let U Go in this one 🙏🏼 @virtual_self https://t.co/sYRUrrPEDQ
— Liquid Ritual (@LiquidRitual) 2018年2月16日
5分のメガMixにフィーチャーされたEnjoii「Let U Go」
Virtual Selfは、昨年Porter Robinsonが始めた00sトランスやハードコアにインスパイアされたプロジェクトなのですが、そのVirtual Selfが、BBC Radio 1のAnnie Macの番組での「Annie Mac Minimix series」なる企画に5分のミニDJ Mixを提供。このMixは、1曲30秒程度でめまぐるしく曲が変わっていくメガMixになっています。
そのMixで使用されたEnjoiiの「Let U Go」は、1/19にリリースされた『Life Alone』に収録された曲で、00sのUK Dubstepを思わせるビート感に加え、アンセミックなシンセが印象的な曲で、耽美的な曲調が多い印象のWaveの中では、このジャンルの新機軸か? と思わせるため、個人的にこれまでのWaveとは違った”2018年のWave”のスタイルの1つとして捉えていた曲です。
Mix自体は先述のとおり、1曲30秒程度のため、曲のミソと呼べるような部分は残念ながらプレイされませんが、アグレシッヴなビート部分はしっかりと聴くことができます。
Mixでは宇多田ヒカル音源なども使用
またMixは、「Let U Go」からカウントして2曲目、2003年の宇多田ヒカル「Simple & Clean (PlanitB Remix)」がプレイされた後から急速にトランス色が濃くなりだして当時のトランスにハマっていた人にとってはノスタルジックな気分にさせてくれる内容になっています。
「Simple & Clean (PlanitB Remix)」を聴いて、思い出したのは、90s後半から00s初頭とかのポップスターのシングルのカップリングにはそういややたらトランス系のRemixとか派手なProgressive House系Remixが入っていたなぁ〜ということ。
Madonnaの「Die Another Day」も10分にも及ぶプログレなDirty VegasのRemixが収録されていたし…。あと浜崎あゆみの「Boys & Girls」のJunior Vasquez Remixが入ったアナログの中古盤を海外のレコ屋で見つけて無駄に買ってしまったことも今となっては懐かしい思い出です。
脱線しましたが、Porter Robinsonの別名義とはいえ、人気プロデューサーにLiquid Ritualの音源が届いていることは、Waveシーンにとっては今年のさらなる躍進に拍車をかける出来事と言えるでしょう。
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Top Image via Virtual Self